
資料請求は入るのに、その後の相談が少ない。BtoBサイトでこの状況が見えたとき、相談ボタンを増やす前に、資料を受け取った方が何を分かり、次に何を決めたいのかを確かめます。資料で解決する疑問と、会社ごとの条件を聞かなければ決められない内容が分かれていれば、相談の案内も具体的にできます。
ただし、資料請求した全員が同じ日に相談するとは限りません。社内で共有するために持ち帰る方も、まず対応範囲を知りたい方もいます。「資料請求が多い」という集計の中身を確かめ、請求後の画面や資料を実際に読んでから、直す場所を決めましょう。
最初に、数えている行動をそろえる
「資料請求数」がフォームの完了件数なのか、PDFリンクのクリック数なのか、資料ページの閲覧数なのかを確認します。Googleアナリティクスの拡張計測機能の説明では、file_downloadは対象となる拡張子のファイルへのリンクをクリックしたときのイベントです。これだけで、PDFを最後まで読んだことや、資料請求フォームが受け付けられたことは分かりません。
フォームを経て資料を送るサイトなら、フォームの送信、送付できたこと、相談フォームの送信を別に見ます。PDFをメール添付で渡している場合は、サイト上のファイルクリックと同じ方法で閲覧を数えられるとは限りません。相談についてもボタンのクリックと、実際に届いた連絡を分けます。計測されていない段階をゼロとして扱わず、まず現在分かる経路を図にしてみます。

一つの資料を開き、答えられる疑問と残る疑問を分ける
ここでは、設備点検を請け負う会社の架空の資料を例にします。資料には点検の標準的な流れ、扱う設備の種類、報告書の見本が載っています。一方、読み手の工場で使う設備が対象か、稼働中に作業できるか、いつ実施できるかは、資料だけでは決められないものとします。実際のサービスで何を受けられるかは各社の担当者が確認する事項です。
この場合、資料の終わりにただ「お問い合わせはこちら」と置くより、「お使いの設備と作業できる時間帯を確認し、点検の進め方を相談する」と示す方が、相談する理由が分かります。逆に、対象設備や標準の流れが資料にもサイトにも書かれていないなら、相談への誘導を強める前に、その基本情報を整えます。資料が答えるはずの疑問を、すべて個別相談へ移す必要はありません。
資料の表紙で約束したことも確認します。「点検内容が分かる資料」と案内したのに、実際は会社紹介が中心なら、請求後に期待した判断材料が得られません。資料の題名、請求前の説明、PDFの目次、相談の案内を並べてみると、どこで話が途切れるか見つけやすくなります。

資料を受け取った直後に、選べる次の行動を示す
請求完了画面には、資料の受け取り方を明確にし、その資料で分かることを短く示します。PDFをその場で開く方式なら、開くリンクの近くに「設備ごとの対応を確認したい場合」の案内を置けます。メールで送付する方式なら、届くまでの説明と連絡先を示し、案内文やPDF末尾からも必要なページへ進めるようにします。すべての場所へ同じ大きなボタンを増やすより、その場に残る疑問と行き先を対応させます。
相談の入口には、何を話せるかを添えます。先の仮例なら「現在の設備が対象か」「作業を止められる時間に合わせられるか」を確認する相談です。最初に必要な情報があるなら、設備の種類、所在地、希望する作業時期などを分かる範囲で伝えてもらう形にします。資料を読んでいなくても相談が必要な人を閉め出す順番にはしません。
資料の中に答えがある疑問には、該当ページへの案内が適切です。例えば標準の点検項目についての質問が多いなら、相談フォームへ誘導する前に資料の項目やサイトの説明を見つけやすくします。一方、会社ごとに条件が変わる疑問には、「どの条件を聞けば判断できるか」を明示した相談が合います。
直す場所は、届いた相談内容と画面の確認で決める
公開後は、資料請求の完了、資料へのアクセス、資料からサイトへ戻った経路、相談フォームの完了を、取れる範囲で分けて見ます。Googleアナリティクスには見込み顧客の発生を記録するgenerate_leadの推奨イベントもありますが、設定したイベント名だけで有効な相談や商談成立を証明できるわけではありません。実際に届いた相談の内容と照合して判断します。
閲覧はあるのに相談先へ進まない場合も、理由は一つではありません。資料の内容で十分に解決した、今は検討の途中、対象外と分かった、相談で何を聞けるか分からなかった、フォームで止まった、といった可能性があります。資料と完了画面の文面を読み、スマートフォンでリンクやフォームを試し、営業担当が受ける質問も確認します。データから分からない理由を、訪問者の気持ちとして決めつけません。
Bämの問い合わせにつながるホームページ改善のご案内では、今あるページと利用できるデータを見て、説明、行動への案内、連絡方法のどこを直すか整理します。資料請求後の流れを見直す際は、公開できる資料、請求完了画面、相談ページ、匿名化した利用状況と実際に届く質問があると、原稿と画面の改善範囲を具体的に相談できます。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。設備点検の資料と導線は説明用の仮例で、実際の請求数や成果を示すものではありません。
