Search Consoleで表示回数は増えているのに、クリックはほとんど増えていない。そんなとき、すぐに題名を強い言葉へ変える前に、どの検索で、どのページが表示されているかを確かめます。会社名の検索と、仕事の進め方を調べる検索では、ページを選ぶ理由が違うからです。
見直す順番は、対象ページと検索語を絞り、順位や検索結果の様子を確認し、ページの答えと題名・説明を照らし合わせることです。クリックが少ない理由を文言だけに決めつけず、本文を補うのか、案内を直すのかを選びます。
サイト全体の数字から、一つのページと検索語へ絞る
Search Consoleの検索パフォーマンスで、見直したいページに対象を絞り、そのページが表示されている検索語を確認します。検索タイプはまずウェブにそろえ、確認する期間も残します。必要に応じてスマートフォンとパソコン、対象国などを分けると、どの条件でクリックが少ないかを見られます。
Googleの検索パフォーマンスの解説では、CTRはクリック数を表示回数で割った値とされています。率だけで良し悪しを決めず、元の表示回数とクリック数も読みます。少ない表示の中で一回クリックされるかどうかで動く率と、継続して表示される検索語の率は、同じようには判断できません。
検索語は、言葉の似方だけでなく、何を知りたいかで見ます。会社名を調べるもの、依頼先を探すもの、料金を知りたいもの、手順を調べるものが混ざっていれば、それぞれのページに求める答えも違います。すべての検索語でクリックを増やそうとせず、自社の仕事とページの役割に合うものから確認します。
サイト全体のCTRが下がっていても、新しい検索語で表示されるようになった影響かもしれません。以前から表示されている同じページと検索語でも下がっているかを見れば、元の案内が悪くなったのか、表示される範囲が変わったのかを分けて考えられます。
順位と検索結果の様子を見て、文言の問題かを考える
平均掲載順位も一緒に確認します。表示されていても下の方に出る機会が多ければ、題名が具体的でも選ばれにくい場合があります。平均はいつも同じ位置に出ているという意味ではないため、一つの順位を固定した事実として扱わないようにします。
対象の検索語で実際の検索結果を見ることも、判断の補助になります。サービスを提供する会社が並ぶのか、比較記事や解説が多いのか、地図や画像などが目立つのかを確認します。検索結果だけで簡単な疑問が解消され、ページを開く必要が小さい検索も考えられます。
ただし、自分の画面で見た結果を、すべての検索者の画面と同じとは考えません。Googleも、検索結果は時間や場所、端末などによって変わると説明しています。確認日と端末を残し、Search Consoleの記録と合わせて使います。検索して見つからなかった一回だけで、過去の表示データが間違いだとは判断できません。

同じ検索語でも、検索結果に並ぶページの役割と自社ページの役割が大きく違うなら、題名だけで埋めようとしません。料金を比較したい方に会社概要だけを見せているなど、答えそのものが足りない場合は、既存ページの構成と説明を先に考えます。
題名を変えるかどうかは、本文に答えがあるかで決める
ここでは、法人向けのオフィス移転支援ページが「オフィス移転 準備 手順」という検索で表示されている架空例を考えます。題名は「移転サポートについて」で、本文には準備の順序と依頼できる仕事が説明されているとします。
この場合、「オフィス移転の準備手順と、依頼できる支援内容」のように、本文で読める内容を題名へ出す案が考えられます。説明文も、日程の検討、準備する情報、支援の範囲など、実際に書かれている要点を短くまとめます。これは文言の改善例であり、検索順位やクリックの増加を示す実績ではありません。

一方、本文が相談受付の短い案内だけなら、「準備手順を解説」と題名に加えても、開いた方が必要な情報を得られません。実際の支援担当者に準備の進め方を確認し、このページに必要な説明を補うか、すでに詳しい案内があるならそのページとの役割を整理します。
表示される検索語がページと関係の薄いものなら、それに合わせて内容を広げる必要もありません。事業として答えられる問いなのか、このページで扱うのが自然なのかを見ます。クリックを取りたいという理由だけで、対応していない仕事や根拠のない料金を題名へ足さないようにします。
設定した題名と、検索結果で見える文章を分けて確認する
サイトで設定した題名が、そのまま検索結果に出るとは限りません。Googleのタイトルリンクの説明では、ページのタイトルや見出しなど、複数の情報を基に表示が作られることが示されています。検索結果の文言が違う場合は、題名だけでなく、ページの大見出しや主な内容と矛盾していないかを確かめます。
説明文も同様です。Googleのスニペットの解説によると、設定したメタディスクリプションが使われる場合はありますが、常に固定で表示されるものではありません。設定欄を直した後も、本文の重要な説明が分かりやすくまとまっているかを見ます。
表示される長さだけを基準に、機械的に言葉を削る必要はありません。ページで何が分かるかを先に伝え、会社名や繰り返しの定型文が長すぎないかを整えます。強い表現を増やすより、同じサイトの別ページとの違いが分かる題名を考えます。
修正後は、同じ条件で表示とクリックの変化を見る
変更したURL、日付、題名・説明文の変更前後、本文も直したかを残します。例えば「手順が本文にあるのに題名から分からなかったため、準備の流れを明示した」と書けば、後から何を確かめるための変更だったかを振り返れます。
検索結果への反映には再クロールや再処理が必要です。公開直後の検索画面が変わらないだけで、すぐ別の題名へ直し続けると、どの変更を見ているか分かりにくくなります。まずサイト側で意図した内容が公開されたかを確認し、その後の検索での表示を見ます。
比較では、対象ページと検索語、検索タイプ、端末などの条件を合わせ、同じ長さの期間で表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位を見ます。順位や検索需要が変われば、題名以外の影響も含まれます。CTRだけが上がった場合も、表示回数やクリック数の変化と併せて判断します。
必要な判断材料が少なければ、「この文言が効いた」と急いで結論を出す必要はありません。検索語とのずれを直せたことと、クリックが増えた原因を確かめられたことを分けて残します。Bämの検索で見つからないときの相談では、利用できる検索記録と既存ページを照らし合わせ、原稿や構成で先に直す範囲を整理します。