展示会でお話しした方に、会場で見た商品を後から確かめていただきたい。営業を担当されている方にとって、そのための資料やホームページは大切なご案内になります。「白い台に置いてあった箱」のように、商品名より展示の場面を覚えている方にも、目的の情報へ進んでいただけるページを考えてみましょう。
展示会後の特設ページは、展示したもの、配布した資料と現在の版、相談できるテーマ、次の窓口を同じ場所へそろえます。出展の報告だけで終えず、来場者が社内の担当へページを渡し、その人も相談の前提を理解できるようにします。最初に見える範囲には要点と入口を置き、詳しい仕様は必要に応じて読み進められる形にします。
大阪の展示・商談の接点を、会場の後までつなぐ
大阪市住之江区南港北にはインテックス大阪があり、公式サイトで展示場やイベントを案内しています。また、大阪産業創造館は、ものづくりや消費財など、さまざまなテーマの展示・商談会を実施すると紹介しています。会場の規模や形式が異なっても、そこで見たものを後から確かめる接点は、自社のページ側で用意できます。インテックス大阪公式サイト、大阪産業創造館「取引先を探したい」
ここでは、部品の置き場所を四つに分ける紙製仕切りの試作品「EX-PK01」を使って考えます。展示内容や資料は架空の例です。自社の展示物と配布資料を手元に用意すると、そのままページ構成を検討できます。
ページの入口は、会社紹介より「会場で見たもの」に合わせる
この展示では、四つの区画を作る紙製の仕切りを箱へ差し込み、部品を分けて置く様子を説明したとします。ページの冒頭には、「展示した紙製仕切りEX-PK01の資料と相談」と、展示物が分かる写真を置きます。来場者が覚えている物と、後から知る品番を結び付けるためです。
写真の説明には、何を見せた試作品かを添えます。この例で確認したのは仕切りの組立て方と配置です。輸送中の保護性能を実証した展示だったとは書きません。展示会で動く様子を見せたこと、試験で確認した性能、現在販売できる仕様を、それぞれ区別します。
開催前のページに会期やブース位置を載せていた場合は、終了後に状態を切り替えます。「本日お待ちしています」という文や会場での面談予約を残さず、展示物の説明と開催後の相談へ更新します。ただし、紙に印刷した案内やQRコードから来る人がいるため、使っていた入口をすぐ消してしまわないようにします。
出展報告を別ページにする場合も、以前の案内から報告・資料・相談へ進めるようにします。来場者が古いページを開いたとき、「終了しました」だけでは、次にどこを見ればよいか分かりません。開催年や対象の展示を残し、別の年の展示物と取り違えない案内にします。
展示物・資料版・相談テーマ・窓口を一枚にそろえる
ページを作る前に、展示担当、営業、製品の確認担当で四つの項目を照合します。展示したものの名前と、配布資料の表紙、営業が送る資料名が違う場合は、同じものかどうかを確かめます。似た試作品をまとめて一つの製品のように載せず、変更した点が分かる状態にします。
EX-PK01の展示後ページなら、次のように整理できます。配布資料に何を追加したかまで書いておくと、原稿とダウンロード資料をそろえやすくなります。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 展示物 | EX-PK01。紙製仕切りを箱へ差し込み、部品の置き場所を四区画に分ける試作品。展示で説明したのは組立て方と配置です。 |
| 資料版 | 会場配布は第1版。公開する第2版は、仕切りの組立て手順の図を追加。試作品そのものの寸法変更はありません。 |
| 相談テーマ | 手元の部品に合わせた配置を検討したい、必要な寸法を確認したい、試作品の相談をしたい。輸送条件を含む評価は別途確認します。 |
| 窓口 | EX-PK01の相談受付へ。知りたい内容と分かる範囲の部品寸法を伝え、打合せを希望する場合は候補時期を記入します。 |
「何でもご相談ください」では、会場で答えを保留した質問と結び付きません。「仕切りの位置を部品に合わせたい」「量産を検討する前に試作条件を知りたい」のように、実際に受けられるテーマを示します。まだ受けられるか確認中の内容は、対応済みのサービスとして並べず、相談時に確認する項目として扱います。
