
保守会社を切り替えた直後に、アクセス解析の数字が急に増えた。広告や紹介による実際の流入増かもしれませんが、同じ閲覧や操作を二度送っている可能性もあります。まずは「アクセスが増えた」と結論づけず、変化した指標、切替の日付、計測の変更内容を並べます。原因が分かる前にタグをまとめて外すと、必要な計測まで失いかねません。
急増した指標と、切替時の変更を同じ時間軸で見る
ページビュー、セッション、問い合わせなど、何が増えたかを分けます。対象期間の集客施策、記事公開、広告出稿、メール配信も確認します。たとえばページビューだけが大きく変わり、問い合わせ記録やほかの流入の手掛かりが連動しないなら、計測の仕組みを詳しく調べる理由になります。ただし、その差だけで二重計測と断定はできません。
切替前後の作業記録から、テーマへのコード追加、計測プラグインの設定、Google Tag Manager(GTM)の公開、Google Analytics 4(GA4)の測定ID変更を洗い出します。複数の会社が順に担当した場合は、以前からあったタグを新しい担当者が知らずに再設置した可能性もあります。現行の設置経路を一つずつ確かめます。

同じ操作で、何が何回送られるか確かめる
計測用のテスト環境や管理された確認手順で、対象ページを一度開き、必要なら問い合わせ完了まで一度だけ操作します。GoogleのTag Assistantでは、ページ上で動くタグや送信イベントを確認できます。発火の記録とGA4側のイベントを照合し、同じ測定先へ同じ操作が複数回送られていないかを見ます。確認に使う記録は、個人情報を除いて保存します。
重複が起こる道筋は一つとは限りません。GTMとサイト内に直書きしたタグ、プラグイン経由のタグが重なっている場合があります。Googleのタグ管理資料も、同じGoogleタグを同じページで複数回設定すると、データの重複や設定の混在が起き得ると説明しています。タグの数だけで削除を決めず、それぞれの測定ID、送信先、発火条件を確認します。
自動ページビューと手動送信の重なりも見る
GA4ではページの読み込みや履歴の変化に応じてページビューが自動送信される構成があります。Googleのページビュー計測資料は、手動のページビューを追加するとき、自動計測を調整しなければ重複する可能性を示しています。特に画面遷移の作りを改修したサイトでは、どの操作で自動・手動の送信が動くかを確認します。自動計測を無条件に切るのではなく、現行の送信設計に合わせます。
ページビュー以外のイベントも、同じ操作を二つのタグが送っていないか調べます。フォーム送信のボタンクリックと完了画面の表示を、同じ「問い合わせ」として両方数えているなら、何を成果として数えるかを先に決める必要があります。実際の問い合わせ台帳とイベント件数を比べると、調査の手掛かりになります。

重複した経路だけ直し、別の計測を残す
原因が分かったら、不要な経路または重複する発火条件を特定して直します。広告、別の解析先、同意設定など、似た名前のタグでも別の目的を持つことがあります。関係者と送信先と用途を確認してから変更します。修正後は同じ手順でもう一度操作し、必要なイベントが一度だけ届くか、ほかの計測が残っているかを見ます。
過去の集計をそのまま正しい数字へ戻せるとは限りません。切替日、異常があった期間、修正日を記録し、比較に使う報告書ではその期間を注記します。Bämの保守・管理の案内では、サイトの運用状態を見ながら引継ぎや管理を相談できます。計測の切替を調べる際は、現行タグ一覧と切替時の作業記録を先にそろえます。
参考資料
- Google Analytics:Measure pageviews
- Google Tag Manager Help:Tag Assistant
- Google Tag Manager Help:Delete and restore your Google tag
- Bäm:保守・管理
資料確認日:2026年9月26日。対象サイトの送信記録とタグ設定は未提示のため、急増の原因や重複の有無は判定していません。
