海岸清掃や海の保全活動に参加したとき、その経験を会社のホームページでも紹介したいと思うことがあります。地域で働く方の姿や、活動を通じて気付いたことは、会社を知っていただく材料になります。大きな成果を掲げなくても、いつ、どの活動で、何をしたのかが分かる文章と写真があれば、取り組みは伝えられます。
会社紹介には参加する理由と活動の要約を置き、詳しい内容は日付入りの報告へつなぐ構成が使いやすくなります。共同で行った活動の全体像と、自社が担当したことを分けて整理してみましょう。
活動の名前と、自社がしたことを一緒に書く
阪南市の海の保全活動の紹介では、行政・市民・NPO・企業などが連携し、アマモ場の保全・再生に取り組んでいることが説明されています。さまざまな立場の方が関わる活動だからこそ、会社の紹介でも、活動全体の目的と自社の参加内容をそれぞれ伝えると関係が分かります。
ここでは、地域の小さな事業者が海岸清掃に参加し、ごみの回収と分別を担当した架空例で考えます。掲載文を作る前に、当日の案内と参加した方の記録から、開催日、活動名、場所、主催者、自社が行った作業を確認します。記憶だけで正式な活動名を付け直すより、主催者の案内と照らす方が、読んだ方も活動を確かめやすくなります。
たとえば「海の環境を守る取り組みを行いました」という一文に、回収と分別の場面を足します。掲載文の型なら、「[開催日]、[主催者]が行う[活動名]に参加しました。[場所]で漂着ごみを回収し、分別作業に協力しました」と書けます。角括弧の部分には、確認できた名称や日付を入れます。
主催したのか、参加したのか、道具や場所を提供したのかで、会社の関わり方は変わります。この例では「参加しました」「分別に協力しました」が記録に合う表現です。準備や運営も担当した場合は、その仕事を具体的に加えれば、協力の内容を丁寧に紹介できます。

参加した理由も、担当者の言葉を一つ残してみてください。「事業所に近い海岸の様子を知るために参加した」など、実際に確かめられた理由があれば、活動と会社のつながりが伝わります。担当者の感想を載せる場合は、原稿を本人に読んでもらい、意味が変わっていないかを確認します。
写真と数字は、記録に合う範囲で載せる
写真は集合した場面だけでなく、会社の参加者が作業している様子を選ぶと、本文に書いた役割を伝えやすくなります。例の海岸清掃なら、トングで回収する手元や、集めたごみを分別する場面が候補です。「海岸で漂着ごみを回収する様子」のような短い説明を添えます。
会社のウェブサイトへの掲載に使える写真か、撮影した方や写っている方、主催者の案内を確認します。参加を申し込んだことと、会社紹介への写真掲載が了承されていることは、別に確かめます。他の参加者の顔が大きく写る写真しかない場合は、使える範囲を相談し、手元や作業道具が中心の写真を選ぶ方法もあります。
実際の報告例として、パナソニック ホールディングスの2026年6月4日の記事では、阪南市で5月31日に行った活動について、清掃、アマモの花枝採集、生きもの調査を写真とともに紹介しています。活動した日と掲載した日が読み分けられ、何をしたかを場面ごとに確かめられます。
自社の記事に数字を載せるなら、何を数えた値かも合わせます。主催者が発表した会場全体の回収量を使う場合は、「活動全体の回収量として主催者が公表」と分かるようにし、報告元へ案内します。自社だけで集めた量として書くには、その範囲の記録が必要です。人数も、全参加者なのか自社から参加した人数なのかが分かる表現にします。
回収量を記録していなくても、活動紹介は作れます。回収と分別に参加したこと、見つかったごみの種類、参加者が学んだことを、残っている写真やメモからまとめます。海岸清掃への参加記録だけで、自社製品の環境負荷や会社全体の排出量の改善まで説明しようとせず、今回確認できた行動を紹介します。
会社紹介は短い入口に、詳細は活動報告へ
会社紹介を読む方は、事業内容や会社の姿勢も知りたいと考えています。活動の経過をすべて冒頭に載せるより、「地域との関わり」などの小さな項目を設け、参加する理由と行ったことを短くまとめると、会社全体を読み進めやすくなります。
例の会社なら、紹介文のたたき台は「身近な海岸の環境を知る機会として、地域の海岸清掃に参加しました。当日は漂着ごみの回収と分別に協力しました」です。参加理由が本人の確認と合っていることを確かめてから使い、その下に「海岸清掃の活動報告を見る」というリンクを置きます。
リンク先には開催日、活動名、場所、自社の役割、作業写真と説明をまとめます。掲載日だけでは活動時期が分からないことがあるため、本文にも開催日を入れます。主催者による報告があれば、全体の取り組みを知るための資料として案内できます。

参加が一回なら、その一回の記録として紹介すれば十分です。継続して参加している場合は、確認できる開催日ごとに報告を並べると、取り組みの積み重ねが見えます。「毎年参加しています」と固定文にする場合は、実際の履歴と合っているかを見ます。今後の参加を検討している段階なら、決まっていない予定を実施済みの活動に混ぜない形で伝えます。
報告が少ないうちは、会社紹介の同じページに日付入りの小見出しを付けるだけでも整理できます。複数の活動が増え、写真や経過も残したくなったら、お知らせや活動報告へ分ける方法を考えます。専用ページを増やす前に、今ある更新欄で伝えられるかを制作会社と確認しましょう。
一回分の資料から、掲載文と写真を選ぶ
最初に用意するのは、掲載したい一回分の活動案内、参加した方のメモ、使用できる写真です。主催者の報告もあれば、名称と活動全体の説明を照合する資料にできます。会社の関わり方が分からない部分は、参加した方に短く聞き取り、原稿へ入れる事実を確かめます。
この材料から、会社紹介に載せる数文、報告で伝える作業内容、写真の説明を決めます。参加理由と担当した作業が伝わっていれば、環境への姿勢を示す言葉を重ねる必要はありません。共同活動の成果を紹介したい場合も、誰の発表か、どの範囲の結果かが読める位置に出典を添えます。
公開前には、参加していない方の目線で、いつの何の活動に、この会社がどう関わったのかを読み取れるか確認してください。集合写真だけで役割が分かりにくければ作業写真を足し、会社紹介が長くなったら経過を活動報告へ移します。文章の整理とリンク追加で足りるのか、報告を掲載する欄が必要なのかも、この段階で判断できます。
Bämでは、手元の資料やお話をもとに、会社紹介の構成と原稿を整理するご相談を承っています。活動の記録を会社の姿勢が伝わるページにまとめたい方は、阪南市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。一回分の資料から、紹介文と活動報告の掲載方法を一緒に考えます。
参考資料
- 阪南市:SDGs×ブルーカーボン・オフセット(連携・協働によるアマモ場の保全・再生活動)
- パナソニック ホールディングス:大阪府阪南市でアマモ場再生活動&生きもの調査&海岸清掃活動を実施(2026年6月4日掲載)
- Bäm:コーポレートサイト制作(資料から構成・原稿を整理する制作範囲)