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制作・技術

小さなお店のホームページは何ページ必要?まとめる・分ける判断のしかた

小さなお店のホームページに必要な5つの情報をカードで整理したイメージ

小さなお店のホームページに、「最低5ページ」のような共通の正解はありません。見る人がほぼ同じで、説明も短く、読んだ後にしてほしいことも一つなら、1ページにまとめられます。詳しい条件を比べたい時や、来店する人と法人担当者で知りたいことが違う時は、違う部分だけ別ページにします。

最初からページ名を決めなくても大丈夫です。まず「誰が見るか」「何を知りたいか」「読んだ後に何をしてほしいか」の3つを書き出すと、自分の店に合う形が見えてきます。

何ページが正解かより、誰が何を知りたいか

見積書に5ページと書かれていても、その数字がすべての店の正解とは限りません。この記事でいう「1ページ」は、ブラウザで一つのURL(ページの住所)として開く単位です。大切なのは、初めて店を知った人が、必要な説明を見つけて次へ進めることです。

なお、ここで扱うのは、店や事業の案内を何ページに分けるかです。問い合わせフォーム、送信後の案内、プライバシーポリシー、販売方法によって確認が必要な内容は、店の案内ページとは別に必要になる場合があります。事業の内容と使う仕組みに合わせて確認します。

たとえば、メニューが3つで説明も短く、営業時間、場所、予約方法まで続けて読める店なら、1ページにまとめた方が迷いにくい場合があります。反対に、サービスごとに料金条件や予約前の注意が違うなら、一つの長いページへ詰め込むより、詳しい説明を分けた方が比べやすくなります。

Googleのユーザーを第一にしたコンテンツの案内でも、検索順位のためだけに内容を増やすのではなく、想定する読者に役立つ内容を作るよう案内しています。これはページ数の基準ではなく、内容を考える時の参考です。ページ数を決める時も、先にお客さんの疑問を書き出す方が考えやすくなります。

まずは3つだけ決める

ページ名を並べる前に、次の3つを短く書いてみます。きれいな文章にする必要はありません。

  1. 誰が見るか: 「近所で初めて店を探している人」「紹介を受けて詳しく知りたい人」など。
  2. 何を確かめたいか: 「どんなメニューがあるか」「予算は合いそうか」「子ども連れでも行けるか」など。
  3. 読んだ後に何をしてほしいか: 「来店する」「予約する」「問い合わせる」「商品を購入する」など。

何人も思い浮かぶ時は、まず最優先で案内したい人を一人決めます。たとえば開業前の店なら、近所で初めて店を探している人を最優先の読者として考えられます。法人向けのサービスなら、実際に使う人と契約を決める人を分けて考えます。

答えがまだ決まっていない項目は、そのままメモに残して構いません。「予約方法で迷っている」「メニューはあるが説明文はこれから」と書けば、先に決めることが分かります。文章を誰が用意するか迷う場合は、ホームページの文章を誰が書くかを整理した記事も参考になります。

まとめるか、分けるかの判断表

次の表は、ページを増やすためのものではありません。一つのページで続けて読めるか、詳しい説明だけ分けた方がよいかを確かめる表です。

確かめること 1ページにまとめやすい 別ページに分けると読みやすい 相談時に一緒に整理する質問
見る人 同じ人が最初から最後まで読む 一般客と法人担当者など、知りたいことが大きく違う 「最初に見てほしいのは誰ですか」
説明の長さ 写真と短い説明で伝わる 条件、流れ、注意点を順番に説明する必要がある 「ここだけ詳しく読みたい人はいますか」
比べる内容 商品やメニューが少なく違いが単純 料金、対象者、申込条件などを並べて比べたい 「何と何を比べて選びますか」
読後の行動 すべて予約や問い合わせへ進む 来店、予約、資料請求、購入などに分かれる 「読み終わった後、何をしてほしいですか」

