新宮市で初めて会社のホームページをつくるとき、完成した原稿やページ一覧を用意する必要はありません。まず集めたいのは、今後増やしたい仕事、よく受ける相談、対応できる条件、会社で使っている資料、問い合わせを受ける人です。決まっていないことは、そのまま制作会社へ伝えて大丈夫です。
何から話せばよいか分からず、相談を後回しにする経営者の方は少なくありません。この記事では、相談前に自社で集めるもの、打ち合わせで一緒に決めるもの、公開後に足していけるものを分けます。新宮市の林業・製材、製造、店舗、観光・宿泊、採用など、仕事が違っても使える準備方法です。
最初に決めるのは、ページ数ではなく目的です
「会社をきちんと紹介したい」だけでは、何を優先するか決まりません。まず、ホームページを見た方にしてほしいことを一つ挙げます。新しい取引の相談、店舗や施設への来訪、予約、商品の購入、求人への応募などです。複数ある場合も、一番困っていることから順番を付けます。
- 今後、どの仕事や商品を増やしたいか
- それを探しているのは、どのような会社・人か
- 相談前に、よく聞かれることは何か
- 対応できる地域、数量、時期、条件は何か
- 電話、メール、予約、応募のどれで受けたいか
新宮市の市勢要覧資料編には、産業、商業、工業、観光など複数分野の資料がまとめられています。市の紹介では、熊野材の生産地として製紙業や製材業が発展してきた歴史にも触れられています。地域名だけでは会社の仕事は伝わらないため、自社が誰に何を届けるのかを先に言葉にします。
目的は売上だけで決めなくても構いません。電話で同じ説明を繰り返しているなら、相談前の説明を分かりやすくすること。採用で仕事の様子が伝わらないなら、応募前に職場を知ってもらうこと。予約時に場所や持ち物の質問が多いなら、来訪前の不安を減らすことも立派な目的です。今の困りごとから考えると、必要なページを選びやすくなります。
今ある資料を、一か所へ集めます
新しい文章を書き始める前に、日々の仕事で使っているものを集めます。古い会社案内でも構いません。現在と違う部分へ印を付ければ、打ち合わせで確認する資料になります。紙、データ、写真が別々の場所にあっても、まず一覧にするだけで十分です。

| 集めるもの | 分かること | 確かめること |
|---|---|---|
| 会社案内・名刺 | 名称、住所、連絡先、事業 | 古い住所や役職がないか |
| 見積書・注文書 | 相談時に必要な項目 | 金額や顧客名を公開しないか |
| 商品・設備資料 | 対応範囲、仕様、特徴 | 現在も扱っているか |
| 実績・相談記録 | 得意な仕事、よくある依頼 | 名称や写真を掲載できるか |
| 求人票 | 職種、仕事、条件、連絡先 | 現在の内容と一致するか |
| 手元の写真 | 場所、人、工程、商品 | 画質、古さ、使用許可 |
資料が見つからないところは空欄で残します。制作会社が取材で確認できること、社内で決めること、税理士や社会保険労務士など専門家へ確かめることに分けます。最初からすべてそろえるより、「何が足りないか」が見える状態の方が話は進みます。
集めた資料には、現在も使えるものへ丸、直す必要があるものへ三角、公開できないものへ印を付けます。住所や電話だけでなく、料金、対応地域、商品名、設備、社員数、勤務条件も変わっていないか確認します。複数の資料で数字や名称が違う場合は、どれを正しい情報にするか決めます。ホームページ公開後は、その内容を会社情報の正本として扱いやすくなります。
よくある相談と、対応できる条件を書き出す
ホームページの文章は、会社の沿革だけでなく、お客様が判断したいことに答える必要があります。営業、受付、現場の方へ「初めての方から、よく聞かれることは何ですか」と尋ね、10件ほど集めます。普段の電話やメールに、ページへ載せるべき言葉があります。
林業・製材や製造なら、扱う材料、加工、寸法、数量、納期、配送、図面の有無。店舗や観光施設なら、場所、駐車場、営業日、所要時間、料金、予約、取消、雨天時の扱い。採用なら、仕事内容、勤務場所、教育、休日、応募条件、選考の流れです。
対応できない条件も書きます。最低数量、対応外の地域、予約を受けにくい時期、必要な資料、立ち入りできない場所などです。「何でも相談できます」と見せるより、得意な範囲と確認が必要な範囲を分けた方が、お互いの行き違いを減らせます。
会社を任せられる根拠を、事実から探す
「高品質」「丁寧」「地域密着」といった言葉だけでは、初めて見る方は違いを判断できません。強みを格好よく考える前に、普段の仕事で確認できる事実を集めます。設備、資格、許可、検査、対応年数、実績、担当者の経験、相談から納品までの手順などです。
- 仕事の根拠:設備、工程、技術、品質確認、資格、許可
- 対応の根拠:相談方法、見積り、連絡、納期確認、公開後の対応
- 人の根拠:担当者の役割、経験、教育、複数人での確認
公開できない顧客名や製品がある場合は、業種、相談内容、担当した範囲に置き換えられるかを考えます。写真へ顧客品、図面、伝票、車両番号が写っていないかも確認します。根拠のない成果やお客様の声はつくらず、公開できる事実の中から会社らしさを見つけます。
根拠は一つの大きな数字でなくても構いません。問い合わせに社長が直接答える、現場と営業が同じ日に確認する、遠方へ出荷する前に写真を共有する、予約後に持ち物を電話で案内するなど、普段続けている仕事も安心材料です。ただし、実際に行っていることだけを載せ、担当者が変わっても続けられるかを確認します。
