
サイトをリニューアルしても、配り終えた名刺やパンフレットのQRコードは書き換えられません。新しいサイトのURLだけを決めて旧ページを消すと、紙から来た人は案内先を失います。現物のQRコードを読み取ってURLを確かめ、旧URLを残すか、目的に合う新ページへつなぐところまでを公開計画に入れます。
印刷物の現物から、読み取ったURLを集める
まず今も配布している名刺、チラシ、パンフレット、店頭の案内を集め、スマートフォンでそれぞれを読み取ります。印刷時に予定していたページではなく、実際に開く前のURLを記録します。同じデザインの増刷分でもURLが違う場合があり、見た目だけで一種類と決められません。紙の種類と配布先、手元の在庫、利用が続く見込みも一緒に残します。
QRコードに自社の旧サイトURLが入っているのか、短縮URLやQRサービスのURLが入っているのかも重要です。前者は旧ドメインと旧URLを自社が維持できるか、後者は中継サービスの管理者、契約、行き先の変更可否を確かめます。印刷済みのQR自体を変えられなくても、読み取られるURLを管理できれば行き先を調整できる場合があります。管理できないサービスのURLを使っている場合は、転送だけで維持できると約束しません。

旧URLごとに、残すページと新しい行き先を決める
読み取ったURLごとに、紙面で何を約束しているかを見ます。商品説明へ案内しているなら対応する現行商品へ、イベントの申込みなら開催状況と受付方法へつなぐ必要があります。同じ内容のページを新サイトでも残せるならURLを維持する選択があります。移動したなら、その目的に合う新ページへ転送します。終了した案内には、終了したことと現在使える次の手段を示すページを残す方が、無関係なトップページへ送るより親切です。
Google Search Centralのサイト移転の案内も、旧URLと新URLの対応表を作り、関係のないトップページへ多くの旧URLを一括転送しないよう勧めています。同じくリダイレクトの説明では、URLが移動した場合に利用者を新しい行き先へ案内できることが示されています。具体的な設定方法はサイトのサーバーやCMSで異なります。ここで決めたいのは転送のコードだけでなく、紙を見た人が期待した情報へ到達するかです。

紙が使われる間、旧入口を確認し続ける
新サイトの公開前には、保管していた画像データではなく実際の印刷物を複数のスマートフォンで読み取り、旧URLから最終ページまで進みます。新しいページで商品や申込みの内容が合うか、スマートフォンで読めるか、途中にログインやエラー画面がないかを確認します。公開直後にも同じ試験を行い、旧ドメインの契約や証明書を止める時期を印刷物の利用期間に合わせて検討します。
検索のための転送期間だけを、紙の寿命の代わりにしません。紙は配布先で長く保管されることがあり、配布を終えた後も読み取られる可能性があります。いつまで旧入口を維持するか、誰が定期的に読み取って確かめるかを決め、次の増刷では管理しやすいURLと案内内容に直します。途中で外部の中継サービスやドメイン契約を解約すると経路が切れるため、その管理者も一覧に残します。
Bämのリニューアルと部分改修の相談では、今も使えるURLと機能を確かめ、残す範囲と切替方法を考えます。印刷物の現物と読み取ったURL、配布が続く期間を持ち寄れば、紙からの入口を守りながらページの変更範囲を決められます。個々のQRコードの行き先は、現物と管理権限を確認してから確定します。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。個別企業の印刷物、URL、契約状況は未提示のため、特定の転送先や維持期間は本文で指定していません。