会場で回答を保留した質問は、確認先と回答内容を記録してからページへ反映します。この例で「違う寸法の部品も同じ仕切りで使えるか」と聞かれたなら、展示物を見ただけで適合すると答えず、対象の部品寸法と配置の確認が必要だと案内します。共通に公開できる説明と、ご相談いただいた個別の条件に合わせて回答することを分けます。
公開文を作る担当が、営業の会話メモを確定した製品仕様へ書き換えないことも大切です。社内の確認記録には、質問、回答した担当、確認日、参照した資料の版を残します。回答がまだ出ていない項目は、その状態を営業側へ伝え、資料が更新されたという案内だけで解決済みにしません。

会場で配った資料と、現在の資料を見分けられるようにする
展示会の後に説明を足す場合、同じファイル名で資料だけ差し替えると、手元の紙とダウンロードした資料が違う理由が分かりません。ページには資料名、版、確認日、主な変更点を記載します。この例なら「第2版:組立て手順の図を追加。展示した試作品の寸法に変更なし」と案内できます。
以前の資料に誤りがあった場合は、単なる更新と区別し、どの説明が訂正されたかを示します。旧版を確認のために残す場合も、現在の判断にはどの資料を使うかを明確にします。古い数値を含む資料が、一覧の上にあるため最新版に見える状態を避けます。
資料の入口を「こちら」だけにせず、「EX-PK01の組立て資料・第2版」のように、開くものが分かる文言にします。Googleのリンクに関する案内でも、リンク先に関係する具体的で分かりやすいテキストが示されています。資料名と版を読める形にすることは、来場者が社内へ共有する際の取り違え対策にも使えます。Google検索セントラル「リンクに関するベストプラクティス」
ダウンロードしなければ概要が分からないページにする必要はありません。ページ本文には、何の試作品か、相談できる範囲、現在の状態を短く残します。資料をすぐ開けない環境の人や、来場していない上司が見ても、検討を続けるかを判断できるようにします。
来場していない同僚にも、相談の前提が伝わる構成にする
会場で説明を聞いた人は、写真だけで思い出せるかもしれません。しかし、その人からURLを受け取る設計担当や購買担当は、会話の前提を知りません。「当日ご説明したとおり」という文を減らし、対象と用途、現在確認できている点、次に必要な情報をページ内で説明します。
EX-PK01なら、部品を区画で分ける紙製仕切りの試作品であり、部品に合わせた配置は相談して決めることを残します。製品を入れた写真だけで、どんな重量や輸送環境にも合う印象にしません。社内の確認担当が、質問すべき条件を読み取れる説明にします。

資料に顧客名や個別条件が含まれる場合は、誰でも読める特設ページへそのまま置かず、公開できる版を用意します。個別案件の図面や費用まで一つの公開リンクへ集める必要はありません。一般に説明できる内容と、お渡しする方を確認した上でご案内する内容を分けます。
会場写真は、見せたい展示物がひと目で分かるものを選びます。他社のブースや来場者が写る場合は、掲載できる範囲を確認してください。使える会場写真がなければ、製品の単体写真や仕組みの説明図でも、相談に必要な特徴を伝えられます。
次回商談の入口は、何を話す時間なのかを示す
「商談を予約する」の前に、相談できるテーマと、事前に分かるとよい項目を示します。EX-PK01の例なら、「部品に合わせた配置・必要な寸法・試作条件について相談」と書き、部品の大きさや数量が未定なら、その状態でも伝えられるようにします。最初から完成した仕様書の提出を求める必要があるかは、実際の受付担当と相談します。
候補日時を入力するだけのフォームなら、ボタンは「打合せ希望を送る」とし、送信だけで日程が確定しないことを案内します。空き枠を選んで確定する予約の仕組みなら、確定条件と変更方法を示します。画面の言葉を、実際の手配の仕組みに合わせます。
入力例は、「EX-PK01を見た。部品寸法に合わせて仕切り位置を変えられるか確認したい。来週以降の打合せを希望」です。部品の詳細資料がまだない場合も、確認したいことが担当へ届きます。会場で渡した名刺だけを頼りにせず、担当交代後も展示物と相談内容を結び付けられる記録にします。

会期後の案内を送る場合は、お客様が希望された資料や確認事項を起点にします。資料を見るためのリンクと個別の商談の案内を分け、資料を開いたことだけで購入意向や面談希望が確定したと扱いません。掲載ページを共有する方と、会場で聞いた質問が一対一で結び付かない場合もあるためです。
既存のお知らせで足りるか、展示会専用のページが必要か
