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戦略・計画

ホームページのサービス内容をうまく説明できない時は?相談前の7項目

ホームページのサービス内容をうまく説明できない時は?相談前の7項目

ホームページを作ろうとした時、「サービス内容を送ってください」と言われて手が止まったことはありませんか。仕事のことは分かっているのに、文章にすると説明がぼんやりする。料金や対応範囲に未決定の部分があり、どこまで書けばよいか迷う。いくつかのサービスをまとめようとして、結局どれも短い紹介になってしまう。これは、文章力だけの問題ではありません。

サービスページには、名前や特徴だけでなく、誰がどんな場面で利用するのか、何を頼めるのか、利用前に何を確認すべきか、読んだ後にどこへ進めばよいかが必要です。これらを一度に完成原稿へしようとすると、まだ決まっていない部分が障害になります。

そこでこの記事では、一つのサービスを七つの項目へ分け、各項目を「決定」「仮説」「未決定」「要相談」に仕分ける方法を紹介します。この記事で作るのは、一般的な原稿テンプレートではなく、「一つのサービス × 七項目 × 四つの状態 × 次に決める人 × 判断に必要な情報」を一枚にした相談メモです。目標は、きれいな文章を一人で完成させることではありません。決まっていること、次に決める人、判断に必要な情報、ホームページ制作の相談で一緒に整理したいことが分かる状態を作ることです。

サービス名だけでは、ページの説明を作れない理由

例えば「訪問サポート」「個別相談」「オーダー制作」というサービス名があっても、それだけでは読み手は自分に関係があるか判断できません。同じ名称でも、対象者、訪問できる地域、含まれる作業、必要な準備、料金の考え方は事業者ごとに違うからです。

反対に、サービスをよく見せようとして特徴を先に並べても、読み手が抱える疑問と合っていなければ伝わりません。「丁寧」「高品質」「柔軟」といった言葉は、何をどうしてくれるのかが続かなければ、判断材料になりにくいものです。まず必要なのは、宣伝文句ではなく、読み手の質問に答える材料です。

中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21では、事業コンセプトを「誰に」「何を」「どのように」という視点で具体化する考え方が示されています。ホームページのサービス説明も、同じように相手、提供内容、提供方法を分けると整理しやすくなります。ただし、事業計画書とサービスページは目的が違います。ホームページでは、読者が「自分に合うか」「次に何をすればよいか」を判断できるところまで落とし込む必要があります。

まず「一つのサービス」と「一つの相手」を仮に選ぶ

複数のサービスがある場合も、最初から全部を一枚へ入れないでください。まず、いま説明したい一つを仮に選びます。売上が最も大きいサービスでなくてもかまいません。問い合わせでよく聞かれる、説明に時間がかかる、今後力を入れたいなど、ページを作る理由が明確なものから始めます。

次に、そのサービスを特に必要とする相手を一人分だけ思い浮かべます。「地域の人」「中小企業」のような広い言葉ではなく、利用を考える場面まで書きます。例えば「開業を予定しているが、何をホームページへ載せるか決まっていない人」「既存サイトはあるが、自社のサービスの違いを説明できず困っている担当者」のような形です。

ここで選んだ相手は、将来ずっと固定する最終決定ではありません。「仮説」として置いて大丈夫です。仮に一人を選ぶと、その人が先に知りたい情報、後で確認すればよい情報、専門家と相談したい情報の順番が見えやすくなります。対象を選ぶ考え方を詳しく確認したい場合は、ホームページで優先する相手を決める方法も参考にしてください。

サービス内容を七つの項目へ分ける

一つのサービスと一つの相手を仮に選んだら、次の七項目を整理します。文章に整える前なので、一項目につき一〜三行の箇条書きで十分です。答えが出ないところを無理に埋める必要はありません。「未決定」または「要相談」という状態だけを記録しても、制作相談を始められます。

サービス内容を相手、困りごと、提供範囲、変化、条件、判断材料、次の行動の七項目へ分け、決定、仮説、未決定、要相談の状態を付ける相談メモの地図
七項目を四つの状態へ仕分けると、決まっていないことも相談材料として残せます。スマートフォンでは横にスクロールして確認できます。

