アクセサリーのネット販売を始めるとき、「商品は一シリーズです」と伝えていても、色や大きさ、仕上げによって登録や撮影の作業は変わります。お客様には一つの商品ページで選んでいただきながら、店側では組み合わせごとに価格と在庫を持つこともあります。制作の相談では、シリーズ数に加えて、実際に販売する組み合わせをそろえておくと話が具体的になります。

和泉市は、人造真珠やガラス細工を地場産業として紹介しています。身近にある素材の魅力を販売ページへ載せる際にも、地域や産業の紹介と、販売する一品の仕様は分けて確かめたいところです。本稿では、色・寸法・仕上げの違いを商品登録、写真、選択画面へつなぐ整理方法を紹介します。

一シリーズの中に、いくつの販売単位があるかを決める

最初に決めたいのは、お客様が数量「1」を選んだときに届くものです。ピアスなら左右一組なのか片耳分なのか、金具も含むのかをそろえます。素材の粒を販売する場合の一粒、一連、一袋とは単位が異なります。「パール六点」といった社内の呼び方だけを渡すより、届く内容を一行で書くと登録時の解釈がそろいます。

ここからは、和泉市でアクセサリーを販売する店舗の架空例です。P01は人工真珠を使ったピアスで、一組はピアス二個と付属のキャッチ。色はアイボリーとグレー、真珠部分の直径は6mmと8mm、仕上げはつやありとつや消しです。以下の価格は税込で、一組の価格とします。

二色・二寸法・二仕上げを掛けると八通りですが、この店が扱うのは五通りです。アイボリー6mmつやありは3,300円で在庫四組、アイボリー8mmつやありは3,520円で二組。グレー6mmつやありは3,300円で三組、グレー8mmつやありは3,520円で在庫ゼロ。つや消しはアイボリー6mmだけで、3,740円、一組を販売します。

この例の相談資料には「商品詳細一ページ、販売する組み合わせ五件」と記します。在庫のある組み合わせは現在四件ですが、在庫ゼロのグレー8mmも取り扱う商品の一つです。ページ数、登録する組み合わせ数、現物の在庫数を別々に伝えることで、五ページを作るのか、八通りを登録するのかという行き違いを減らせます。

P01は一つの商品詳細に五つの販売する組み合わせを持ち、色・寸法・仕上げの全八通りを販売するわけではないことを示す図

品番を軸に、選んだ内容と届く商品を結び付ける

五通りには区別できる番号を付けます。この例ではP01-I6Lをアイボリー6mmつやあり、P01-I8Lを同8mm、P01-G6LとP01-G8Lをグレーのつやあり、P01-I6Mをアイボリー6mmつや消しとします。既存の管理番号がある場合はそれを使い、サイト用の番号が必要なら対応表を残します。

登録表には番号ごとに、表示名、色、直径、仕上げ、税込価格、在庫組数、写真のファイル名を一行で記入します。P01-I6Mの3,740円と在庫一組が、P01-I6Lの写真や四組の在庫と結び付かないようにするためです。画面上で短い名前を使う場合も、注文内容には三つの違いが分かる名称を残します。

五件の在庫を足すと十組ですが、商品全体の在庫十組だけを登録する方法では、グレー8mmも買えるように見えてしまいます。どの組み合わせが何組あるかを維持します。アイボリー6mmつやありを二組購入する場合はピアス四個となり、商品代金は6,600円です。数量欄の近くに「一組二個入り」と表示し、カートにも単位を残すと、現物をそろえる担当の方も注文を確認しやすくなります。

寸法欄は「サイズ6」のように略さず、「真珠部分の直径6mm」と書きます。ピアス全体の大きさや軸の長さは別の寸法です。必要な箇所は現物と仕様資料を確認し、どこからどこを測った値かを説明します。6mmと8mmを示す比較写真にも、真珠部分の直径であることが分かる短い表示を添えます。

