
ITサービスの料金を改定するとき、公開ページの金額だけを差し替えると、既に契約している利用者が「次の請求から変わるのか」と迷います。新規申込と既存契約では、適用する日や確認する文書が異なる場合があります。案内は誰のどの契約に、いつから適用するかを分けて書き、料金表と既存利用者への連絡を同じ決定内容に揃えます。
新規申込向けの料金表に適用開始日を置く
申込前の人には、改定後の料金がどの申込から適用されるかを価格欄の近くに示します。申込日、契約成立日、利用開始日など、どの日を基準にするかはサービスの契約・運用で確認します。「新料金」とだけ書いて開始日が離れたお知らせにあると、旧料金で申し込める期間があるのか判断できません。
申込フォームや見積り画面が別の金額を表示するなら、公開料金表を直しても案内は完結しません。価格表、比較表、よくある質問、申込確認画面を一つの改定内容として点検します。古い料金のスクリーンショットやPDFを残す場合は、その対象期間が分かる形にします。

既存契約は、更新と契約変更の条件を確かめる
既存利用者には、現在の料金がいつまで続くか、更新時やプラン変更時にどの料金を使うかを確認します。契約ごとに条件が異なるなら、公開ページで一律の適用日を断定しません。「既存の方も対象」と書く前に、契約書、約款、個別の見積り、更新日を担当者と照合します。案内できる共通部分と、個別に通知すべき条件を分けます。
AWS Marketplaceの価格変更に関する資料には、新規の契約と既存の契約で価格の適用時点や通知を分ける例があります。これはAWS Marketplace固有の運用です。そこに記された通知期間や改定ルールを、別のITサービスの契約へそのまま当てはめてはいけません。
請求システムにも既存契約の扱いを確認します。Stripeの既存サブスクリプション更新APIでは、価格変更に伴う請求時期や日割り処理を選ぶ仕組みが説明されています。料金表を公開しただけで既存契約の請求も自動で変わると想定せず、対象のシステムで改定がどのように反映されるかを確認します。
サイトのお知らせと個別通知をつなぐ
公開のお知らせでは、改定するプラン、対象、新規申込の開始日、既存利用者が確認する先を示します。既存利用者に個別の条件があるなら、契約画面、メール、担当窓口のどこで知らせるかを決めます。公開ページだけで全員の条件を説明しきれない場合は、対象者が自分の適用日を確認できる経路が必要です。
通知文とサイトで「更新日」「適用日」「請求日」を混同しないようにします。例えば次回更新から適用する設計なら、実際の請求に現れる時点も請求担当者と合わせて確認します。条件をまだ確定できない段階では「既存契約への適用は確認中」として、確定した金額のように見せません。

公開前に二つの契約を通して確認する
新しく申し込む場合と、既存契約を更新する場合を一件ずつたどります。料金表から申込確認、既存利用者への通知、次回請求の表示まで、対象と日付と金額が一致するかを見ます。必要なら契約・法務・請求の担当者も確認に加えます。サイト制作側が契約上の適用を決めることはできません。
BämのIT・法人向けサービスのホームページ制作では、料金や申込の案内を整理できます。改定では、まず対象契約と適用開始の決定表を用意し、新規向けの価格ページと既存利用者向けの連絡先をそれに合わせて設計します。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。対象サービスの契約、改定日、通知義務、請求方式は未提示のため、個別の適用条件は確定していません。
