選んだ綿糸のよさを、タオルのブランドページで伝えたい。素材名や仕入れ先の資料は揃っていても、どの商品について、どこまで説明すればよいか迷うことがあります。糸の紹介をそのまま載せるだけでは、目の前のタオルとの関係が読み手に伝わりにくい場合もあります。

素材の資料と商品の仕様を照合し、その糸を使っている部分まで言葉と写真で示すと、説明が具体的になります。全体の組成と、選んだ糸の詳しい紹介を分けて添え、根拠を確かめながら商品の姿を思い浮かべられるページを考えましょう。

糸の資料を、使っている商品へ結びつける

熊取町のブランド紹介サイトでは、W Premier Towelの紹介にスーピマコットンという素材名が使われています。タオルを紹介する際に、綿の名前まで伝えて選ぶ手がかりにしている地域の例です。自社で素材を詳しく紹介する場合も、使っている商品の情報と結びつけて説明します。

まず、ブランドページで取り上げるタオルを一つ選びます。その商品の仕様書と、使っている糸について仕入れ先から受け取った資料を並べます。資料に書かれた糸の名称が、製造で使っている名称と対応しているかを、商品や製造を担当する方に確かめてもらいます。

同じブランドの中に複数のシリーズがある場合は、どのシリーズが対象かも示します。写真に写っているタオルと、説明に使う糸の資料が別の品にならないよう、制作会社へは商品名を添えて渡します。資料が同じフォルダにあるだけでなく、「この商品に使っている糸」と分かる状態にすることが大切です。

ここでは、フェイスタオルのパイル部分に、選定した綿糸を使う架空のメーカーを例にします。全体の組成は綿100%で、パイル以外も含めた商品仕様を社内で確認済みとします。固有の素材名を掲載するときは、実際に使用している糸の資料と、その名称を使える条件を確認します。

糸の資料で素材名を確認し、商品仕様で対象商品を確かめ、パイルなどの使用部分へ対応させる図
素材の資料と製造仕様を合わせて、その商品の説明にします。

糸の紹介資料だけでは、完成品のどこへ使ったかまでは分からないことがあります。素材の資料を読む方と、実際の製造仕様を知る方が一緒に確認すると、その間をつなぐ説明を用意できます。社内の呼び名と仕入れ先の名称が異なる場合も、読み手には正式に紹介できる名前で伝えます。

素材名には、使っている部分を添える

パイルは、生地の表面にある糸のループです。ホットマンの「タオルの選び方」でも、パイル地の説明に糸のループという言葉を使い、生地の種類ごとの違いを紹介しています。専門用語だけで進めず、まずどの部分かが分かる短い説明を添えると読みやすくなります。

例のタオルなら、「表面のループ状の部分に、選定した綿糸を使用しています」と書けます。紹介したい糸を使っているのがパイル部分であれば、その範囲を文章に残します。素材名を目立たせるために、タオル全体を同じ糸で作っているように広げない形です。

商品全体の組成を示す「綿100%」と、どの綿糸を使ったかという説明は、伝える内容が異なります。前者は全体の素材の構成、後者は選んだ糸の詳しい紹介です。商品仕様の欄には確認済みの組成を置き、ブランドの本文では使う部分と選んだ理由を伝えると、両方を読めます。

架空の綿100パーセントのタオルについて、全体の組成を仕様欄に、パイルに使う糸を使用箇所と素材名で説明する図
綿100%という組成と、選んだ糸の説明を併記する例です。

糸を選んだ理由は、実際の開発で大切にしたことから書きます。「肌に触れる表面の風合いを見ながら、試作を重ねて選びました」など、担当者に確認できる経緯があれば、その言葉を使えます。原料名だけから、吸水性や耐久性の数値を付け足す必要はありません。

複数の商品を同じブランドページで見せる場合は、対象シリーズのまとまりに素材の説明を置きます。すべての商品の上に大きな素材名を掲げるより、その糸を使うタオルの写真と近くに配置するほうが、どの品についての説明かが伝わります。

写真は生地を見せ、資料は由来を確かめる

写真には、タオル全体と、説明している部分に寄ったものを用意します。全体写真で形や縁を見せ、寄った写真でパイルの見え方を伝えます。小さな矢印や短いラベルを添えれば、「パイル部分」が初めて聞く言葉でも、同じ場所を見ながら読めます。

生地の寄り写真は、糸の産地や種類そのものを証明するものではありません。風合いや形を見せる写真と、素材情報の確認に使う資料は、それぞれの役割で用います。綿花の写真を使いたい場合も、実際の原料と関係する写真かを確認してから、掲載の目的を決めます。

素材の根拠を伝えるために、仕入れ資料の全文を大きな画像で載せる必要はありません。資料に取引条件や公開しない情報が含まれているなら、商品について説明できる範囲を要約して載せる方法があります。公開できる資料がある場合は、何の商品・素材についての資料かを短く添えて案内します。

たとえば本文では、対象シリーズ、素材名、使用箇所を先に伝え、その下に「このシリーズの素材について詳しく見る」という入口を置けます。詳しい説明へ進む前にも、どのタオルのどの部分の話かが分かる構成です。資料を公開できない場合は、確認済みの説明と商品の仕様が揃う形を相談します。

一商品の見本で、ブランドページを整える

制作会社へ相談する際は、代表のタオル、現行の仕様書、糸の資料、使用箇所が分かるメモを用意します。完成した紹介文がなくても、担当者の話から原稿を作れます。追加の撮影が必要なら、全体とパイルのどちらの写真が足りないかを伝えます。

見本のページでは、商品写真と短い紹介、選んだ素材と使用部分、全体の仕様、詳しい根拠への案内という順序を試します。原資料を読まなくても商品を理解でき、詳しく知りたい方は先へ進めるかを見ます。長い証明書の画像を最初に置くより、商品から説明へ進む流れを考えられます。

商品担当には、素材名と使用箇所が仕様に合うかを見てもらいます。制作担当は、写真のラベルと本文が同じ部分を指し、対象外の商品にも共通の説明が付いていないかを確かめます。糸や製造仕様を変える場合は、次の製品にどの説明を使えるか、掲載前に確認する対象として引き継ぎます。

Bämのコーポレートサイト制作では、資料とお話をもとに、商品の説明とページ構成を整理します。タオルに使う素材を、根拠とともに分かりやすく伝えたい方は、熊取町のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。一商品の仕様と生地の見本から、必要な原稿・写真・図を相談できます。