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制作・技術

ホームページ制作会社の相談先を1〜2社に絞る方法|同じメモで比べる

中央の相談メモと左右の2社の返答資料を見比べる人物

制作会社を比べる前に、各社へ渡す相談条件を一枚にそろえます。ホームページの目的、必要な機能、手伝ってほしい範囲、予算の上限、希望時期、公開後と契約終了時の条件を書き、同じメモを候補各社へ渡してください。

返答は「目的の理解」「説明の分かりやすさ」「役割分担」「公開後の対応」の4つの観点で読みます。必要な機能と支援範囲、同じ依頼範囲の費用、希望時期、引き継ぎの条件も確かめると、次に詳しく話す1〜2社を選べます。

まず、空欄があってもよい一枚メモを作る

掲載する文章やページ構成を、相談前にすべて決める必要はありません。分からないところは無理に埋めず、「一緒に考えたい」または「未定」と書きます。大切なのは、決まっていることと、制作会社へ相談したいことを混ぜないことです。

次の表は、そのまま相談メモの下書きとして使えます。「必須」は満たさない会社を候補に残さない条件、「できれば」は相談しながら調整できる条件です。まだ決められない項目は「一緒に考えたい」か「未定」にします。

項目 状態・優先度 メモ
ホームページを作る目的 ____ ____
見てほしい人 ____ ____
必要な機能・できれば欲しい機能 ____ 問い合わせ、予約、販売、地図など必要なものだけ
手伝ってほしい範囲 ____ ページ構成、文章整理、写真選びなど
公開希望日と、調整できる範囲 ____ ____
予算の上限 ____ 税込・税別、公開後の継続費用も確認
用意できるロゴ・写真・文章・資料 ____ ____
公開後に自分で更新したい範囲 ____ ____
契約終了時に必要なアカウント・データ ____ 管理者権限、原稿、画像など

たとえば、開業準備中の教室なら次のように書けます。これは説明用の架空例で、実在のお客様やBämの制作実績ではありません。金額の相場を示す例でもありません。

項目 状態・優先度 記入例
目的 必須 体験予約の相談を増やす
見てほしい人 決まっている 初めて習い事を始める人と保護者
必要な機能 必須 問い合わせフォーム。予約機能は一緒に考えたい
手伝ってほしい範囲 必須 レッスンの違いを文章にするところから相談したい
公開希望日 必須 9月中。難しければ先に案内ページだけ公開できるか聞く
予算 必須 社内で決めた税込上限内。公開後の継続費用も知りたい
用意できるもの 決まっている 教室と講師の写真、過去のチラシ
公開後 できれば お知らせは自分で更新したい
契約終了時 必須 管理者権限と掲載した原稿・画像を引き継ぎたい

「全部お任せしたい」とだけ伝えるより、「写真とチラシはあるが、サービス説明の文章に困っている」と伝えたほうが、制作会社から支援できる範囲を聞きやすくなります。

初回相談の準備をもう少し詳しく知りたい方は、ホームページ制作の初回相談前に準備することもあわせてご覧ください。

候補は複数の入口から探す

候補がまだない場合は、検索結果の上から順に決める必要はありません。相談メモに書いた「地域」「業種」「手伝ってほしい範囲」を組み合わせて探します。たとえば「地域名 ホームページ制作 文章相談」や「教室 ホームページ 制作実績」のように、困りごとが分かる言葉を加えます。

似た課題の制作実績から会社名をたどる方法や、取引先・支援機関などから紹介を受ける方法もあります。ただし、検索順位、実績の見た目、紹介者の評価だけで決めません。見つけた会社は、すべて同じ事前確認を通します。

見る場所 まず確かめること サイトだけで分からないとき
サービスや支援範囲 メモに書いた機能や、文章・内容整理の相談に触れているか 対応できる範囲を直接聞く
実績の説明 完成画面だけでなく、何を手伝ったかが説明されているか 掲載内容や文章を誰が整理したか聞く
公開後の案内 更新や問い合わせ先の説明があるか 公開後に頼めることと連絡方法を聞く
相談窓口 質問を送る方法が分かるか 連絡方法が確認できない会社はいったん保留にする