1.誰の、どの場面を助けるサービスか

年齢や業種だけでなく、サービスを探すきっかけになった場面を書きます。「個人事業主向け」だけでは広いため、「開業日が決まり、名刺を配る前に会社案内と問い合わせ先を整えたい個人事業主」のように、いつ、なぜ必要になるのかを加えます。

対象を狭く見せることが心配なら、「特に相談が多い方」として書く方法もあります。全員を除外するためではなく、代表的な読者が自分との共通点を見つけやすくするためです。まだ顧客像を言い切れなければ、実際の相談内容を三件ほど振り返り、共通する場面を仮説として置きます。

2.相談前に抱えている困りごとは何か

提供者側の専門用語ではなく、相談する人が普段使う言葉に置き換えます。「ブランディングに課題がある」より、「サービスの違いを聞かれても、うまく説明できない」の方が、自分の悩みかどうか判断しやすい場合があります。

困りごとを大きく見せる必要はありません。「資料がまとまっていない」「誰へ頼めばよいか分からない」「料金を出す前に確認事項が多い」といった小さな迷いも、相談のきっかけになります。実際によく受ける質問、メール、打ち合わせで繰り返し説明していることは、候補として残しましょう。

3.何を提供し、どこからどこまで扱うか

サービス名の後に、具体的な作業や成果物を書きます。同時に、含まれないものや別途確認が必要なものも分けます。ここが曖昧なままだと、読み手は自分の希望が対象か判断できず、事業者側も相談後に説明をやり直すことになります。

「相談」「企画」「制作」「納品後」のように工程で分けると整理しやすくなります。範囲外の項目があることは弱みではありません。どこまで扱うかが分かる方が、条件の合う人から相談されやすくなります。対応範囲の書き方は、できること・できないことをホームページへ書く整理方法で詳しく解説しています。

4.利用後に何が変わるか

ここでは、売上や検索順位などの成果を保証するのではなく、サービスを受けた後に整う状態を説明します。例えば「問い合わせが増える」ではなく、「初めて見る人がサービス内容と相談方法を確認できるページが整う」、「必ず業務が効率化する」ではなく、「担当者が毎回口頭で説明していた内容を共有資料として使える」といった表現です。

変化を書く時は、サービスで直接提供できることと、その後の利用者の行動に左右されることを分けます。直接提供できる状態は具体的に書き、経営成果や集客成果は断定しません。まだ実績データがない場合も、作業後に何が手元へ残るのか、次にどんな判断がしやすくなるのかなら整理できます。

5.料金・期間・回数・地域などの条件

読み手が相談前に知りたい条件を並べます。料金を公開できる場合は金額だけでなく、何が含まれるかを確認します。案件ごとに変わるなら、見積もりに必要な情報や、金額が変わる主な要因を説明します。期間や回数も同じで、固定できない場合は、開始前に確認する項目を示します。

訪問地域、オンライン対応、予約方法、準備物、キャンセル条件などは、業種によって重要度が変わります。全部を無理に載せるのではなく、問い合わせ前の判断に影響するものから選びます。正式条件が未確定なら、推測で埋めず「相談時に確認」と記録します。対応地域を詳しく考える場合は、サービス提供地域の伝え方も確認してください。

6.実績・写真・進め方・FAQなどの判断材料

読者の不安に応じて、必要な判断材料を選びます。仕上がりを見たいサービスなら事例写真、初めて利用する不安が強いなら流れ、個人情報や安全性が気になるなら管理方法、条件の違いが分かりにくいなら比較表が役立ちます。

写真や実績の数を増やすこと自体が目的ではありません。「この写真で何が分かるか」「この事例がどの疑問に答えるか」を一つずつ確認します。掲載許可が取れていない写真や顧客情報は使いません。実績を出せない場合は、作業手順、確認項目、よくある質問など、公開できる別の判断材料を検討します。

7.読後にどの行動へ進めるか

最後に、ページを読んだ人に取ってほしい次の行動を一つ選びます。問い合わせ、見積もり相談、予約、資料確認など、サービスと検討段階に合うものにします。「お問い合わせはこちら」だけでなく、何を相談できるのか、何が未決定でも相談してよいのかを短く添えると安心につながります。

