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戦略・計画

新規相談・予約の受付を制限・停止するとき、ホームページに何を書く?再開未定でも使える整理表

新規相談・予約の受付を制限・停止するとき、ホームページに何を書く?再開未定でも使える整理表

営業は続けているものの、新しい相談や予約をいつもどおり受けられない。そんな時に、ホームページへ「新規受付停止中」とだけ書くと、店舗や事業そのものが休みになったように見えることがあります。確定済みの予約まで取り消されたと思う人や、問い合わせフォームを送れば順番待ちに入れると思う人もいるかもしれません。

受付できる範囲が変わった時に必要なのは、断り文句を強くすることではありません。誰の、どのサービスを、どの期間と窓口で受けるのかを分け、今できる手続き、既存予約の扱い、次に見直す日を伝えることです。

この記事では、営業を続けながら新しい相談・予約の一部または全部を一時的に制限する事業者を対象に、受付状態の決め方、掲載文の情報、更新台帳を整理します。まだ一度も受付を始めていない開業準備中の状態、恒久的な受付終了、事業・拠点全体の休業、単なるシステム不具合は別の状態として扱います。

最初に「何が止まるのか」を分ける

「新規受付停止」の新規が何を指すかは、事業によって違います。初めて利用する人だけを止める場合があります。過去に利用した人からの新しい案件も止める場合があります。顧客が初回か既存かにかかわらず、これから入る予約をすべて止める場合もあります。

この違いを決めずに「新規」とだけ書くと、既存顧客は自分が対象か判断できません。事業者側も、電話では受けるのか、フォームは残すのか、紹介なら受けるのかという判断が担当者ごとに変わります。

そこで、最初に受付単位を作ります。受付単位は、次の要素を組み合わせて一行で表します。

> 顧客区分 × サービス × 地域 × 対象期間・予約枠 × 受付窓口

たとえば、「初めて利用する人の訪問相談は、A地域、今月分、フォーム窓口で受付停止」「既存顧客の追加相談は、オンライン、平日午後、メール窓口で受付制限」のように分けます。事業全体へ一つの状態を付けるのではなく、条件が違うところで行を分けます。

4状態へ入れないもの

次の状況は、この記事の4状態へ無理に入れません。

  • まだ受付を始めていない「受付開始前」
  • サービスを恒久的に終了した状態
  • 事業所や店舗そのものが休業している状態
  • 次月の予約枠をまだ公開していないだけの状態
  • 予約システムやフォームの不具合
  • 満枠という理由そのもの

満枠は、受付制限や受付停止になった理由になり得ますが、公開状態そのものではありません。実際に枠が埋まっていないのに、人気や希少性を演出するために「満席」「残りわずか」と書かないようにします。

事業・拠点全体が利用できない場合と、営業は続けながら新しい案件だけ受けない場合も分けます。後者で店舗の営業時間を閉じたり、すべての連絡先を休業扱いにしたりすると、既存予約や通常利用まで止まったように見えます。

受付単位ごとに4状態を選ぶ

4状態は、「現在の案件として進むか」「予約や契約を確定できるか」「読者が次に何をできるか」の同じ軸で比べます。

状態 現在の案件として進むか 予約・契約の確定 読者ができること
受付中 通常条件で進む 条件が合えば可能。ただし確定を保証しない 通常の相談・予約へ進む
受付制限 条件に合う対象だけ進む 条件が合えば可能。ただし確定を保証しない 条件を確認して申し込む
再開案内登録 現在の案件としては進まない 不可 実運用がある場合だけ、再開のお知らせへ登録する
受付停止 現在の案件として受け付けない 不可 次回見直し日を確認する。確定済み予約などの連絡窓口がある場合は、その対象範囲内で使う

受付中、受付制限、再開案内登録、受付停止の4状態と、送信・案件進行・予約確定の違いを示す説明図

画像1:受付単位ごとに4状態を選び、送信・案件進行・予約確定を分ける

受付中

受付中は、定義した対象を通常の条件で受けられる状態です。ただし、問い合わせや予約申込を送れば必ず契約・予約が確定する、という意味ではありません。内容、空き、提供条件を確認する運用なら、その工程を残します。

受付制限

受付制限は、通常受けている受付単位の一部だけを一時的に残し、条件に合う対象だけを現在の案件として進められる状態です。「平日のオンライン相談だけ」「既存顧客の追加依頼だけ」「特定地域の訪問だけ」のように、条件を具体的にします。

