広川町の農産物をホームページで紹介するとき、品目と写真だけを並べても、買う方は「自分向けに買えるのか」「いつ、どの量を頼めるのか」まで判断できません。直売で少量を買う方、贈り物を探す方、店舗や事業所で継続して仕入れたい方では、必要な規格、数量、包装、納期、連絡方法が違います。
広川町では温州みかんなどの柑橘を中心に、いちご、ぶどう、キウイ、バラ、カーネーション、オモト、千両、黒竹など多様な農産物が生産されています。すべてを「広川町の特産品」と一つの説明にせず、実際の品目と売り方に合わせて、購入前に確かめたい情報を分けます。制作全体の考え方は、広川町のホームページ制作でもご案内しています。
最初に、誰へどの売り方をするか決める
販売ページを作る前に、直売、贈答、業務用のうち、現在受けられる売り方を確認します。三つすべてを始める必要はありません。収穫量、選果、箱詰め、在庫確認、決済、問い合わせ、発送に使える時間を考え、無理なく続けられる入口から始めます。

直売は、少量をすぐ買いたい方へ、販売場所、営業日、品目、売り切れ時の案内を伝えます。贈答は、箱の内容、見た目の基準、包装、送り先、到着時期を確認できるようにします。業務用は、規格、数量、継続供給、納品方法、見積りに必要な情報をそろえます。
売り方が混ざると、「一箱から買いたい方」と「毎週仕入れたい方」が同じフォームに入り、必要な確認が増えます。ページ入口と問い合わせ項目を分け、どこから相談すればよいかを見出しで示します。
誰へ売るかは、文章だけでなく運営にも関わります。直売は当日の在庫と会計、贈答は送り先と包装、業務用は見積りと継続供給の管理が必要です。注文数だけを増やしても、箱詰めや問い合わせ対応が追いつかなければ、普段の農作業に影響します。受けられる件数と締切を先に決めます。
買い手別の入口は、同じ商品を別商品に見せるためではありません。家庭用と贈答用で同じ規格なら、無理に分けず、包装や送り先指定だけを選べるようにします。異なる理由を説明できる単位で分けます。
品目ごとに、旬・規格・数量・受渡しをそろえる
農産物のページには、品目名、品種、販売時期、内容量や本数、サイズや等級、価格の表示方法、保存、受渡し、発送地域、注文期限を載せます。未確定の予定を断定せず、「例年の目安」「天候や生育により前後する」など、事業者が確認できる範囲で書きます。
柑橘でも、家庭用、贈答用、加工用で見た目や量が異なります。花きや花木では、切花、鉢、枝物などで単位や取扱いが変わります。いちごやぶどうは、受取日や配送温度が重要になる場合があります。品目を一つの表へ押し込まず、購入者が選ぶ単位で分けます。
価格を載せるときは、税込か税別か、送料を含むか、時期で変わるかを明記します。価格を固定できない業務用は、「要見積り」だけで終わらせず、数量、規格、納品先、希望日など、見積りに必要な項目を案内します。
表記する単位もそろえます。一箱、袋、キログラム、本、束などがページ内で混ざると、比較しにくくなります。箱の総重量と中身の重量が違う場合、どちらを示すか決めます。個数は大きさで変わることがあるため、確定値か目安かを分けます。
販売できない期間も情報です。「今季終了」「次回は○月ごろ」「入荷案内を希望」など、次に取れる行動を示します。終了商品を削除してページがなくなるより、品目の特徴と次回目安を残し、注文ボタンだけを停止するほうが、翌年探す方にも分かりやすい場合があります。
直売は、来店前の不安を減らす
直売所や農園で販売する場合は、住所、地図、入口、駐車場、営業時間、休業日、支払い方法、予約の要否を載せます。畑や作業場と販売場所が違うなら、来店先を明確にします。農作業中で電話に出られない時間がある場合は、折り返しの目安や、問い合わせフォームを案内します。
収穫量によって当日分が終わる商品は、在庫を常時正確に表示できるか検討します。難しければ「当日の販売状況は電話で確認」「売り切れ次第終了」と書き、SNSのお知らせだけに任せません。ホームページにも、今季の販売期間と確認先を残します。
収穫体験や園内見学を行っていない場合は、販売情報と混同させません。行っている場合も、受入日、予約、人数、服装、安全、雨天時の扱いなど、通常の直売とは別に案内します。
店舗の場所をGoogleマップへ載せる場合は、カーナビで別の入口へ案内されないか、現地でスマートフォンを使って確認します。道幅や私道など注意が必要でも、危険な経路を不特定多数へ勧めません。必要な案内だけを文章と入口写真で補います。
現金、カード、コード決済などの支払い方法は、現在使えるものだけを表示します。ブランドロゴを載せる場合は各社の利用規約に従います。臨時の販売会へ出店する情報は、通常の直売所の住所や営業時間と混ざらないよう、開催日付きのお知らせにします。
贈答は、届いた状態まで説明する
贈答用は、商品写真だけでなく、箱の外観、内容量、個数の目安、サイズの幅、包装、のし、送り状、発送日の目安を示します。実際に届く箱や梱包を撮り、写真と現物の違いを事業者が確認します。複数品種を組み合わせる場合は、内容が固定か、その時期の品種で変わるかを書きます。
購入者と届け先が違うため、注文者情報、届け先、希望日、名入れ、領収書の扱いを分けます。複数の届け先を一度に受けられるか、注文後の変更期限はいつかも運営側で決めます。できない指定を入力できるようにすると、注文後の連絡が増えます。