写真は、使えるものと撮り直すものに分ける
スマートフォンに写真があっても、ホームページで大きく使うと粗く見えることがあります。数年前の写真で、現在の設備、制服、商品、職場と違う場合もあります。外観、入口、商品、工程、設備、働く人などに分けて、使える候補を集めます。
写真ごとに、撮影した人、写っている人、使用許可、撮影時期を確認します。工場や木材を扱う現場では、安全装備、稼働時間、立入禁止、顧客情報の写り込みも見ます。店舗や観光施設では、お客様が写らない時間、天候、季節による見え方を考えます。
使える写真が少なくても、相談を止める必要はありません。誰に何を伝える写真が必要かを制作会社と決めてから撮影した方が、似た写真ばかりになるのを防げます。撮影できない工程や場所は、図や文章で説明する方法もあります。
問い合わせを誰が受けるか決めておく
ホームページから相談が来ても、社内で止まると機会を逃します。電話番号、メールの受信先、最初に確認する人、担当者へ渡す条件、返事の目安を決めます。取引の相談、予約、採用で担当が違う場合は、フォームと通知先を分けます。
- 最初にメールやフォームを確認する人
- 営業、現場、予約、採用へ渡す条件
- 返事に必要な日数と、すぐ答えられない場合の連絡
- 迷惑な営業メールとお客様の相談を分ける質問
- 個人情報を保存する場所と、見ることができる人
問い合わせフォームの項目を増やしすぎると、初めての方が途中で迷います。最初は、名前、会社名、連絡先、相談内容など必要最小限にします。図面や名簿など機密性のある資料は、最初からフォームで送らせず、相談後に安全な受け渡し方法を案内します。
準備することと、相談後に決めることを分ける

| 相談前にあるとよいもの | 相談後に一緒に決めるもの | 公開後に足せるもの |
|---|---|---|
| 増やしたい仕事・採りたい職種 | 必要なページと掲載順 | 新しい実績やお知らせ |
| 現在使っている会社資料 | 文章、写真、図の使い分け | 社員紹介や詳しい事例 |
| よくある相談と対応条件 | 問い合わせ・応募の項目 | 地域やテーマ別の記事 |
| 公開希望時期と確認者 | 取材・撮影・確認の日程 | 新しい商品・募集要項 |
正確なページ数、完成原稿、デザインの色、WordPressの機能名は、相談前に決めなくて構いません。「決まっている」「社内確認が必要」「提案してほしい」の三つに分けて伝えます。未定の項目を隠さず話せる方が、必要な作業を含む見積りになります。
公開日には理由を添えます。採用開始、展示会、繁忙期前、会社案内の印刷、予約受付の開始などです。Bämの標準的な制作期間は約3〜4か月ですが、取材と撮影の日程、社内確認に必要な時間で前後します。繁忙期や代表者が確認できない時期も先に伝えます。
予算が決まっていない場合は、優先したいことを伝えます。会社案内を先に整えるのか、採用も同時に行うのか、予約や通販の仕組みが必要なのかで制作範囲が変わります。すべてを一度に行えないときは、最初の公開に必要な内容と、後から増やす内容に分けます。金額だけを先に合わせるのではなく、何を残し、何を後へ回したかが分かる見積りにします。
一週間ですべてそろわなくても、相談できます
- 1日目:増やしたい仕事とホームページを見る相手を決める
- 2日目:会社案内、見積書、商品・設備資料を集める
- 3日目:営業・受付から、よくある相談を聞く
- 4日目:現場から、対応条件と撮影できる場所を聞く
- 5日目:採用担当から、職種、仕事内容、募集予定を聞く
- 6日目:古い情報と公開できない情報へ印を付ける
- 7日目:未定を残したまま制作会社へ相談する
担当者が少ない会社は、一週間で終わらなくても大丈夫です。手元にある資料と、今困っていることだけで相談を始められます。制作会社から質問を受けて初めて、社内にある情報や、お客様へ伝えるべきことに気づく場合もあります。
最後に、社内の返答をまとめる方を一人決めます。その方だけですべて判断する必要はありません。設備は現場、取引条件は営業、勤務条件は採用担当へ確認し、回答を集める役です。誰に何を聞くかと返事の期限が分かれば、制作途中で止まりにくくなります。
初回相談に持っていくものは、全部の資料ではなくても構いません。会社案内一部、よくある相談を三つ、増やしたい仕事を一つ、公開希望時期の理由があれば話を始められます。制作会社から必要な資料と次の作業を案内してもらい、社内で集める順番を決めます。相談したその日に契約を決める必要もありません。
準備の量より、誰に確認すれば正しい答えが分かるかを整理しておく方が、制作中の負担を小さくできます。
新宮市のホームページ制作についてでは、原稿や構成が未定の段階から相談できる内容をご案内しています。会社案内をつくる方はコーポレートサイト制作の内容もご覧ください。費用を確かめる方は新宮市のホームページ制作費と見積りの見方、林業・製材の掲載内容を集める方は取引前に伝えたい7つの情報が参考になります。今ある資料で始める方は、無料相談でお聞かせください。
参考資料
- 新宮市「新宮市市勢要覧資料編」(令和7年、2025年3月31日更新、2026年8月24日確認)
- 新宮市「新宮市の紹介・市の花・市の木」(2026年8月24日確認)
- 新宮市「新宮市過疎地域持続的発展計画の策定について」(2026年4月1日更新、2026年8月24日確認)