
SaaSの機能比較表に開発中の項目を並べると、読む方は選んだプランで今使える機能として受け取るかもしれません。販売資料では「近く対応」と書き、画面ではチェックマークだけを付けると、提供状態が一致しません。提供中、対象者を限った試験提供、開発予定を別の表示にし、現行の契約で使える範囲を表から判断できるようにします。
まず、機能名ごとに今の提供状態を確かめる
比較表を直す前に、製品担当と営業担当で、公開中のプラン表、実際の利用画面、リリース案内、商談資料を照合します。機能が完成していても全顧客に公開されたとは限りません。特定の契約や申込みだけで使えるなら、その条件を確認します。開発中の項目は、正式な製品ロードマップと公開の可否を確かめ、社内の希望だけで掲載しません。
Microsoftの公式ロードマップの説明は、開発中、展開中、公開済みを別の状態として扱います。プレビューで利用できる顧客がいても、一般提供前なら開発中の状態に残る場合があると説明しています。これは同社の表示方法ですが、「使える人がいる」ことと「対象の全顧客に提供している」ことを分ける参考になります。
自社で使う言葉は、製品の運用に合わせて定義します。例えば「提供中」はどのプランで誰が利用できるか、「試験提供」は申込みや対象者の条件、「開発予定」は現在の契約では使えないことを短く添えます。試験提供と開発予定を同じ「近日公開」にまとめると、今試せるかどうかも分からなくなります。

表の印を、現在の利用条件と将来の予定で分ける
比較表では、現行プランに含まれる機能だけを「利用可」とします。試験提供中の機能には、参加条件と利用範囲を表の近くに書きます。まだ提供していない機能はチェックマークを付けず、「開発予定」「提供時期未定」など確認済みの状態を示します。予定日を公表できる場合も、変更の可能性と更新時点を確かめてから書きます。
| 機能の状態 | 比較表での表示例 |
|---|---|
| 現在提供中 | 利用可。対象プランと条件を示す |
| 試験提供中 | 試験提供。対象者と申込条件を示す |
| 開発予定 | 提供予定。現時点では利用不可と示す |
GitHubの公開ロードマップは、機能の段階や見込みを示す一方、将来の製品や提供時期を約束するものではなく、購入判断の根拠にしないよう明記しています。自社でも開発予定を紹介するなら、料金プランに含まれる現在の機能と、将来の方向を分けて置きます。予定を残す価値がある場合も、現行プランのチェック欄と同じ印にはしません。

表の外にある案内とも、同じ状態を伝える
比較表だけを直しても、プラン紹介、機能詳細、FAQ、商談用PDF、デモ画面の説明に以前の表現が残ると迷います。一つの機能を選び、一覧から詳細、料金、問い合わせまで進んで、どこでも同じ提供状態と対象プランが読めるか確認します。営業担当が見込み機能を紹介する場合も、現行の導入で必ず使える機能と分けて説明します。
更新担当を決め、公開済みの機能が全対象者へ展開されたとき、試験が終了したとき、開発予定が変わったときに、関連ページを見直します。表の更新日を添えると、読む方もいつの提供状況か確認できます。予定が取り下げられた機能を古い比較表に残さないためにも、実際のリリース情報との照合を続けます。
BämのIT・BtoBサービスのホームページ制作では、利用場面、機能、料金条件と相談先を整理します。SaaSの比較表なら、製品担当が確認した現行の機能と公開可能な予定を基に、表示と注記を原稿・図・画面へ反映します。機能の実装や提供時期そのものを制作側で決めるものとして扱いません。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。対象SaaSの正式な機能一覧とロードマップは未提示のため、表は表示方法の例であり、特定製品の提供状態を示していません。
