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制作・技術

ホームページ制作の相見積もり、何をそろえて比べる?

同じ依頼条件をもとに3社のホームページ制作提案を比べる様子

相見積もりを頼んだら、A社は50万円、B社は80万円。ページ数も、公開後にしてもらえることも違う。これでは、どちらを選べばよいのか迷いますよね。

この金額差は、会社ごとに想定している作業が違うせいかもしれません。一社は文章作成まで含め、もう一社は完成原稿を受け取る想定なら、金額だけ比べても答えは出ません。

先にそろえたいのは、各社へ渡す「一枚メモ」です。見積書が届いたら、総額を見る前に「含む・別途・未確認」の三つへ分けます。立派な仕様書は要りません。この二段階だけでも、何が金額に含まれているのかを比べやすくなります。

まず一枚メモを作り、届いた見積書を読み、分からないところを質問します。最後に一社へ決めるところまで見ていきましょう。見積書の空欄に気づき、各社へ同じ質問を返せる状態になります。

相見積もりは、金額より先に二つをそろえる

最初にそろえるのは、「何を伝えるか」と「見積書をどう読むか」です。

「お店のホームページを作りたい」とだけ伝えた場合を考えてみましょう。一社は5ページで十分と考え、別の会社は10ページを提案するかもしれません。予約機能が必要か、写真撮影を頼むか、公開後の更新を誰がするかも分かりません。不足している部分を各社が別々に補えば、金額に差が出るのは自然です。

そこで、まず同じ一枚メモを渡します。見積書を受け取ったら、書かれている作業を「含む・別途・未確認」に置き換えます。安い会社を探す前に、自分が必要としている助けが入っているかを見るためです。

ホームページ制作の見積もりを一枚メモから比較して決める5つの手順
一枚メモを作り、見積書を「含む・別途・未確認」へ分け、各社へ同じ質問を送って決めます。

各社へ渡すのは、きれいな資料より一枚メモ

一枚メモは、完成形を決めるための書類ではありません。各社に同じ条件で考えてもらうためのものです。

文章や写真がそろっていなくても大丈夫です。「今あるもの」と「手伝ってほしいこと」を分けて書けば、相談は始められます。決められない欄には「相談したい」と書いてください。未定であること自体が、見積もる側には大切な情報になります。

メモに書くこと 書き方の例 決まっていないときの書き方
誰に見てほしいか 近隣で開業先を探している人 今のお客様の特徴から一緒に考えたい
何を伝えたいか サービス内容、店の雰囲気、初めて利用する流れ 優先順位から相談したい
見た人にしてほしいこと 電話、問い合わせ、来店予約 どの連絡方法が合うか相談したい
用意できるもの ロゴ、手持ちの写真、メニュー表 使えるものを一緒に確認したい
手伝ってほしいこと ページ構成、文章のたたき台、写真選び 自分でできる作業も含めて相談したい
必要そうな機能 問い合わせフォーム、お知らせ更新 本当に必要か相談したい
公開後の希望 自分でお知らせを更新したい 自分と制作会社の担当を相談したい

ページ数は、まだ決めなくて構いません。「誰に何を伝え、どう動いてほしいか」が分かれば、そのために必要なページを制作会社と考えられます。何を話せばよいかもう少し準備したい方は、ホームページ相談前に決めることも参考にしてください。

Bämでも、すべての欄を埋めてから相談していただく必要はありません。分かること、用意できる素材、手伝ってほしいことを伺い、決まっていない部分を一緒に整理します。実際にどこまで対応するかと費用は、相談時に確認します。

金額が変わる理由は、五つにまとめて見る

金額が違うと、「高い会社」と「安い会社」に分けたくなります。ただ、先に見たいのは作業と条件の違いです。実際に内容がずれやすいのは、ページ構成、文章と写真、機能、公開後の対応、契約と継続費の五つです。

金額が変わりやすいところ 確かめること 見落としたときに起きやすいこと
ページ構成 必要な情報をまとめ、ページを提案するところまで入るか 同じページ数でも、内容を考える作業量が違う
文章・写真 原稿を書く人、撮影や画像補正をする人は誰か 素材を用意できず止まる、あとから追加になる
機能 フォーム、予約、更新機能はどこまで設定するか 外部サービス費や初期設定を見落とす
公開後 更新方法の説明、保守、修正相談はあるか 公開後に誰へ何を頼めるのか分からない
契約・継続費 契約期間、解約、修正回数、保守費(公開後の点検や対応にかかる費用)、予約システムなどを使い続ける費用をどこで確認するか 公開後に続く支払いと依頼できる範囲が分からない

