休業日の案内、展示会への出展、仕事に役立つ解説。会社サイトを更新していると、どれも「お知らせ」に入れてよいのか、それともコラムを別に用意するべきか迷うことがあります。分類名だけを増やしても、投稿する方が毎回迷う状態では運用が続きません。
分けるときの軸は、会社で起きたことを知らせる記事か、読者が抱く疑問に答える記事かです。お知らせでは対象や時期を確かめられ、コラムでは考え方や選び方を理解できるようにします。まず内容の役割を決め、その後に一覧の見せ方と更新方法を整えましょう。
短い記事がお知らせ、長い記事がコラムとは限らない
お知らせの中心は、会社の出来事や変更です。展示会に出展する、窓口の受付時間が変わる、新しい拠点が開く、といった事実を伝えます。読んだ方が、いつ、何が変わるのか、自分に関係するのかを確認できることが大切です。
コラムの中心は、読者の疑問です。例えば「展示会で実物を見るとき、カタログでは分からない何を確認すればよいか」という問いに、仕事で得た知識を使って答えます。会社の活動をきっかけに書いていても、読む目的が理解や比較なら、コラムとしてまとめる余地があります。
そのため、詳しい出展案内が長文になっても、お知らせとして扱えます。反対に、一つの疑問へ簡潔に答えるコラムも成り立ちます。写真の枚数や文字数より、記事を読んだ後に何が分かるかで判断すると、原稿を無理に伸ばさずに済みます。
「ニュース」「読みもの」「技術情報」など、欄の名前は自社に合うもので構いません。ただし、社内で使い分けを説明できることと、サイトを見る方が内容を想像できることをそろえます。名前が違うだけで、両方に同じ記事が並ぶ状態は避けたいところです。
同じ展示会でも、告知と解説では答える内容が変わる
ここでは、店舗向けの椅子を扱う会社の架空例で考えます。展示会へ椅子を出品することになり、出展の案内と、来場前に役立つ読みものを用意するとします。
お知らせの題名は「店舗向け家具の展示会に出展します」とし、会期、会場、出展場所、見られる商品、来場方法をまとめます。読者が知りたいのは、その展示会へ行けば自分の検討している椅子を確かめられるか、いつどこへ行けばよいかです。商品に関する詳しい説明は、該当する商品ページへつなげられます。
一方、コラムを作るなら「店舗用の椅子は、実物を見たときに何を確かめるか」という題名が考えられます。座り心地だけでなく、動かすときの重さ、手入れする箇所、テーブルとの合わせ方など、実際の商品と使う環境に沿って確認の考え方を説明します。項目を並べるだけでなく、なぜその確認が必要かまで書くと、読者の準備に役立ちます。

この場合、お知らせからコラムへ「来場前に確認したいこと」として案内できます。コラムから開催中の展示会へ案内することもできますが、展示会の会期や場所をコラム全体へ繰り返し書く必要はありません。開催情報を確認するリンクとして添えると、解説の主題を保てます。
ただし、出展する事実しか材料がなければ、お知らせ一本で十分です。同じ文章の冒頭と題名だけを変えてコラムへ複製しても、新しく読める内容は増えません。解説できる疑問や具体的な知識があるときに、別の記事として用意します。
分類に迷う原稿は、最初の一文で役割を確かめる
手元の原稿を見て、「当社は何をしました」という一文が主な結論なら、お知らせが候補になります。「何に困ったとき、どう考えるとよいか」が結論なら、コラムが候補です。必ずこの書き出しにするという意味ではなく、書き手が記事の役割を確かめる方法です。
例えば「展示会へご来場いただき、ありがとうございました」が中心なら、開催報告としてお知らせに載せられます。会場でよく聞かれた質問を取り上げ、その答えを具体的に説明する原稿なら、コラムとして独立させられます。報告から解説へ移す際は、当日来なかった方にも前提が分かるように補います。
日々の仕事の紹介も、内容によって変わります。「社内で商品勉強会を開きました」という活動報告と、「椅子の張地を選ぶ際、見本で確かめたいこと」という解説は、同じ勉強会から生まれても読む目的が異なります。後者には、公開できる知識と説明の確認が必要です。
また、現在の取扱商品やサービス条件そのものは、商品・サービスページへ載せる情報です。変更のお知らせや詳しいコラムがあっても、初めて検討する方が過去の記事を探し回らずに現在の内容を確認できるようにします。お知らせとコラムの二択に、すべての情報を押し込む必要はありません。
一覧では、急いで知りたい情報と探して読む情報を見つけやすくする
休業や受付変更を確認する方は、対象の日付と用件を早く知りたいはずです。お知らせの一覧は、日付と具体的な題名が読み取りやすい形にします。「大切なお知らせ」という題名だけにせず、何についての連絡かを一覧から判断できるようにします。
コラムでは、読者が自分の疑問に合う記事を探せることが大切です。「商品選び」「お手入れ」など内容に合う分類や、記事が答える問いを示す題名を用意します。記事数が少ない段階から細かな分類を多数並べるより、実際に書く主題に合わせて整理した方が、空の一覧を増やさずに済みます。
投稿数がまだ少なければ、まず一つの一覧に「お知らせ」「コラム」の表示を付けて運用する方法もあります。その場合は、重要なお知らせが読みものの更新で埋もれないか、過去のコラムを探せるかを確認します。二つを読む目的の違いが大きくなったら、別々の入口や一覧を用意することを検討します。
WordPressには、投稿をカテゴリーでまとめる仕組みがあります。WordPress公式のカテゴリー解説でも、同じカテゴリーの投稿を一覧で表示できることが案内されています。ただし、カテゴリーを追加しただけで、希望する二つの一覧やトップページの配置がすべて整うとは限りません。現在のサイトの表示方法を確認し、必要な画面変更を制作会社へ伝えます。
公開後は、それぞれの内容に合う見直し方を決める
お知らせは、終了した予定を現在の募集や案内と取り違えないようにします。展示会が終わったら、来場を促す強調表示や申し込みへの案内を確認します。過去の出展記録として記事を残す場合は、開催年や終了したことが読み取れる形にします。
コラムは、時間がたっても同じ説明が使えるかを見直します。商品や仕事の方法が変わったとき、紹介した確認方法が今も適切か、リンク先が現在の案内になっているかを確かめます。展示会の案内を添えていた場合は、その部分を整理しても、役立つ解説は残せます。

更新の回数を二つの欄でそろえる必要はありません。お知らせは伝えるべき変更があるとき、コラムは答える疑問と確認できる材料があるときに用意します。投稿を増やすことより、現在の案内を正しく保ち、読みものを探して使えることを優先します。
制作会社へ相談する際は、載せたい原稿の例を見せながら、「この案内は対象日を目立たせたい」「この解説はテーマから探してほしい」と伝えると、必要な一覧や更新画面を具体化できます。Bämのコーポレートサイト制作では、会社のお話と資料からページ構成・原稿を考え、WordPressで制作します。既存記事と今後伝えたい内容をもとに、会社サイトの情報発信を整理できます。