カフェのメニュー、営業時間、地図、来店案内が短く収まるなら、最初は1ページでも伝えられます。貸切予約だけ確認事項が多いなら、その説明だけを別ページにする方法があります。店全体を何ページにするかではなく、長くなる説明だけを切り出す考え方です。

ホームページの内容を1ページにまとめるか別ページに分けるかを決める3つの質問
見る人、知りたいこと、読んだ後にしてほしいことを順に確かめ、違う部分だけを分けます。

この図では、「見る人は同じか」「知りたいことは同じか」「読んだ後にしてほしいことは同じか」を順に確かめます。三つとも同じならまとめやすく、どれかが大きく違うなら、違う部分だけ分けます。

たとえばメモが「近所で初めて来る人」「メニュー、料金、場所を知りたい」「予約してほしい」なら、店の紹介、メニューと料金、営業時間と地図、予約案内を1ページに並べられます。貸切だけ人数や時間の条件が多いなら、貸切案内だけ別ページにします。これなら「まず1ページで始め、説明が長い貸切だけ分ける」と自分の言葉で伝えられます。

判断した後の形は、たとえば次の三つです。ページ数だけを見るのではなく、どの説明をどこに置くかまで比べます。

ページ構成の例 向いている状態
1ページ型 店の紹介、メニュー、営業時間と地図、予約案内を一つのページにまとめる 見る人と読後の行動がほぼ同じで、説明も短い
1ページ+詳細型 基本情報をまとめたページに、貸切案内など条件が多い内容だけ別ページを足す 一部分だけ詳しい説明や注意事項がある
複数ページ型 店の案内、サービス詳細、法人向け案内、問い合わせを目的別に分ける 見る人、比べる内容、読後の行動が大きく違う

たとえば予約制のサロンなら、店の特徴、代表メニュー、場所、予約先を1ページにまとめ、施術別の料金や初回の流れだけを詳しいページに分けられます。判断軸だけでなく、相談時に伝えられる構成案まで持てる形です。

ページ名より、お客さんが知りたい5つをそろえる

「トップ」「会社概要」「サービス」といったページ名を先に決めると、名前はあるのに内容が少ないページができることがあります。先に、店を知った人へ何を伝えるかを五つに分けます。これは説明の中身を確かめる表であり、五ページ作るという意味ではありません。

伝えること お客さんが確かめたいこと 1ページにまとめる場合 分ける合図
店や事業の概要 何をしている店か、自分に合いそうか 最初の短い紹介と写真 対象者や事業内容が複数あり、入口を分けたい
商品・サービス 何を選べるか、どんな違いがあるか メニューカードや短い一覧 種類が多く、条件や流れを詳しく比べたい
選ぶ前に知りたいこと 初めてでも利用できるか、誰が対応するか 紹介文、写真、短い質問回答 利用前の確認や事例を詳しく読みたい
基本情報・アクセス いつ、どこで利用できるか 営業時間、住所、地図、連絡先 店舗が複数ある、行き方の説明が長い
連絡・予約 どう申し込み、何を伝えるか 問い合わせや予約への案内 予約と法人相談など、受付方法や必要事項が違う

一つのページで始めるなら、この五つを上から順に見出しとして置けます。後から説明が増えた場合は、サイトの作り方や契約内容を確認したうえで、詳しい部分を別ページにする方法もあります。

「ページが足りるか」よりも、「初めて見る人の疑問が残っていないか」を確かめます。掲載できる情報がまだ少なくても、営業時間や予約方法がすぐ見つかれば利用の助けになります。反対に、文章が多くても、誰に向けた説明か分からなければ、読みたい場所を探しにくくなります。

