
会社サイトの構成を考えていると、「会社概要」と「私たちについて」の両方が必要なのか迷うことがあります。名称は違っても、どちらにも代表あいさつと同じ会社情報を載せるなら、ページを増やす意味は薄くなります。
先に分けたいのは、法人としての情報を確認する役割と、会社の考え方や仕事の特徴を知る役割です。その二つが一ページで分かりやすく読めるなら、まとめて構いません。読む目的や情報量に応じて、必要なときに別ページへ分けます。
会社概要は事実の確認、私たちについては理解のために使う
会社概要を探す方は、正式な会社名、所在地、代表者、設立、事業内容、連絡先などを確かめたいことがあります。商談前の確認や取引先への共有にも使われるため、必要な事実を見つけやすい構成が向いています。
「私たちについて」では、何を大切に仕事をしているか、どんな相手のどんな相談を受けているか、その考え方が仕事にどう表れているかを説明できます。初めて知った方が、サービスや実績を読む前後に会社を理解する役割です。
ただし、名称に統一された決まりがあるわけではありません。「会社案内」の中に両方を置く会社も、理念や沿革を独立させる会社もあります。制作時には、メニュー名だけで判断せず、そのページを読んだ方に何を確かめてほしいかを決めます。
内容が短くまとまるなら、一ページ内で役割を分ける
一つの事業を営む架空の機器メンテナンス会社を例にします。会社の考え方は短い説明で伝えられ、法人情報とアクセス案内も同じページに収まる設定です。
この場合は、「会社案内」の中に、仕事への考え方、会社概要、所在地・アクセスを見出しで分けて置けます。考え方の説明には、たとえば「作業前に状態と対応内容をご説明し、確認してから進める」といった、実際の仕事で行っていることを載せます。その下で正式名称や住所などの事実を確かめられる構成です。
会社情報の表へ急いで進みたい方のために、ページ上部から「会社概要」「アクセス」へ移動できる案内を置く方法もあります。長い物語を読み切らないと住所にたどり着けない状態を避ければ、一ページでも二つの役割を持たせられます。
「私たちについて」が数行しかなく、その内容も事業ページとほぼ同じなら、独立させる前に会社案内の一節としてまとめることを検討します。ページ数をそろえるために、文章を水増しする必要はありません。
別々に案内したい内容が育ったら、ページを分ける
同じ会社でも、仕事の進め方、品質への取り組み、複数拠点で共有する考え方などを詳しく説明したい場合は、法人情報と分ける意味が出てきます。営業の担当者が考え方の説明へ直接案内したい一方で、取引担当者には会社概要だけを共有したい、といった使い方の違いも判断材料です。
実際の企業サイトでは、良品計画の企業情報が、トップメッセージ、企業理念、歩み、会社概要などへの入口をまとめています。情報の役割を分けながら、一つの企業情報のまとまりとして探せる構成です。大企業と同じページ数を作るという意味ではなく、分けた情報をどこから見つけてもらうかも合わせて考える参考になります。
別ページにするなら、「私たちについて」には考え方とそれを裏付ける仕事の説明を置き、「会社概要」には確認用の法人情報をまとめます。お互いへのリンクを置き、どちらから読み始めても必要な情報へ進めるようにします。
理念だけで終わらせず、普段の仕事に結び付ける
「信頼を大切にします」「お客様に寄り添います」という文章だけでは、会社ごとの違いを理解しにくいことがあります。代表者の思いを載せる場合も、その考え方が現在の仕事でどう表れているかを聞きます。
仮例のメンテナンス会社なら、作業内容をどう説明するか、判断に迷う状態をどう相談するか、完了後に何を報告するかが候補になります。実際に行っていることを確認し、紹介できる作業例や実績へつなげます。
創業時の出来事も、現在の仕事とのつながりがあれば理解を助けます。しかし、代表者の経歴だけを長く載せて、今何を依頼できる会社かが分からなくならないようにします。個人の思いと、会社として行っている仕事の両方が読めることが大切です。
取材で出た理想と、すでに実施していることも分けます。今後取り組みたいことを、全案件で行っている対応として紹介しないように確認します。
同じ会社情報を二重に持たせない
ページを分けるときは、正式名称や所在地などをどちらへ詳しく載せるかを決めます。両方へ同じ表を手入力していると、移転や代表者の変更で片方だけ古くなる可能性があります。
「私たちについて」で会社名や所在地に短く触れること自体は自然です。詳しい法人情報は会社概要へ案内し、同じ長い表を複製する必要があるかは見直します。共通情報を複数箇所へ表示する場合は、更新方法も制作時に相談します。
沿革や拠点紹介も、どの情報をどこで管理するかをそろえます。事業ページにはサービスの説明、会社概要には事業の要約とそのページへの案内を置くなど、詳しく読む先を決めると重複を減らせます。
メニュー名と、読むと分かることを合わせる
構成ができたら、社名や住所だけを確認したい方と、会社の特徴を知りたい方の両方で読み始めてみます。メニュー名から目的の情報が想像でき、ページ内でも迷わず進めるかを確かめます。
「About」のような短い名前を使う場合も、ページ見出しや補足で会社案内だと分かるようにできます。スマートフォンではメニューや長いページの移動が負担にならないかも見ます。判断の中心は、一ページか二ページかそのものではなく、必要な内容にたどり着けるかです。
Bämのコーポレートサイト制作では、会社の資料やお話から、見る人に必要な情報を整理して原稿と画面を作ります。会社概要と考え方をどこまでまとめ、何を独立させるかも、実際に伝えたい内容から相談できます。
参考資料
資料確認日:2026年9月21日。機器メンテナンス会社の構成は説明用の仮例です。実際の事業と情報量に合わせて設計します。