条件に合わない人も同じフォームへ進める設計では、送信後に断る件数が増えます。フォームの選択肢や案内を、実際に受けられる範囲とそろえます。残り件数を表示する場合も、実際に管理できる数だけを使います。

再開案内登録

再開案内登録は、現在の相談確認、日程調整、予約確定へは進まないものの、受付を再開した時に知らせる運用が本当にある場合の状態です。

「待機リスト」「順番待ち」という言葉は、登録順で案内される、空きが出れば必ず連絡される、登録者が優先されるという期待を生みます。その運用がないなら使いません。「受付再開のお知らせ登録」とし、順番、優先、再開時期を保証しないことを事実に合わせて書きます。

再開時に実際には連絡できない、登録情報を安全に管理できない、案内方法が決まっていない場合は、登録自体を設けない選択ができます。運用できないなら、形だけの待機窓口は設けません。

受付停止

受付停止は、定義した受付単位について新しい案件を受けない状態です。対象、開始日、既存予約・既存顧客の扱い、再開日または次回見直し日を示します。

再開日が決まっていなければ、仮の日付を作りません。「再開日は未定です。次回は○月○日に状況を見直し、このページを更新します」のように、約束する対象を、再開日ではなく次回見直し日へ変えます。見直し日に必ず受付を再開する意味ではないことも分かる文面にします。

ホームページに最低限書く7つの情報

受付状態のお知らせは、事情の説明より先に、利用者が判断できる情報を並べます。

  1. 現在の状態
  2. 対象となる受付単位(顧客区分・サービス・地域・対象期間/予約枠)
  3. 適用開始日
  4. 今できる手続きと、できない手続き
  5. 確定済み予約と既存顧客の扱い
  6. 再開予定日、または次回見直し日
  7. 実際に使える窓口とその対象。代替手段は、実在し案内できる場合だけ

「都合により受付を停止します」だけでは、利用者は自分が対象か分かりません。一方、体調、家族、取引先、資金、スタッフなどの事情を詳しく公開する必要もありません。理由は案内に必要な範囲へ短くし、対象と次の行動を中心にします。

受付を断ることに罪悪感があっても、受けられない状態で期待を持たせ続ける方が行き違いを増やします。「申し訳ありません」を繰り返すより、現在できることと次に確認できる日を落ち着いて伝えます。

既存予約を通常どおり実施するなら、「確定済みの予約は予定どおり対応します」と、確認できた事実だけを書きます。既存顧客からの新しい依頼を受けるかは別です。過去に利用した人ならすべて受けるのか、確定済み案件の連絡だけ受けるのかを受付単位で決めます。

フォーム送信・新規受付・予約確定を分ける

フォームが画面上に残っていると、利用者は送信後に案件が進むと考えやすくなります。次の三段階は別です。

  1. フォームを送信できる
  2. 新しい案件として内容確認、見積もり、日程調整などへ進む
  3. 予約や契約が確定する

受付停止中でも、確定済み予約の変更連絡や既存顧客向けの連絡窓口としてフォームを残す場合があります。その場合は、フォームの対象を明示し、新規相談を受ける窓口のように見せません。

再開案内登録を受けるフォームなら、現在の案件としては進まないこと、連絡の条件、順番や優先の保証の有無を近くに書きます。入力された連絡先をどのように管理するかも、実際の運用に合わせて確認します。この記事だけで個人情報の扱いや規約を一律に決めるものではありません。

フォームを24時間送信できることと、24時間対応、新規受付中、予約確定は同じではありません。送信機能を残す場合も、現在の受入状態と、送信後に何が起きるかを別に表示します。

電話を既存顧客用だけにする場合は、電話番号の近くに対象を書きます。電話番号を載せる判断や不在時の案内は、ホームページに電話番号は必要?へ分けます。返信が遅れるだけで受付自体は続ける場合は、返信目安と自動返信の整理が近い課題です。

掲載場所を一つの事実へそろえる

受付状態は、一か所だけ直して終わりにしません。利用者が入口として使う場所と、送信後に見る場所を洗い出します。

掲載場所 主に確認すること
トップページ・お知らせ 全体に影響する状態か、更新日、詳細ページへの入口
サービスページ どのサービス、地域、顧客区分、期間が対象か
予約ページ・予約カレンダー 申込可能か、確定可能か、枠未公開との違い
問い合わせフォーム 送信できる内容、現在の案件として進む範囲
送信完了・自動返信 受領したもの、次に起きること、確定ではない場合の案内
確定済み予約のメール等 既存予約の連絡方法。新規受付のお知らせと混ぜない
外部プロフィール・予約サービス 営業時間や予約可否がホームページの事実と矛盾していないか