まだ条件が決まっていない人を対象にするなら、「完成した原稿がなくても、決まっていることと迷っていることを分けて相談できます」のように、相談の入口を具体化します。一方で、急ぎ、予算だけ、作業の丸投げだけを強く求める人まで広く集める必要はありません。事業者が一緒に進めたい相手に合う入口を作ることが大切です。

「決定・仮説・未決定・要相談」で空欄をなくす

七項目を書こうとすると、答えが出ない場所が必ず見つかります。そこで止まらないために、各メモへ次の四つの印を付けます。

  • 決定:事実確認済みで、そのまま相談資料や原稿へ使える内容
  • 仮説:現時点の仮案があり、次の確認で変更してよい内容
  • 未決定:仮案がなく、事業者側の事実確認や権限者の判断が必要な内容
  • 要相談:仮案がなく、文章、情報の順番、ページ分け、導線など制作側の知見が必要な内容

状態は一項目につき一つだけ選びます。まず仮案があるかを確認し、あれば「仮説」にします。仮案がない場合、事実や条件を事業者側で決めるなら「未決定」、情報の見せ方を制作側と整理するなら「要相談」です。仮案があり、さらに制作相談も必要な場合は、状態を「仮説」とし、「次に決める人」へ事業者と制作担当を書きます。仮説は未確認の事実として、そのままホームページへ公開しません。

「未決定」は、料金や提供条件など、事業者側で事実を確認して決める項目です。「要相談」は、文章のまとめ方、情報の順番、ページ分け、問い合わせ導線など、制作側の知見も使って一緒に整理する項目です。どちらにも「次に決める人」と「判断に必要な情報」を一行ずつ付けます。対象者、対応地域、原稿素材、初回相談の進め方を詳しく決める記事は別に用意し、本記事ではそれらを一枚のサービス相談メモへつなぐことに集中します。

例えば料金が決まっていない場合、「未決定:作業範囲を確定してから料金表を作る/次に決める人:事業責任者/必要な情報:含める作業と追加条件」と書きます。対象者が広すぎる場合は「仮説:開業前の個人事業主を優先候補にする」と残します。ページ構成が分からない場合は「要相談:料金と事例のどちらを先に見せるか/次に決める人:事業者と制作担当/必要な情報:相談で多い質問と公開できる事例」と書きます。

この方法なら、完成していないことを隠さず、次に誰が何を決めるかが分かります。制作会社へ相談する時も、「原稿がありません」で終わらず、「七項目のうち、三項目は決定、二項目は仮説、二項目は相談したい」と伝えられます。

サービスが複数ある時は、全部を一ページへ詰め込まない

複数サービスを一ページへ載せること自体が悪いわけではありません。しかし、対象者、料金、利用の流れ、相談方法が大きく違うサービスを同じ説明へ詰め込むと、読者は自分に必要な箇所を探しにくくなります。

まずサービスごとに七項目のメモを作り、共通する内容と異なる内容を確認します。対象者も検討条件も近いなら一ページ内で選択肢として見せられます。対象者や次の行動が違うなら、一覧ページから個別ページへ分ける方が自然です。ページ数を増やすことが目的ではなく、一つのページで一つの判断をしやすくすることが基準です。

写真、説明図、文字を読者の質問に合わせて選ぶ

サービスページへ画像を入れる時も、空いている場所を埋めるために選ばないようにします。仕上がりや人柄を知りたい質問には写真、手順や関係を知りたい質問には説明図、細かな条件や注意点には文字が向いています。比較や条件整理には表やチェックリストが役立つこともあります。

Google検索セントラルの画像に関する案内でも、画像は関連する文章の近くへ置き、内容を説明する代替テキストを付けることが推奨されています。画像だけを増やすのではなく、何の理解を補うかを決め、本文と一緒に意味が伝わるようにします。画像と文字の役割を詳しく整理したい場合は、ホームページで画像と文字を使い分ける判断表も参考になります。

相談前に完成させなくてよいもの

ホームページ制作を相談する前に、キャッチコピー、見出しの順番、文章の長さ、画像配置まで決める必要はありません。これらは、読者、サービスの条件、サイト全体の導線を確認してから調整する部分です。