中小企業庁の価格交渉ハンドブックには、印刷物やカタログ制作の例として、素材の支給、撮影・取材、原稿、校正回数などを見積もり前に確認する考え方が示されています。Web制作の標準価格を定める資料ではありません。それでも、作業内容や金額が変わる条件を先に言葉にする、という考え方は参考になります。

文章も「全部自分で書く」「全部任せる」の二択ではありません。たとえば、事実は依頼者が伝え、制作会社がたたき台を作り、最後は双方で確認する進め方があります。ホームページの文章は誰が書く?で、三つの進め方を詳しく説明しています。

見積書が届いたら「含む・別途・未確認」へ置き換える

見積書には「進行管理」「文章や写真の制作」「公開後の支援」といった言葉が並びます。同じ言葉でも、実際にしてもらえることは会社によって違います。名前ではなく、「実際に何をしてくれるか」で見てみましょう。

次の表は、一社分を読み替えた一般例です。実際の契約条件や価格を示すものではありません。

必要な作業・条件 判定 見積書から分かったこと 聞いておくこと
文章作成 未確認 「原稿支給」とあるが、たたき台作成は書かれていない 事実を伝えれば初稿を作ってもらえるか
写真 含む 手持ち写真の選定と明るさ補正は入っている 新しい写真の撮影は含まない認識で合っているか
予約機能 別途 外部予約サービスの設定は別見積もり 必要な契約と継続してかかる費用は何か
公開後の更新 未確認 更新方法の説明や修正対応は書かれていない 自分で更新できる部分と、依頼できる部分は何か
契約と修正 未確認 契約期間、解約、修正回数が見積書だけでは分からない どの資料に条件が書かれ、いつ確認できるか

会社ごとに一枚ずつ作ると、空欄がそのまま質問になります。未確認が多いからといって、すぐ候補から外す必要はありません。質問したときに具体的に答えてくれるか、こちらが困りそうな点を先回りして教えてくれるかも見てください。

Bämへ相談するときも、「書いていないから含まれるだろう」と決めず、必要な作業を一つずつ確認します。未確認の欄は残したままで構いません。相談時に、用意するもの、Bämが手伝うこと、外部サービスの契約が必要な部分を分け、対応範囲を確認します。

総額より先に、自分が担当できる量を見る

「文章と写真を自分で用意すれば安くなる」と言われることがあります。確かに見積金額は下がるかもしれません。でも、本業の合間に進められず、公開が何か月も延びてしまったらどうでしょう。自分の作業時間も含めて考えると、安いとは言い切れません。

今の状況によって、重く見るところは変わります。

  • 開業準備で時間が限られている方は、情報まとめや文章のたたき台を頼めるかを見ます。相談時には、いつまでに何なら用意できるかを伝えます。
  • 仕事が忙しく、掲載内容がまとまらない方は、話した内容をページ構成へまとめてもらえるかを見ます。口頭なら伝えられることも、先に知らせておきます。
  • 社内で慎重に比較する方は、追加になる条件と公開後の担当を見ます。社内で確認する人と決める流れも制作会社へ伝えます。

小規模なお店なら、最初からページを増やすより、来店や問い合わせに必要な情報を優先した方が進めやすいことがあります。小さなお店のホームページに必要なページも、最初に作る量を考える材料になります。

見積書の記載を3つに分け各社へ同じ質問を送る記入例
実際の見積書に書かれた言葉を写し、「含む・別途・未確認」へ分けてから、各社へ同じ質問を送ります。

提案が違ったら、六つの質問で理由を聞く

提案が違っても、どちらかが間違っているとは限りません。想定している進め方や、必要だと考えた助けが違うことがあります。見積書の該当箇所を示しながら、次の六つを聞いてみましょう。

  1. この金額で、どこからどこまでしてもらえますか。
  2. 私が用意する文章・写真・情報は何ですか。用意できないときは、どう進めますか。
  3. どのような変更や依頼が、追加費用になりますか。
  4. 公開までに、私は何を、どの場面で決めますか。
  5. 公開後、自分でできる更新と、お願いできる更新は何ですか。
  6. 契約期間、解約、修正回数、公開後の点検や対応にかかる費用、予約システムなどを使い続ける費用は、どの資料で確認できますか。

時間がない場合は、まず1番、3番、6番を聞いてください。対応範囲、追加費用、契約と継続費が分かれば、大きな見落としを減らせます。残りの質問は、自分が用意できるものと公開後の担当を決めるために使います。

