
自社サイトでは予約ボタンが押されたと分かるのに、外部予約サービスの画面で完了したかが分からない。そんなとき、ボタンのクリックをそのまま「予約」や「問い合わせ」に数えると、成果を大きく見積もります。まず自社サイトで測れる地点と、予約サービス側でしか分からない地点を分けます。
予約ボタンのクリックと、予約完了は別の出来事
自社サイトでは、プランを見た人、予約ボタンを押した人、外部サイトへ移るリンクのクリックを記録できます。Google Analyticsの外部クリック計測の案内では、別ドメインへのリンクをクリックした出来事を測る方法が示されています。ただし、クリック後に外部ページが表示されたか、入力を始めたか、予約が確定したかまでは、そのクリックだけでは分かりません。
レポートの名称も「外部予約ページへの移動クリック」のように、観測した行動に合わせます。「予約完了」「新規問い合わせ」と表示してしまうと、実際の予約管理画面の件数との違いを説明しにくくなります。なお、GA4ではクロスドメイン計測の対象にしたドメインへのクリックは、通常の外部クリックイベントから除かれるため、設定の有無も確認します。

外部サービスで完了まで測れるか、仕様を確かめる
予約サービスによって、完了画面へタグを設置できるか、同じ計測タグを使えるか、予約結果を管理画面や連携機能から取得できるかは異なります。Google Analyticsのクロスドメイン計測の説明は、複数ドメインで同じタグを用い、利用者の移動をつなぐための設定を示します。しかし自社サイトだけで設定を変えても、外部サービス側の対応がなければ、予約完了のイベントが自動で得られるわけではありません。途中の転送で計測用のURLパラメータが失われる場合もあります。
確認するのは、外部画面でのタグ設置や公式連携の可否、完了・取消・変更のどの状態を取得できるか、予約元を識別できる範囲、閲覧者の同意やデータ取扱いの条件です。使っているサービスの公式仕様と契約内容を先に読み、実際の操作で試します。機能がないのに無理に自社サイトの「予約完了数」を作る必要はありません。
連携できない場合も、分けて報告できる
完了データを自社の解析画面へ戻せないなら、外部予約サービスの管理画面で確定予約を確認し、自社サイトの移動クリックとは別の欄に記録します。このとき、管理画面の予約件数が電話や他媒体からの予約を含むのか、予約日と利用日どちらで集計するのか、取消をどう扱うのかを揃えます。出所が混ざる総予約数を自社サイトのクリック数で割って「サイト経由の予約率」とするのは避けます。
予約元を識別できる公式機能があるなら、どのリンクやプランから来た予約なのかを匿名化した実測で検証できます。それでもクリックと予約の時刻差、重複クリック、変更・取消を確認してから報告します。連携がない段階では「予約ボタンへの関心は見えたが、サイト経由の確定予約は未判定」と記録する方が正確です。

計測の境界を、改善するページの範囲にも反映する
クリックが少ないなら、プランの説明や予約ボタンの位置を見直す余地があります。クリックはあるのに予約完了が少ないと分かった場合は、外部画面での選び直し、料金や条件の差、入力の負担も確認します。ただし完了データがないまま外部画面を原因と決めません。予約リンクが目的のプランへ進むかを、スマートフォンで実際に確かめます。
外部予約への導線を扱うBämの問い合わせ改善の案内では、訪問、説明、連絡手段を分けて検討できます。計測できる範囲を先に確認すれば、改善後の報告でもクリックと予約を取り違えずに済みます。
参考資料
- Google Analytics Help:Measure outbound clicks for a website
- Google Analytics Help:Set up cross-domain measurement
- Bäm:問い合わせが少ない
資料確認日:2026年9月26日。利用中の予約サービスの連携仕様と匿名化した計測結果は未提示のため、個別サービスで予約完了が取得できるとは判断していません。