生鮮品は天候、収穫、配送状況で到着日を断定しにくい場合があります。「必ず指定日に届く」と約束せず、発送可能期間と希望日の扱いを説明します。傷みや配送事故があった場合の連絡期限、写真の要否、代替や返金の判断も、販売前に決めておきます。
贈り主の名前が送り状へどう表示されるかもテストします。農園名だけで届くと、受取人が誰からの贈り物か分からないことがあります。注文者名、送り主名、連名、匿名をどこまで受けるか決め、注文確認画面で見直せるようにします。
メッセージカードやのしを受けるなら、選択肢、文字数、表書き、名入れ、対応できない文字を案内します。自由入力を増やすほど個別確認が必要になるため、実際の作業人数に合う範囲に絞ります。
業務用は、見積り前の条件をそろえる
飲食店、小売店、加工事業者などの業務用では、一般向けと同じ箱で販売するとは限りません。規格、最小数量、出荷単位、販売期間、納品頻度、配送または引取、支払い条件、欠品時の連絡、見本の可否を確認します。
「大量注文対応」とだけ書かず、対応できるおおよその数量や、相談が必要な時期を示します。収穫直前の相談では準備できない場合、何週間前までに連絡してほしいかを書きます。年間契約や価格を公開できない場合も、見積りに必要な情報と返信の目安を伝えられます。

問い合わせフォームには、品目、希望規格、数量、希望時期、納品先、用途、継続または一回、連絡方法を用意します。最初から契約を迫る形にせず、供給できるか確認する相談として受け付けます。必要な場合は、商品の状態や配送条件を双方で確認してから見積りを出します。
回答できない数量や時期の相談も記録します。同じ要望が複数あるなら、翌年の作付けや選果、箱、配送の検討材料になります。ただし、供給予定が決まる前に予約を受けたり、できると約束したりしません。営業担当と生産担当が同じ回答をできる表を用意します。
見本を送る場合は、料金、送料、数量、返却の要否、評価後の連絡を決めます。サンプル提供だけを求める問い合わせと正式な仕入れ相談を見分けるため、会社名、用途、予定数量、販売先を確認します。
写真と説明は、実際の商品を正しく見せる
写真は、畑の雰囲気だけでなく、商品単体、サイズの比較、箱詰め、梱包、受取時の状態を撮ります。色や大きさを過度に加工せず、販売する時期の実物を使います。家庭用と贈答用の違いを見せる場合は、見た目だけでなく選別基準も説明します。
農園の人柄を伝える写真は役立ちますが、作業中の安全、衛生、顔出し同意を確認します。隣接農地、車両番号、伝票、送り先、取引先名が写り込まないようにします。生成した農産物や人物を、実際の商品、生産者、購入者として掲載しません。
説明文は、「甘くておいしい」だけで終わらせず、味や食べ方、保存、向いている用途を事業者自身の言葉で伝えます。客観的な数値や受賞、認証を書く場合は、測定方法、対象、時期、証明できる資料を確認します。
表示・決済・送料・返品を公開前に確認する
食品や農産物の表示は、販売する商品、加工の有無、販売方法によって確認事項が変わります。名称、原産地、内容量、保存、期限、販売者など、該当する表示を消費者庁の資料と必要に応じて専門家へ確認します。ホームページ制作会社が法的な最終判断を代わりに行うものではありません。
通販をする場合は、販売価格、送料、支払い時期、商品の引渡し、返品や交換、販売者情報など、購入前に必要な条件をまとめます。離島や冷蔵便で送料が変わる場合、注文を確定する前に総額を確認できるようにします。決済会社や通販システムの利用料も、制作費とは別に確認します。
テスト注文では、購入者と届け先が違う注文、複数商品、売り切れ、決済失敗、注文変更、キャンセル、発送通知を試します。注文画面だけでなく、受注メール、管理画面、送り状、在庫の減り方まで、実際に担当する人が確認します。
注文メールの送信元と返信先も確認します。受信できないアドレスから送ると、購入者の返信が届きません。迷惑メールに入った注文、決済だけ完了して受注に出ない注文、二重送信への対応を決めます。公開後も定期的に少額のテスト注文を行います。
販売時期と更新担当を決めてから公開する
農産物は、販売開始、品種の切替え、受付終了、発送終了が年ごとに動きます。品目ごとに、情報を持つ人、ホームページを直す人、最終確認する人、公開日、終了日を表にします。古い「販売中」が翌年まで残らないよう、終了時の表示も準備します。
最初の情報整理は「広川町で商品・技術を初めてホームページに載せる準備」、撮影は「広川町の農園・工場・店舗でホームページ用写真を撮る準備」で扱います。Bämの通販・ECサイト制作では、商品ページだけでなく、決済、送料、受注、出荷の整理からご相談いただけます。
直売、贈答、業務用のどこから始めるか決まっていない場合は、無料相談で現在の商品、販売時期、受けられる注文量をお聞かせください。必要のない機能を増やさず、続けられる売り方から考えます。
参考資料
- 広川町「産業の紹介」(2022年5月25日更新、2026年8月26日確認)
- 消費者庁「食品表示について」(2026年8月26日確認)
- 消費者庁「食品表示法等(法令及び一元化情報)」(2026年8月26日確認)