素材も、真珠部分と金具を分けて確認します。「パール」という見た目の表現だけで登録せず、仕入資料に記載された名称を原稿へ反映します。色名がグレーであることと、金具の材質は別の情報です。市の紹介にある産業の特徴を、そのまま自店の全商品の性質として書くのではなく、商品ごとの資料に沿って説明します。

取り扱わない組み合わせと、売り切れを分けて見せる

P01のアイボリー8mmつや消し、グレー6mmつや消し、グレー8mmつや消しは取り扱っていません。一方、グレー8mmつやありは取り扱いがあり、現在の在庫がゼロです。どちらも購入できない状態ですが、お客様に伝える内容は異なります。前者は「この組み合わせは取り扱いがありません」、後者は「売り切れ」と分けて案内します。

色、直径、仕上げの選択欄をそれぞれ作る場合は、この違いが画面の動きにも反映されるかを相談します。アイボリー6mmつや消しを選んだ後にグレーへ変えたとき、つや消しの選択が残って注文できると、扱っていない商品を受け付けてしまいます。説明文だけでなく、選択できる条件と購入ボタンの動作を確認します。

ここでは、グレーへ変更したら仕上げを選び直す案内を出し、利用できるつやありを選んでいただく設計にします。お客様が選ぶ前に別の仕上げへ自動で置き換えて購入を進めると、変更に気付きにくくなります。グレー6mmつやありの選択が完了したら、その写真、3,300円、在庫三組がそろって表示されることを確かめます。

選択方法は三つの欄に限りません。五通り程度であれば「アイボリー/6mm/つやあり」のように、販売する組み合わせを一つの一覧から選ぶ方法も考えられます。商品を増やす予定と、スマートフォンでの名前の読みやすさを比べて決めます。使うECの仕組みでどちらが可能か、追加の作業が生じるかは制作会社に確認します。

グレー8mmつやありの売り切れと、グレーのつや消しを取り扱っていない状態を分けて表示する図

写真は組み合わせごとの一枚と、共通で使う一枚を整理する

撮影の依頼では、登録する五件すべてに何枚ずつ必要かを機械的に掛け算する前に、違いを見る写真と、共通の説明に使う写真を分けます。この例では、五通りの正面写真を各一枚、金具の裏側を一枚、6mmと8mmの比較を一枚、つやありとつや消しの比較を一枚用意し、採用する写真を合計八枚とする計画です。

裏側の写真を共通にできるのは、五通りの金具の形や仕様が実際に同じと確認できた場合です。色や寸法によって金具も変わるなら、別に撮る写真を追加します。寸法比較は同じ色・仕上げ、仕上げ比較は同じ色・寸法を並べ、比較したい条件以外の違いを少なくします。つやの違いを見る例なら、P01-I6LとP01-I6Mを使います。

同じ比較写真を二つの表示位置で使っても、採用写真が二枚に増えるわけではありません。また、採用八枚は撮影回数が八回で済むという意味でもありません。撮り直し、候補の選定、明るさの調整、切り抜き、サイズ違いの書き出しをどこまで頼むかで作業は変わります。着用写真や包装写真を追加したい場合も、今回の八枚と分けて相談します。

写真ファイルにはP01-I6M-frontなどの対応が分かる名前を付けます。見た目が似ていても、グレー6mmの写真を8mmの選択時に表示する扱いにはしません。共通写真には共通と分かる名前を付け、使える組み合わせを記録します。価格を画像へ直接入れず、ページの価格欄で管理すると、価格改定のたびに写真を作り直す負担も減らせます。

撮影計画の例として五通りの正面写真五枚と、金具・寸法・仕上げの共通説明三枚を合わせて採用八枚とする図

アクセサリー登録設計票で、依頼する作業をそろえる

品番ごとの一覧に加え、制作の全体像を四項目にまとめると、見積りの前提を共有できます。次の票は、P01の登録と選択機能を初期制作で依頼し、公開後の在庫管理を店舗で行う場合の記入例です。