一行一受付単位の正本から、行動前・行動時・行動後の掲載場所へ反映し、更新担当と次回見直し日をそろえる説明図

画像2:受付単位の正本から掲載場所、更新担当、次回見直し日へ結び付ける

基準にする案内文の正本を一つ決めます。他の場所は、要点と正本へのリンクにします。正本を直しただけで自動的にすべて変わるとは限らないため、反映先の一覧と更新済みかを台帳で確認します。

相談・見積もり・予約という入口そのものの分け方は、入口と遷移先の整理表へ委ねます。この記事では、すでにある入口を現在使えるか、どの条件で残すかを扱います。

12項目台帳で戻し忘れを防ぐ

受付状態は一度公開して終わりではありません。再開したのに停止表示が残る、トップは直したがフォームは古い、といった食い違いを防ぐため、一行一受付単位の台帳を持ちます。

項目 確認する内容
1. 受付単位 誰の、どのサービスを、どの地域・期間・窓口で扱うか
2. 公開状態 受付中、受付制限、再開案内登録、受付停止
3. 今できる手続き 送信、相談確認、見積もり、日程調整、予約確定のどこまで可能か
4. できない手続き・例外 対象外の人、サービス、日程、窓口
5. 適用開始日 この状態をいつから適用するか
6. 再開日または次回見直し日 再開日が決まらない時は、状態を確認する日
7. 再開条件・更新きっかけ 枠の確定、担当者の復帰、案件数の減少など。内部管理用
8. 既存予約・既存顧客の扱い 確定済み予約の有効性、連絡窓口、既存顧客の新案件
9. 待機・再開通知の運用 実施有無、登録方法、連絡方法、順番・優先保証の有無
10. 実際に使える代替手段 なければ無理に作らず「なし」と内部記録する
11. 案内文の正本と反映先 基準ページ、トップ、予約、フォーム、メール、外部サービス
12. 更新責任者・予備担当・最終確認日 誰が直し、代わりは誰で、いつ確認したか

公開文と内部管理情報は役割が違います。再開条件や担当者名をすべて一般公開する必要はありません。しかし、内部台帳に再開条件がなければ、誰も状態を戻せません。利用者に見せる文と、更新担当が判断する根拠を同じ行で結び付けます。

「代替手段なし」も正しい記録になり得ます。実際に紹介できる事業者や別サービスがないのに、親切に見せるために架空の代替窓口を作りません。再開案内も同じで、運用できないなら設けない方が誤解を減らせます。

予備担当は、小規模事業でも役立ちます。通常の担当者が休んでいる時に、古い受付停止表示を誰が確認できるかを決めます。担当者が一人しかいない場合は、確認日をカレンダーや業務メモへ残すなど、現在できる方法を選びます。

Google・アクセシビリティ・構造化データの短い補足

ここからは制作担当向けの補足です。受付状態の記事の中心は、利用者向けの文面と更新管理です。技術機能だけで受付状態を解決しようとしません。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールでは、事業・拠点全体の休業、実際の営業時間変更、特定サービスの提供時間、新規相談・予約の受付状態を分けます。営業は続けているのに、新規受付を止めたことだけを理由として、事業・拠点を臨時休業へ変更しません。

臨時休業の公式案内特別営業時間の公式案内営業時間の編集に関する公式案内は、対象となる実際の状態が異なります。休業日数の境界を記事独自の早見表へせず、事業・拠点が本当に休業しているかを確認したうえで、操作時点の公式案内を確認します。

「営業時間の詳細」「詳しい営業時間」は、用意された特定サービスの時間を示す機能です。新規受付時間や再開案内を自由な名前で登録する汎用欄として説明しません。すべての事業、業種、カテゴリで同じ機能を使えるとも断定しません。

静的案内と動的な状態変更

最初からページに表示する「新規受付停止中」という案内は、通常の見出しと本文として見つけやすくします。色、丸印、アイコンだけに頼らず、「受付中」「受付停止」などの文字を併記します。色だけで意味を伝えない点は、WCAG 2.2の色の使用に関係します。