この表は優良会社の認定表ではありません。相談メモを読んでもらえる可能性があるかを確認し、最初に連絡する候補を作るための表です。

候補各社には同じ内容を伝える

一枚メモができたら、候補各社へ同じ内容を伝えます。相談内容が会社ごとに違うと、見積金額やページ数の差が、会社の違いなのか、頼んだ範囲の違いなのか分かりません。

同じメモを使うと、相談条件のずれを減らし、各社の返答の違いを確認しやすくなります。メモを渡した後に条件を追加した場合は、比較中の全社へ同じ追加内容を伝えます。

進め方は5段階です。

  1. 一枚メモに書いた困りごとを相談できそうな候補を探す
  2. 各社へ同じ一枚メモを渡す
  3. メールや打ち合わせで受けた返答を同じ表へ残す
  4. 分からない言葉や曖昧な条件を聞き直す
  5. 必須条件を満たす会社から、次に話す1〜2社を選ぶ

最初から会社数を固定しなくて構いません。自分が返答を読み、聞き直せる範囲で始めます。

同じ相談メモを2社へ渡して相談条件をそろえるイメージ
同じ内容を渡すと、会社の違いと依頼範囲の違いを分けて考えやすくなります。

返答は4つの観点と必要条件で比べる

まず比べるのは、目的の理解、説明の分かりやすさ、役割分担、公開後の対応の4つです。文章や掲載内容の支援を頼む場合は、誰が原稿を整理し、どの段階で確認するかも見ます。

そのうえで、必要な機能や支援範囲、同じ依頼範囲の費用、希望時期、引き継ぎ条件を同じ表へ残します。返答がない項目は空欄にせず「回答待ち」と書き、回答がそろうまで候補を確定しません。

比べる観点・条件 候補Aの返答 候補Bの返答
目的と優先事項をどう理解したか ____ ____
専門用語、選択肢、勧める理由の説明 ____ ____
原稿・写真・確認・公開承認の役割 ____ ____
公開後の更新方法と連絡先 ____ ____
必須機能と希望する支援範囲 ____ ____
同じ依頼範囲での税込総額、継続費用、追加条件 ____ ____
希望時期、準備が遅れた場合、段階公開の案 ____ ____
アカウントの名義・管理者権限・契約終了時の引き継ぎ ____ ____
現在の判定 PASS/回答待ち/対象外 PASS/回答待ち/対象外
相談メモから4つの観点と必要条件を比べ次に話す1〜2社を選ぶ流れ
最終契約を急がず、同じ相談メモへの返答から次に話す相手を絞ります。

説明の分かりやすさは、専門用語を使うかどうかではなく、分からないと伝えたときに意味、必要な理由、ほかの選択肢を説明できるかで見ます。役割は、原稿・写真の準備、内容確認、公開前の最終承認を誰が担うかまで確かめます。

公開後については、更新を頼む相手、困ったときの連絡先、ドメイン・サーバー・管理画面などのアカウント名義と管理者権限を聞きます。パスワードをメールでもらうことを勧める意味ではありません。二段階認証や回復方法を含め、安全な引き継ぎ方法を各社へ確認してください。

一枚メモから候補を残す完成例

次の表は、前の教室例が架空の3社へ同じメモを渡した場合の説明用例です。価格相場や実際のサービス条件を示すものではありません。

必須条件 候補A 候補B 候補C
文章整理の支援 原稿支給が必要 支援範囲を回答済み 支援範囲を回答済み
問い合わせフォーム 対応可 対応可 対応可
社内で決めた税込上限 上限内 上限内 上限内
9月中の公開 対応可 段階公開案あり 回答待ち
管理者権限と原稿・画像の引き継ぎ 回答済み 回答済み 回答済み
判定 対象外 PASS 回答待ち

候補Aは必須にした文章整理へ対応しないため、話しやすくても対象外です。候補Bは必須条件を満たすので、次に詳しく話す候補へ残します。候補Cには「9月中に難しい場合、案内ページだけ先に公開できますか」と聞き直します。可能ならBとCの2社、難しく代案も合わなければBの1社を残します。

このように、合計点で順位を付けるのではなく、必須条件を一つずつ確認します。「回答待ち」は悪い会社という意味ではなく、判断材料がまだ足りない状態です。

実績は、見た目より「似た状況」を探す

同じ業種の実績があれば参考になりますが、それだけで自分の事業にも合うとは限りません。用意できる写真や文章、サービスを言葉にしにくいか、予約・問い合わせ・販売のどれが必要かなど、自分と似た状況を探します。

