
会社案内やサービス紹介は作り直したいが、既存のお客様が使う会員ページは残したい。その場合、「会員ページを制作対象から外す」と決めるだけでは足りません。公開サイトのログインボタン、共通の画面部品、利用者の情報、古い案内メールのリンクが会員ページにつながっていることがあります。公開部分と会員部分を画面で分けたうえで、共有している仕組みと行き来する経路を調べます。
会員ページへ入る経路を、画面とURLで書き出す
最初に、公開サイトのどこからログインするか、ログイン後に何を使うかを一つたどります。会員ページ、資料のダウンロード、注文履歴、登録情報の変更、パスワード再設定など、利用者が実際に使う画面を並べます。ヘッダーの「マイページ」だけでなく、メールや営業資料から直接開くURLも確認します。これらの行き先が変わるなら、公開画面を新しくするだけの見積りにはできません。
WooCommerceの公式説明では、会員の注文履歴やアカウント編集、パスワード再設定に別々のURLが使われます。対象サイトがWooCommerceとは限りませんが、見た目には一つの「会員ページ」でも、複数の操作とURLがある例です。現在の仕組みで同じように入口と行き先を調べます。

同じ仕組みを使っている部分を確認する
次に制作・管理担当へ、公開サイトと会員ページが同じシステム、デザインの共通部品、利用者のデータを使っているか聞きます。同じWordPressにある場合、公開側のテーマや共通のメニューを変えると、会員画面の表示まで変わる可能性があります。別サービスで会員ページを動かしていても、ログインの入口や戻り先は公開サイトとつながります。別々に見えることと、変更の影響が独立していることは同じではありません。
WordPressの移転案内は、URLや保存データ、古い参照先がサイト移転に影響することを説明しています。また、ログイン状態の公式説明には、認証にCookieが使われるとあります。新しい公開サイトへ切り替えるときは、会員のログイン先やログイン後の戻り先、ドメインの変更による影響を、現行の構成を知る担当者と確認します。これらはWordPressの場合の参考であり、対象サイトの方式を推測して決めるものではありません。
会員情報を新しいサイトへ移す計画があるなら、利用者のアカウント、権限、注文や資料の記録をどう扱うかも別の作業になります。公開ページの原稿や写真の移行とは範囲が違います。会員情報の移行をしない場合も、公開サイトの切替によって既存データを上書きしないか、事前に確認します。

切替前後は、会員の操作で確かめる
改修範囲が決まったら、確認用の会員アカウントで、公開ページからログインし、必要な会員画面を開き、ログアウトして戻る経路を試します。パスワード再設定のリンクや、過去の案内メールからのリンクも対象にします。ログインしていない人には会員向けの内容が見えず、既存会員は以前の記録を読めるかを確認します。実際の会員情報を扱う確認は、担当者と方法を決めて行います。
公開中に会員データが増えるサイトでは、制作中の控えをそのまま本番へ戻すと、新しく入った情報を失うおそれがあります。切替時に何を更新し、何を残すか、問題が起きたときにどの部分を戻すかを、制作前に決めておきます。「見た目の新サイトだけ先に公開する」場合も、会員領域への入口と戻り先を確認してから進めます。
Bämのリニューアルと部分改修の相談では、残せる内容と機能を確かめて、直す範囲を検討します。会員ページを残す相談なら、公開サイトの変更範囲に加え、ログイン、共有データ、リンク、切替時の確認を調査項目に入れます。会員機能そのものの改修やデータ移行が必要なら、現行構成を確認して作業と費用を分けます。
参考資料
- WordPress:Migrating WordPress
- WooCommerce:Understanding endpoints
- WordPress:Cookies
- Bäm:ホームページはリニューアルか部分改修か
資料確認日:2026年9月26日。本文のWordPress・WooCommerceは仕組みの例です。対象サイトの構成と会員機能は未提示のため、実際の改修範囲は現行資料と動作の調査で決めてください。