項目 P01の記入例
商品単位 一組はピアス二個とキャッチ。商品詳細一ページ、販売する組み合わせ五件。在庫は組み合わせ別に組数で登録する。
選択項目 色・真珠部分の直径・仕上げ。五件の有効な組み合わせだけを注文できるようにする。取り扱いなしと売り切れを分け、選択後の写真・価格・在庫を一致させる。
必要写真 五件の正面各一枚と、共通金具・寸法比較・仕上げ比較各一枚の採用八枚を計画。共通金具は同仕様を確認。撮影・調整・登録の担当と追加写真は見積りで確認する。
登録担当 店舗の商品担当が仕様・価格・販売する組み合わせ・在庫を確定。制作会社に初期五件の登録と選択動作の設定を依頼。公開後の在庫変更は店舗担当、仕様変更時の写真と設定は両者で範囲を確認する。

「商品登録五点」とだけ見積りに書かれていたら、五ページなのか五つの組み合わせなのかをこの票と照合します。原稿や写真をそろえて渡す場合と、資料から説明文を作り、写真も撮影してもらう場合では依頼内容が異なります。商品情報の確認、原稿作成、撮影、初期登録、選択機能、公開前の注文確認を分けて話すと、必要な作業が見えます。

制作相談には、登録設計票、五件の品番一覧、仕様資料、撮影できる現物、使用できる写真、現在のページURLを用意します。まだ確認できていない項目は空欄の意味も添えます。例えば金具の共通性が未確認なら「裏側を共通写真にできるか商品担当が確認」と残します。追加写真の枚数は、その確認後に決めて見積りへ反映します。

公開前は、選択から注文の控えまで同じ商品かを確かめる

見た目が整った後は、P01-I6Mを選ぶところから確認します。アイボリー6mmつや消しの写真、一組3,740円、在庫一組が表示され、カートと注文確認、店舗に届く注文内容にも同じ組み合わせが残るかを見ます。在庫一組に対して二組を注文できないことも、数量欄と注文確定時の両方を含めて確認してもらいます。

続いて、在庫ゼロのP01-G8Lが購入できないこと、取り扱わないグレーのつや消しが有効な注文として残らないことを確認します。どの選択から変更したかによって結果が変わることもあるため、先にアイボリーのつや消しを選び、色を変える手順も試します。スマートフォンでは選択名が途中で読めなくならず、変更後の価格が見つかるかも見ておきます。

公開後にグレー8mmが二組入荷したら、店舗担当が現物と品番を確かめ、P01-G8Lの在庫を二組へ変更します。同じ品番の入荷なので、既存の登録内容を使って補充できます。一方、新たにグレーのつや消しを扱う場合は、品番、価格、写真、選択条件を追加する作業になります。在庫の補充と商品の追加を分けて引き継ぎます。

仕上げや金具の仕様が変わるときは、在庫数だけを直さず、旧仕様の在庫、写真、説明、受注済みの商品を確認します。すでに注文を受けた内容を、新しい仕様へ一括で置き換えないことも大切です。店舗で変更できる項目と、制作会社へ確認する項目を登録設計票に追記し、担当する方が交代しても判断できるようにします。

商品情報を、制作する画面と運用の相談につなげる

BämのECサイト制作では、商品と販売方法をもとに、写真、商品情報、在庫、購入までの流れを整理します。P01の例なら、説明文と写真の対応を直す作業に加え、有効な組み合わせの選択、在庫ゼロ時の購入制御、管理画面での更新までが今回の相談範囲になります。現在の仕組みで設定できる部分と、追加の制作が必要な部分を確かめます。

一ページに五件を登録する構成や、撮影と更新の分担を自店に合わせて考えたい方は、和泉市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。商品を選ぶ画面だけでなく、注文を受けた後に品番で確認し、次の入荷を登録するところまで見通せる資料をそろえると、制作の相談を進めやすくなります。

参考資料

資料確認日:2026年9月8日。