
守秘のため顧客へ渡した資料や画面を公開できないサービスでは、「詳しくはお問い合わせください」だけだと、相談前に何が手元へ残るか分かりません。実際の顧客案件を見せられなくても、説明用に新しく作った見本だと明示し、成果物の構成と使い方を示すことはできます。見本を実績として見せないことが前提です。
まず、納めるものと利用する場面を確かめる
サービス担当者に、顧客へ渡すものが報告書、設定済み画面、手順書、設計図、研修資料などのどれかを聞きます。納品物が固定の一式なのか、案件ごとに選ぶのかも確認します。資料の名称だけでなく、どの段階で渡し、誰が何を確認し、その後どの仕事で使うかを整理します。たとえば「調査報告書」なら、結果だけを読むのか、課題と次の判断を社内で共有するためなのかで、紹介したい中身が変わります。
顧客の資料を掲載できないときは、公開できる構成だけを担当者に確認します。伏せ字を入れた実資料も、背景や数値の組合せから案件が推測されることがあります。匿名化した実物を使うかどうかも許可と内容を確認し、無理に実物を使わず新しい見本を作る方法を選べます。

説明用見本は、実績と混ぜずに置く
見本を作る場合は、架空の条件で新規に組み立てたことを見出しと画像の近くに示します。実在する顧客名、業界、成果数値、担当範囲を思わせる表現を、確認なしで加えません。Future Stackの納品物サンプルは、完全合成の見本で実在案件の成果を示さないと明記した上で、PDFとExcelの形式、資料ごとの内容を案内しています。Versionの成果物サンプルも、公開用に新規作成した構造例と顧客成果物を区別し、何を判断する資料かを説明しています。どちらも見本の表示方法の例で、自社の実績を代わりに証明するものではありません。
見本ページに「過去の成果」「導入事例」といった見出しを付けると、実際の仕事の記録として読まれます。「説明用の見本」「構成例」と明記し、実案件では内容や形式が変わる箇所も添えます。実績を載せる場合は別の場所に置き、掲載許可のある事実と担当範囲だけを示します。

ページには見た目だけでなく、確認箇所を添える
表紙だけの小さな画像では、納品後に使えるか判断しにくいものです。見本の一部を拡大し、「ここに対象範囲」「ここに確認した事実」「ここに次の判断」を短く注釈します。PDFを渡すサービスなら章立てと読む人、画面を納めるサービスなら操作する人と更新する場所を示します。実際の提供内容から外れる項目を、見映えのために見本へ足さないようにします。
掲載前には、担当者が見本の構成と現在の納品方法を照合します。案件によって変わる部分、追加の契約や資料が必要な部分、顧客自身が確認する部分を見分けます。スマートフォンで図の注釈が読めるか、詳細を開いたときに説明用の見本だと分かるかも確かめます。見本だけで提供内容を確定させず、相談時に個別の範囲を確認できる入口へつなぎます。
Bämのサービス紹介サイト制作では、サービスの対象、内容、事例や相談までの流れを原稿と図に整理します。納品例を公開できない場合も、提供する成果物の種類と使い方を聞き、公開可能な説明用見本をどう置くか検討できます。実案件の資料や成果を掲載する場合は、確認済みの範囲に限ります。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。個別事業者の納品物と公開許可は未提示のため、本文と図は説明方法を示し、実案件の成果物として扱っていません。
