
会社名を入れればホームページが出るのに、提供しているサービスの名前では見つからない。この状態を調べるときは、まず「どの言葉で、どのページを見つけてもらいたいか」を一組にします。会社のトップページが見つかることだけでは、個々のサービスの説明まで検索に届いているかは分かりません。
調査は、検索語と表示ページの記録、対象ページの登録状態、そのページが答えている内容の順に進めます。タイトルへサービス名を足す前に、どこに問題がありそうかを絞ると、必要な修正を選びやすくなります。
調べたいサービスの言葉と、案内先のURLを決める
「サービス名」には、自社が付けた固有の名称と、依頼先を探す人が使う一般的な言葉があります。社内で使っている呼び名だけで調べると、受けたい仕事との関係が曖昧になります。営業で相談を受けたときに、お客様が何と表現していたかも手がかりにしましょう。
例えば、架空の清掃会社が「業務用エアコンの洗浄」を受けたいとします。「エアコン」という広い言葉だけでなく、「業務用エアコン 洗浄」「店舗 エアコン清掃」など、仕事内容と利用場面を表す候補を考えます。これは調査用の仮例であり、検索数が多いと確認された言葉ではありません。
次に、その相談に答える自社ページのURLを書き添えます。清掃サービスを一行だけ並べた会社紹介なのか、対象機器や対応地域、作業内容を説明したページなのかで、見直す範囲が変わります。案内先を決められなければ、まず既存の説明がどこに分散しているかを確かめます。
会社名を含まない検索語で、何が表示されているかを見る
利用できるSearch Consoleがあれば、検索パフォーマンスで期間と検索タイプをそろえ、サービスに関係する検索語を確認します。会社名を含む検索と含まない検索を分けると、既に会社を知る人以外へ届いているかを考えやすくなります。会社名の略称や別表記も見て、分類の取りこぼしを減らします。
Googleの検索パフォーマンスの説明では、クエリやページ別に表示回数などを確認できます。検索語を絞ってページの一覧を見たら、今度は意図したサービスページを指定して、どの検索語で表示されているかを見ます。想定した組み合わせと、実際の記録の違いが調査の材料になります。
先ほどの清掃会社なら、会社名ではトップページ、サービスに関する言葉では掃除の手順を書いたコラムが表示されているかもしれません。その場合は「サイトが全く見つからない」とまとめず、依頼を受けるページがどう扱われているかを調べます。ページごとの役割を考える出発点になります。
一方、Googleが説明するデータの制限により、匿名化などで一覧に出ない検索語もあります。記録がないことだけでは、検索需要がないとも、一度も表示されていないとも断定できません。調べた期間、国、端末、使った条件を残し、データが少ない場合は判断を保留します。
サービスページ自体が登録されているかを確認する
表示の記録が乏しいときは、意図したサービスページのURLを検査します。トップページが登録されていても、別のURLであるサービスページまで同じ状態とは限りません。公開したばかりのページや、作り直してURLが変わったページは、特に対象を取り違えないようにします。
GoogleのURL検査ツールの説明に沿って、未登録なら表示された理由を確認します。別のURLが正規ページとして選ばれている場合は、そのページも調べます。検索への登録を妨げる設定などが判明したら、文章を増やすより先に、その原因への対応を制作・管理担当者と決めます。
ただし、登録済みという結果は、希望するサービス語での表示や上位掲載を保証するものではありません。登録に問題が見当たらなければ、同じ登録リクエストを繰り返すことを改善策にせず、ページの説明へ調査を進めます。
検索する人が知りたい仕事と、本文の答えを照合する
サービスに関係する言葉でも、自分で作業したい人と、依頼できる会社を探す人では、必要な答えが違います。実際の検索結果にどのようなページが並ぶかを確認し、説明記事、商品販売、依頼先の案内など、その場で見えた傾向を記録します。結果は場所や端末などでも変わるため、一回の検索を全国共通の結論にはしません。
そのうえで自社ページを読み、依頼を考えるための説明があるかを確かめます。清掃会社の例なら、「エアコン清掃に対応」の一文だけでは、家庭用と業務用のどちらか、店舗の営業中にも相談できるのか、どこまでの地域へ来てもらえるかが分かりません。実際に受けられる条件を担当者に確認して補う、という修正が考えられます。
これは言葉を追加すれば順位が上がるという意味ではありません。案内したい仕事とページの内容が対応しているかを確かめる作業です。既存ページで十分に説明できるなら改稿を選び、別のサービスで対象や条件が明確に異なるなら専用ページを検討します。検索語の言い換えごとに、同じ説明のページを増やす必要はありません。
調査で分かったことに合わせて、次の作業を一つ決める
記録には「調べた検索語」「案内したいURL」「確認できた状態」「次に直す内容」を残します。未登録の理由が判明したなら技術面の確認、登録済みで説明が足りないなら対象サービスの改稿、関連する表示が既にあるなら検索語とページの対応の見直し、というように作業を選びます。
修正日と対象URLを残しておくと、その後も同じ条件で表示の記録を追えます。全体のアクセス数だけでなく、受けたい仕事に関係する検索語とページの組み合わせを見ることが大切です。記録が少ないまま何度も題名やURLを変えると、何を確認していたのか分からなくなります。
調査結果から制作の範囲を整理したい場合は、Bämの検索で見つからないときの相談・サービス案内をご覧ください。検索記録と今あるページを照らし合わせ、設定の確認が必要か、説明を補うかを考えます。確認できた事実と、まだ判断できないことを分けておくと、依頼する作業も具体的になります。