予約枠の検索結果、フォーム送信結果、条件選択後の受付可否など、操作後にページ再読み込みやフォーカス移動なしで状態が変わる場合は、WCAG 2.2のステータスメッセージを踏まえ、支援技術でも変化を認識できる実装を検討します。静的なお知らせへ一律にrole="status"aria-liveを付ける話ではありません。意味を持つ画像・アイコンには、非テキスト情報の代替も別に確認します。この対応だけでWCAG全体へ準拠すると断定しません。

構造化データ

Googleの構造化データ一般ガイドラインでは、マークアップを利用者に見える内容と一致させる必要があります。正しく実装しても検索結果での表示は保証されません。

LocalBusinessの公式説明にあるopeningHoursSpecificationは事業の営業時間を表します。新規相談や新規顧客の受付可否を、営業時間の閉鎖として代用しません。記事では、見える本文の正確さと更新を先にします。

同じ書式で見る3つの架空例

次の例は、架空の事業者、架空の日付を使った説明用です。そのまま自社へコピーせず、受付単位と実際の運用を確認してください。

店舗型:新規施術だけ受付制限

確認項目 架空の記入例
受付単位 初回顧客の施術、店舗A、今月分、予約フォーム
公開状態 受付制限。平日午後の一部枠だけ申込可能
今できる手続き 対象枠への予約申込。送信後に空きを確認
既存予約・既存顧客 確定済み予約は予定どおり。既存顧客の新案件は別に確認
再開・見直し 月末に翌月分を見直す。再開を保証する日ではない
通知・順番保証 再開案内登録なし、順番保証なし
代替手段 実際に案内できるものがないため記載なし

店舗自体は通常営業しているため、店全体の休業とは表示しません。「満席」は全対象枠が本当に埋まっている場合だけ使います。

訪問型:地域を限定して受付

確認項目 架空の記入例
受付単位 初回・既存を問わない新しい訪問依頼、地域B、来月分、問い合わせフォーム
公開状態 受付制限。地域Bだけ内容確認へ進む
今できる手続き 対象地域の相談送信。訪問日時の確定ではない
既存予約・既存顧客 確定済み訪問は継続。既存顧客の新しい地域外依頼は停止対象
再開・見直し 担当者の移動枠を確認後、翌月10日に見直す
通知・順番保証 再開通知を実施しない
代替手段 実在し確認済みの窓口がないため、なし

既存顧客なら新しい依頼をすべて受けるとは限りません。顧客区分だけでなく、案件、地域、期間を受付単位へ含めます。

オンライン予約制:再開案内登録

確認項目 架空の記入例
受付単位 初回・既存を問わない新しいオンライン相談、地域指定なし、来月枠、予約ページ
公開状態 再開案内登録。現在の相談確認や日程調整へは進まない
今できる手続き 再開のお知らせを受け取るための登録だけ
既存予約・既存顧客 確定済み面談は継続。既存顧客の新しい相談は受付停止
再開・見直し 次回見直し日を掲載。受付再開日は未定
通知・順番保証 再開時に一度案内する運用。登録順・優先・再開時期は保証しない
代替手段 資料閲覧のみ。個別相談や返信を約束しない

オンラインだけで完結する事業へ、Googleビジネスプロフィールの操作を標準手順として含めません。予約枠が未公開なだけなのか、相談自体を停止しているのかも分けます。

公開前に確認する8項目

  1. 「新規」が初回顧客、新しい案件、新しい予約のどれか分かるか
  2. 事業・拠点全体の休業と新規受付停止を混同していないか
  3. 受付状態が事業全体ではなく受付単位ごとに決まっているか
  4. フォーム送信、新規案件としての確認、予約・契約確定を分けたか
  5. 確定済み予約と既存顧客の新しい依頼を分けたか
  6. 再開日未定を仮の日付にせず、次回見直し日を示したか
  7. 再開案内、順番保証、代替手段は実際に運用できるものだけか
  8. 正本、反映先、更新責任者、予備担当、最終確認日が台帳にあるか

受付可否そのものや再開時期は事業者側で整理したうえで、現在のページURL、受け付けるもの、受け付けないもの、既存予約の扱い、次回見直し日を添え、Bämへ受付案内文・掲載場所・導線・更新方法をご相談ください。内容を確認し、ホームページ制作としての対応可否と進め方をご案内します。