
二つのホームページ制作見積りで、片方の金額が大きく低いときがあります。安い方が劣るとは限りません。ただ、原稿や写真を受け取るだけの見積りと、商品登録や画像調整まで引き受ける見積りでは、公開までに自社が担う仕事が違います。公開後も追加や修正を続けるなら、最初の更新を誰が行うかまで確認して比べます。
見積りの作業名を、実際の納品物に直す
「ページ制作」「商品登録」「更新マニュアル」と書かれていても、含まれる作業は見積りごとに異なります。まず公開時に必要な商品・サービスの件数、原稿、写真、必要な表示項目を一つの依頼条件にします。そのうえで、各案について、素材を集める、文章を整える、画像を調整する、管理画面へ入力する、公開前に確認する人を並べます。記載のない作業は「自社担当」と決めつけず、見積りを出した会社に確認します。
商品を登録する場合、名称と価格だけで終わらないことがあります。WooCommerceの商品管理資料には、バリエーションごとの価格や在庫など、商品によって管理する項目が示されています。これは一つの製品の例で、実際のサイトにどの項目が必要かは商品と採用する仕組み次第です。画像も、掲載する場所に合わせた準備が必要か確かめます。WordPressの画像利用資料は編集画面への画像追加を説明していますが、撮影・選定・調整を誰が担うかまでは見積りで確認します。

公開時の残作業と、公開後の最初の更新を分ける
公開日までに登録する原稿や商品が未完成なら、納品後に自社がどこまで入力するかを確認します。次に、公開後に商品を一つ追加する、価格を変える、お知らせを差し替えるといった最初の更新を選び、誰が操作し、誰が内容を確認するか聞きます。操作方法の説明が見積りにあっても、実際の更新代行まで含むとは限りません。逆に、自社で簡単に更新できるなら、その作業を外注しない選択もあります。
「できる」と「続けられる」も分けます。社内に担当者がいても、通常業務の中で原稿確認や画像準備の時間を確保できなければ、更新は止まります。作業時間を架空の一律値で足すより、扱う商品やページの量、承認者、更新頻度を自社の実情で見積もります。
同じ条件で、二案の不足を質問する
二案を比較する表には、制作会社が行うこと、自社が行うこと、別料金になる条件、公開後の初回更新を一行ずつ書きます。差が出た項目だけを各社へ質問し、正式な回答を残します。例えば「写真は支給」とあれば、撮影済みの画像を渡せばよいのか、選定・切り抜き・ファイル名整理も自社が行うのかを確認します。安い理由を推測して候補を外す必要はありません。

自社が引き受けられる案を選ぶ
最終的には、見積金額に社内の作業を金額換算して機械的に足すだけで決めません。社内で素材を用意できるか、確認者を確保できるか、公開後の更新を続けられるかを合わせて判断します。二案の役割分担と社内作業の見積りがなければ、どちらが実質的に安いかは断定できません。
季節商品のEC制作費を扱う記事は販売終了後の運用、安い制作会社を候補に残す記事は一般的な選定基準が中心です。本稿は二つの制作見積りで、公開時と初回更新に残る自社作業を揃える方法です。Bämの相見積りの相談では、依頼する仕事と自社で担える仕事を整理して比較できます。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。個別の二案と社内作業見積りは未提示のため、費用差や優劣は判断していません。