完成した画面だけでは、制作会社がどこまで手伝ったのか分からないことがあります。気になる実績があれば、次のように聞きます。

  • 掲載する内容は、どのように決めましたか
  • 各ページで伝えることは、誰が整理しましたか
  • 問い合わせまでの流れは、どのように決めましたか

公開されていない事情を推測せず、サイトに書かれた説明と質問への返答を材料にします。「見た目が好き」に加えて、自分と似た悩みにどの範囲まで対応したかを確認してください。

費用・時期・引き継ぎは同じ質問で確かめる

見積書では金額と一緒に、何が含まれ、何を自分で用意し、公開後をどうするのかを確かめます。同じ「ホームページ制作」でも、掲載内容の整理、文章、写真、確認作業が含まれるかで依頼範囲は変わります。

候補を絞る前に、次の質問を各社へ同じように聞きます。

  1. 必須機能と、相談したい支援範囲に対応できますか
  2. 原稿・写真の準備、内容確認、公開前の最終承認は誰が担当しますか
  3. 同じ依頼範囲での税込総額、公開後の継続費用、追加費用が発生する条件は何ですか
  4. 希望時期に進められますか。依頼者側の準備が遅れた場合や、段階公開をする場合はどうなりますか
  5. 公開後に更新を頼む場合、どこへ、どの方法で連絡しますか
  6. ドメイン、サーバー、管理画面、解析ツールの名義と管理者権限は誰が持ちますか
  7. 原稿、画像、デザイン、その他の制作データについて、納品されるものと利用条件は何ですか
  8. 契約終了時の移管手順、受け取れるアカウントとデータ、期限、費用を教えてください

料金、契約期間、解約時の条件、データの扱いは会社や契約によって異なります。「今回の提案ではどうなりますか」と確かめ、返答を比較表へ残してください。

見積書の項目をそろえて比べる手順は、ホームページ制作の見積書を比較する方法で詳しく紹介しています。公開後の更新や連絡範囲はホームページ保守契約の必要性と範囲、別会社へ保守を頼む場合の準備はホームページ保守を外注する前の準備で確認できます。

この記事で「頼む範囲と役割を先にそろえる」としている背景には、IPAの『情報システムユーザースキル標準 導入推進ワークブック』があります。同資料の7ページと10〜11ページには、発注側と受注側で対象機能・責任範囲を合意し、実現方法、予定、体制、価格などを評価する考え方が示されています。ただし、2009年の幅広い情報システム向け資料であり、小規模ホームページへ同じ手順を義務づけるものではありません。この記事では、依頼範囲と役割をそろえる考え方だけを参考にしています。

必要な条件を満たした会社から「一緒に決められそう」で絞る

必須機能と支援範囲に対応でき、税込総額が自分で決めた予算上限内にあり、希望時期または受け入れられる別案があり、引き継ぎ条件を確認できた会社を残します。その後で、質問への答え方や一緒に進めやすそうかを比べます。

聞き直しても必須条件が不明な会社は「回答待ち」、必須条件を満たさない会社は「対象外」とします。実績の数、提案資料の見た目、話しやすさだけで判定を変えません。

最後に、自分の基準を一文にします。

私は、「____を一緒に考え、選択肢の違いと勧める理由を説明してくれる会社」を選びたい。

空欄には、「掲載内容」「文章」「問い合わせまでの流れ」「公開後の更新」など、一枚メモに書いた悩みを入れます。依頼先の種類からまだ迷っている方は、ホームページ制作の依頼先の種類で、制作会社やフリーランスなどの違いを整理できます。

Bämへ相談する場合

Bämでは、ホームページに何を載せるかを相談しながら整理できます。相談するときは、自分で用意できる写真・文章・資料と、手伝ってほしいことを分けてお伝えください。

シンプルプラン、ベーシックプラン、ECカートプランの3つがあります。正式な料金、契約条件、制作範囲、公開後の対応は、このページでは断定せず、相談内容に合わせて確認します。

空欄のあるメモからBämへ相談する

読後チェック

  • 目的、機能、支援範囲、予算、時期、引き継ぎを一枚メモへ書いた
  • 検索、似た課題の実績、紹介など複数の入口から候補を探した
  • 候補各社へ同じメモと同じ追加条件を伝えた
  • 4つの観点と必要条件を同じ表へ記録した
  • 回答待ちを聞き直し、必須条件を満たす1〜2社を選んだ

参考資料