展示物がEX-PK01の一つで、写真、説明、資料へのリンク、相談先を今の画面へ見やすく置けるなら、既存の出展案内を更新する方法があります。見出しを開催後の内容へ変え、会場配布の第1版と公開する第2版の違いを追記し、会場予約のボタンを相談の入口へ直します。まずはその案を現在のページに当てはめ、来場していない方にも四つの項目が伝わるかを確かめます。
一方、複数の展示物が長い出展報告に埋もれる、資料名と版を毎回違う場所へ書いてしまう場合は、展示会用のページ構成を用意すると更新しやすくなります。展示物ごとに写真・品番・現在の資料・相談テーマをまとめ、最初の画面から各展示物へ進める案が考えられます。専用ページを増やす判断は、華やかな見た目だけでなく、今回の展示数と、次回以降に誰が何を差し替えるかをもとに行います。
EX-PK01なら、毎回編集する欄として「展示物名・写真」「資料名・版・変更点」「相談テーマ・窓口」を制作担当へ伝えます。「図を追加した第2版」を選んだのに第1版が開くことがないよう、ページ上の表示とリンク先のファイルを一組で確認できる形にします。既存の編集画面で対応できるか、入力欄の追加が必要かによって、依頼する作業も変わります。
相談時には、会場で配った紙の案内、QRコードの行き先、公開できる写真、第1版と第2版の資料、今回のページ案を用意します。ページを新設する場合も、印刷済みの入口から新しい案内へ進む方法を相談します。公開する資料の整理とPDF自体の編集、ウェブページの制作はそれぞれ作業があるため、どこまで依頼に含めるかを確かめておくと準備を進めやすくなります。
資料の版と技術的な説明は製品の確認担当、相談テーマと返答先は営業、掲載文とリンク先はページの更新担当が確認する分担が考えられます。会期終了後に誰が画面を切り替えるかも決め、見積もりには必要に応じて終了後の差し替えと確認を含めてもらいます。候補日時を受け取る受付にするのか、空き枠から日程を確定する予約機能まで用意するのかも、この段階で分けて伝えます。
今ある出展案内の更新で足りるか、資料を更新しやすい専用ページを用意するか迷われたら、大阪市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。配布した資料と現在のページをもとに、構成や制作を依頼する範囲を整理できます。
公開前に、会場の紙から次の担当まで通して確認する
確認は管理画面のプレビューだけで終わらせず、実際に配った紙の案内からページを開きます。印刷したQRコードやURLが正しいページへ届くか、スマートフォンで展示物を認識できるか、資料名と版が合っているかを順に確かめます。資料を開いた後、相談の入口へ戻れるかも見ます。
点検で、QRコードから開くページは第2版を案内しているのに、営業が送るメールには第1版のリンクが残っていたとします。この場合はページだけを再公開しても直りません。案内文のひな形と共有先の資料も照合し、現在使う入口をそろえます。
次に、来場した人と来場していない人の二つの視点で確認します。前者には、会場で見たものを選べるか。後者には、資料を読む前に何の相談ができるか理解できるかを確かめます。試作品を販売済みの規格品だと思った場合は、展示物の現在の状態と、相談して決める範囲を補います。
公開後は、案内した件数、ページの利用、資料への移動、具体的な質問、打合せ希望、日程確定を分けて見ます。閲覧数だけで展示会の成果を判断せず、どの資料や説明で次の質問が生まれたかを記録します。少数の相談では割合だけを比較せず、質問内容と対象期間を併記します。
展示した試作品が後に改訂された場合は、会期時点の説明を消して現在の製品へ見せかけるのではなく、変更点と現在の案内先を示します。特設ページを残す期間や、関連する製品ページへつなぎ直す時期を決めておけば、古い紙の案内から来た人にも次の情報を渡せます。
まずは展示物を一つ選び、配った資料、会場で残った質問、次の相談先を並べてみましょう。それらが一つのページで確認できれば、お客様が社内へ持ち帰り、次の相談を検討しやすいご案内になります。
参考・出典
- インテックス大阪公式サイト:大阪市住之江区南港北の所在地と、展示場・イベント案内を参照。
- 大阪産業創造館「取引先を探したい」:ものづくり・消費財などの展示・商談会に関する案内を参照。
- Google検索セントラル「リンクに関するベストプラクティス」:リンク先が分かる具体的な文言の考え方を参照。
出典確認日:2026年9月7日。