一方で、事業者でなければ判断できないことはあります。実際の提供範囲、料金の決め方、利用条件、掲載許可、事実として示せる実績などです。決まっていない場合は、未決定の理由と、いつまでに誰が判断するかを残します。文章化を制作側へ任せる場合も、事実確認まで丸投げにはしません。

Bämでは、完成原稿がないことを相談不可の理由にはしません。決まっていること、迷っていること、載せてよい事実を確認しながら、見せ方と導線を整理します。ただし、正式な料金や契約条件、対応範囲は案件ごとに確認します。まずは七項目のメモがあれば、相談の出発点になります。

そのまま使える七項目の相談メモと記入例

次の形をコピーして、一つのサービスにつき一枚作ってみてください。長い文章にせず、一項目につき一〜三行から始めます。

料金条件とページ構成について、現在の答え、状態、次に決める人、判断に必要な情報を記入したホームページ制作相談メモの例
結論が出ていない項目も、次の決定者と必要情報が分かれば相談を進められます。スマートフォンでは横にスクロールして確認できます。
  1. 誰の、どの場面を助けるか:仮説/開業予定日が決まり、会社案内と問い合わせ先を整えたい個人事業主/次に決める人:事業者/必要な情報:直近の相談例
  2. 相談前の困りごと:決定/サービスの説明を口頭ではできるが、ページへ載せる文章にまとめられない/次に決める人:決定済み/必要な情報:よく受ける質問
  3. 提供内容と範囲:要相談/打ち合わせ、情報整理、デザイン、公開準備の分け方を確認したい/次に決める人:事業者と制作担当/必要な情報:現在用意できる原稿と写真
  4. 利用後に整う状態:仮説/初めて見る人がサービス内容と相談方法を確認できる受け皿を持てる/次に決める人:事業者と制作担当/必要な情報:読者に確認してほしい内容
  5. 料金・期間・地域などの条件:未決定/必要ページと原稿準備の範囲を確認してから見積もる/次に決める人:事業責任者/必要な情報:含める作業と対応条件
  6. 判断材料:決定/制作の進め方、よくある質問、公開できる事例を候補にする/次に決める人:事業者/必要な情報:掲載許可と公開できる範囲
  7. 次の行動:要相談/原稿が未完成でも相談できる問い合わせ導線にする/次に決める人:事業者と制作担当/必要な情報:相談時に聞きたい項目

この例をそのまま自社の答えにする必要はありません。大切なのは、確定しているように見せることではなく、現在地を正しく分けることです。相談時には「仮説を一緒に確認したい」「未決定の条件を先に整理したい」と伝えれば、打ち合わせの目的も明確になります。

まとめ:完成原稿ではなく、現在地が分かるメモを作る

サービス内容をうまく説明できない時は、文章を書き始める前に、一つのサービスを七項目へ分けてください。そして、各項目を「決定」「仮説」「未決定」「要相談」のどれか一つへ仕分けます。さらに、次に決める人と判断に必要な資料・事実を残します。対象者や地域だけを決めるチェック表ではなく、決まらない理由と次の判断工程まで一枚へまとめることが、この相談メモの役割です。

ホームページは、事業者の頭の中にある情報を全部載せる場所ではありません。読者が自分に関係があるか、条件が合いそうか、次に相談してよいかを判断できる形へ整える場所です。完成した原稿を一人で用意できなくても、七項目の相談メモがあれば、整理と言語化から制作を始められます。

「サービスはあるけれど、何をどの順番で伝えればよいか分からない」という場合は、七項目を全部埋める必要はありません。サービス名と迷っている一項目だけでもご相談いただけます。Bämでは、文章化、情報の順番、ページ分け、問い合わせ導線を一緒に整理します。正式な料金、提供条件、資格や実績などの事業上の事実は、事業者側で確認しながら進めます。

完成原稿がなくても、整理と言語化から相談できます。

サービス名と、いま迷っている一項目だけを添えてください。決まっていることと相談して決めることを分け、ページに載せる順番を一緒に整理します。

サービス名と迷っている一項目を相談する

参考にした一次資料