契約や修正の条件は会社やプランで異なるため、答えを決めつけず、正式な資料で確かめてください。口頭の説明だけでなく、見積書、提案書、契約書など、どこに書かれるのかも聞いておくと確認しやすくなります。

専門用語をたくさん知っているかではなく、こちらの状況に合わせて答えてくれるかを見ます。「相談しながら決めたい」と伝えたのに、未定のことをすべて依頼者の仕事にしているなら、進め方が合わないかもしれません。逆に「全部入っています」と言われたときも、回数や対象を具体的に確かめると安心です。

見積書の金額以外に、契約・所有・公開時期も確認する

見積書に作業名と金額が並んでいても、契約中や終了時の扱いまでは分からないことがあります。ここも会社ごとに同じ質問をして、回答がどの正式資料に書かれるかを確認してください。

確認すること 各社へ聞くこと 確認する資料
ドメイン・サーバー 誰が契約し、誰が管理するか。契約終了時はどうなるか 提案書、契約書、管理方法の説明
写真・文章・制作データ 利用できる範囲と、契約終了時に受け取れるものは何か 契約書、利用条件、納品物一覧
公開時期 公開予定日はいつか。素材の遅れや追加依頼で予定が変わる条件は何か 進行予定表、提案書
公開後の対応 依頼できる点検・修正、連絡方法、別料金になる作業は何か 保守や運用の説明、見積書
契約終了時 サイト、データ、各種アカウントをどう扱うか 契約書、解約・移管条件

ここでは、どの条件が正しいかを一律に決めるのではありません。自分が理解できる言葉で説明され、正式資料にも同じ内容が書かれているかを見ます。分からない場合は、その場で署名や決定をせず、「どの資料のどこを見ればよいですか」と聞いてください。

最後は、安さではなく三つの条件で決める

質問への回答がそろったら、最後は次の三つを上から順に確かめます。

次の表へ各社の回答を短く書くと、最後まで残っている違いが見えます。「含む」「別途」「未確認」だけでも構いません。

比べること A社 B社 C社
文章作成
写真
必要な機能
公開後に頼めること
契約・終了時の条件
自分が担当する作業
大事な未確認
この会社を選ぶ理由

表を埋めたら、次の三つで決めます。

  1. 自分の負担が現実的か。 文章、写真、社内確認など、自分が担当する作業を期限までに進められるかを見ます。
  2. 未確認が解消されたか。 「含む・別途・未確認」の表に大事な空欄が残っていないか、質問への回答が正式な資料にも書かれるかを見ます。
  3. 公開後の姿が分かるか。 自分で更新する部分、制作会社へ頼む部分、続けてかかる費用を説明できるかを見ます。

二社で迷ったら、最後に一枚の比較表を見直します。「自分の担当を期限までに進められる」「大事な未確認がない」「回答が正式資料に書かれる」「公開後の担当と費用を説明できる」の四つへチェックを付けてください。すべてにチェックが付き、自分に必要な助けが入っている会社を選びます。二社とも条件を満たすなら、提案の理由を自分の状況に合わせて具体的に説明してくれた方を選びます。どちらにも空欄が残るなら、その場で決めず、同じ質問をもう一度返してください。

一枚メモができたら、相談へ持っていける

相見積もりは、安さだけで決めるためのものではありません。一枚メモを各社へ渡し、見積書を「含む・別途・未確認」に分ければ、自分に必要な助けと自分が担当する作業を比べられます。

分からない欄は、六つの質問で確認します。ここまでやれば、分からない点がはっきりします。すべてを相談前に決める必要はありません。決まっていないことを一緒に考えられる会社かどうかも、比べるポイントです。

Bämでは、一枚メモに書けないところを残したまま相談できます。一枚メモを見ながら、「自分で用意すること」「Bämが手伝うこと」「まだ確認すること」の三つへ分け、文章、写真、機能、公開後の担当を順番に確認します。ご希望や用意できる素材を伺い、実際にどこまで対応するかと費用を個別に確認します。制作方法は、早く受け皿を整えるシンプルプラン、見せ方と導線(問い合わせや購入までの流れ)から作り込むベーシックプラン、販売の流れを確認しながら整えるECカートプランの三つです。詳しくはホームページ制作プランをご覧ください。

仕様が決まっていない方も、お問い合わせページから相談できます。一枚メモを見ながら、決まっていることと相談したいことをお知らせください。