必要なページは、業種より説明量と読後の行動で決まる

同じ業種でも、扱う商品、予約の有無、説明の長さによって分け方は変わります。下の表は一般的な例です。この通りのページを必ず作る、という意味ではありません。

一般例 まとめやすい内容 分ける可能性がある内容 分ける理由
カフェ・小売店 店の紹介、主な商品、営業時間、地図 貸切案内、商品一覧、採用情報 読む人や確認する条件が違う
サロン・教室など予約制サービス 特徴、代表メニュー、場所、予約先 メニュー別料金、初回の流れ、予約前の注意 比較や事前確認が多い
士業・コンサルティングなど専門サービス 相談できること、対象者、問い合わせ 分野別の支援内容、相談の流れ 自分の悩みに合う説明を選びたい
小規模な法人向け事業 事業概要、主なサービス、会社情報 サービス詳細、導入前の確認、資料請求 利用する人と契約担当者で知りたいことが違う場合がある
小さく始めるネットショップ 店の紹介、代表商品、購入先 商品詳細、配送、決済、返品などの案内 購入前に確かめる条件が多い

ネットショップでは、決済、配送、返品、在庫など、購入前に案内する内容が増えます。購入前に必要な案内や、利用するカートの契約条件も別に確認します。どこまでを制作に含めるかは、相談時に一つずつ確かめます。

お客さんからの質問カードを、最初に伝える・詳しく説明する・後から追加する内容の3つに分ける様子
普段聞かれることをカードにして分けると、必要な説明と後から足せる説明が見えやすくなります。

ページ名が思いつかない時は、お客さんから普段聞かれることを、カードや付箋に一つずつ書きます。「最初に伝える」「詳しく読みたい人に見せる」「後から足す」の三つに分けると、必要なページが見えやすくなります。

今すぐ載せるものと、後から足すもの

開業日や予約方法のように公開時から必要な内容と、事例やブログのように材料が増えてから育てられる内容を、同じ締切で用意する必要はありません。

  • 今すぐ載せる: 店や事業の説明、主な商品・サービス、営業時間、場所、連絡方法など、利用前に必要な内容。
  • 後から足せる: 制作事例、お客さまの声、詳しい質問回答、ブログなど、確かな材料が増えてから更新する内容。
  • 相談して決める: 料金の見せ方、予約方法、販売条件、更新担当など、選択肢や契約内容を確かめてから決める内容。

後から足す内容が決まったら、誰が、何を、いつ更新するかも決めます。自分で直すなら更新画面の使い方を確かめ、変更を依頼するなら連絡方法と費用条件を確認します。

ページ数が決まっていなくても相談できる

相談前に、完成したページ一覧を作る必要はありません。次の五つを一枚のメモに書けば、今決められることが分かります。

見てほしい人 近所の新しいお客さん、紹介を受けた法人担当者など、最優先で案内したい人。

よく聞かれること 料金、場所、予約方法、利用の流れなど、普段口頭で説明していること。

してほしいこと 来店、予約、問い合わせ、購入のうち、先に案内したいもの。

今あるもの 写真、メニュー表、会社案内、地図、SNSの投稿など。

まだ決まっていないこと 予約方法、掲載する料金、文章を書く人、公開後の更新など。

ページ数を含め、決まっていないこともそのままメモへ書きます。初回相談で伝えることをまとめた記事では、完成案がない段階でまとめておく内容を紹介しています。見積もりを比べている場合は、ページ数だけでなく作業範囲を比べる方法も確認できます。

Bämでは、相談内容に応じて、まずメモにある「見る人」「知りたいこと」「してほしいこと」を整理します。その後、内容を「同じページに載せる」「詳しく分ける」「後から足す」に仮置きし、文章や写真を誰が用意するか、公開後に誰が更新するかも確認します。ページ数は、その整理の結果として決めます。

迷った時の30秒まとめ

  • 見る人、知りたいこと、読後の行動がほぼ同じなら、1ページにまとめる。
  • 一部分だけ説明が長いなら、基本の1ページに詳細ページを足す。
  • 見る人や読後の行動が大きく違うなら、目的別にページを分ける。

まず店の基本情報と問い合わせ先を公開したい場合は、シンプルプランのページも参考にできます。具体的な制作範囲や費用条件は、相談時に確認します。自分の店ではどこまで必要か迷っている場合は、お問い合わせから、今分かっていることをお知らせください。