
会社サイトに海外取引先向けの問い合わせ先を載せるとき、日本語の「電話・メール・営業時間」をそのまま英訳するだけでは、相手が連絡できるとは限りません。電話番号を海外から発信できる形で読めるか、受付時間はどこの時刻か、どの言語で相談できるかを確かめます。先に決めるのは、実際に受けられる窓口と条件です。
電話番号は、海外から使える表記を確認する
国内向けの電話番号だけでは、海外の担当者は国番号を探し直すことがあります。海外から着信を受ける電話があるなら、国番号を含む表記を会社側で確認して掲載します。ITU-T E.164の国際電話番号の勧告でも、国番号と国内の番号を組み合わせる形が示されています。実際の番号を勝手に変換せず、転送先や代表電話で国際着信を受けられるかも電話の担当者に確かめます。
電話で海外からの相談を受けていない場合は、電話を唯一の入口にしません。メールや問い合わせフォームなど、実際に受け付ける手段を先に示します。連絡先の見た目を整えることより、送った問い合わせが担当部署へ届くことが大切です。

受付時間には、基準となる地域と時差を添える
「平日9時から17時」とだけ書くと、海外からはどこの9時なのか分かりません。電話を受ける拠点の地域と時間帯、営業日を明記します。日本の窓口なら「日本時間」などと示し、休業日の扱いも実際の運用に合わせます。海外の各地域の現在時刻へ自動換算する表示を使う場合も、元となる受付時間と地域を確認しておきます。
W3Cの時刻とタイムゾーンの資料は、離れた地域で時刻を扱うには、その時刻がどの地域に結び付くかを明確にする必要があると説明しています。問い合わせページでは複雑な時刻計算を読者へ任せず、まず窓口が基準にする時間帯を伝えます。メールを時間外にも受信するなら、受信できる時間と担当者が返信する時間を混同させません。
対応言語は、ページの言語と分けて書く
英語のページがあっても、電話や返信を英語で行えるとは限りません。窓口ごとに、受け付けられる言語と返信できる言語を担当部署に確認します。英語での最初の問い合わせだけ受け、詳しい技術相談には通訳や別担当の調整が必要なら、その範囲を無理に「英語対応」と一括りにしない方が伝わります。
問い合わせフォームは、国名や電話番号の入力欄が海外の相手にも使えるかを確認します。国内番号の桁数だけを強制したり、都道府県を必須にしたりすると、相手が送信できない場合があります。海外から相談を受けるなら、会社名、国・地域、連絡方法、相談内容など、最初の返答に必要な項目を優先します。不要な情報まで求めるかは実際の受付手順から決めます。

実際の問い合わせで、届くところまで確かめる
公開前に海外からの利用を想定して、連絡先を探す、番号を読み取る、フォームに海外の住所や番号を入れる、送信後の案内を読む、担当部署へ届く、という順で確認します。自動返信に「すぐ返信します」と入れるなら、その約束を守れる体制があるかも確認します。返信までの日数をまだ決めていないなら、数字を先に掲載しません。
Bämのコーポレートサイト制作では、会社情報と問い合わせ導線の整理を相談できます。海外取引先向けの表示を作る前に、連絡方法、担当部署、時間、言語の実際の対応範囲をそろえると、翻訳する文面も決めやすくなります。
参考資料
- ITU-T E.164:The international public telecommunication numbering plan
- W3C:Working with Time and Timezones
- Bäm:コーポレートサイト制作
資料確認日:2026年9月26日。対象企業の電話番号、受付時間、対応言語は未提示のため、実際の連絡条件は設定していません。
