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投稿日:2025.03.15  最終更新日:2025.7.8
マーケティング

ブログは書けない…でも集客したい!中小企業が取るべき施策とは

はじめに

「ブログを書かなきゃいけないのは分かっているけれど、時間がない」「ネタも文章力も自信がなくて更新が止まってしまった」。――こんなお悩みは、毎日やることが山積みの中小企業では珍しくありません。
実際、ある製造業の社長さん(従業員12名)は「記事を書こうと早朝にパソコンを開くのに、気付くとメール返信で午前が終わる」と苦笑していました。しかし同社は、ブログの代わりに“事例紹介ページ”をコツコツ追加した結果、問い合わせが前年の1.7倍に増えています。

2025年のSEOは「とにかくブログを書けば上がる」時代ではなくなり、経験 (E)・専門性 (E)・権威性 (A)・信頼性 (T)――E‑E‑A‑Tを満たす人間味のある情報発信が評価されます。ブログを書けなくても、更新型のコンテンツやSNS、動画など手数の少ない方法で成果を出す道は十分あるのです。

本記事では

  • なぜ「書けない」状態になるのか
  • ブログ以外で評価される最新SEOトレンド
  • 少ない負担で始められる情報発信アイデア
  • 外注と内製をミックスして回す仕組み
  • 効果測定を超シンプルにするコツ

を、ストーリーと具体例を交えながら解説します。約10分で読み終えられるボリュームなので、通勤中や仕事の合間にサクッとチェックしてください。

書けない理由は4パターンだけ

主なつまずきありがちな状況今日からできる対処法
ネタ不足「何を書けば?」と悩んで時間切れ顧客からの質問をメモ帳にコピペ→そのままテーマに
時間不足掲載写真探しや文章推敲で丸1日消える120分タイマー×週1回だけ“発信作業”を先に予定表へ
文章への苦手意識書き出しで止まってしまう箇条書き→音声入力→AI要約で“下書き”を10分で作る
継続できないアクセス解析を見ても成果が曖昧1指標(問い合わせ数など)だけを毎月確認し共有

エピソード:建設会社の「質問箱」戦略

ある地方の建設会社は、社内でブログが回らずアクセス0の日も続いていました。そこで社長は現場で毎日聞かれる質問をLINEで共有→月末に10問選んで「Q&Aページ」化する仕組みを導入。記事数は増えないままでも検索ヒットが伸び、半年で見学会の予約が2倍に跳ね上がりました。「書く」のではなく「質問を貼る」だけでも十分成果が出る例です。

最新SEO事情2025:評価されるのは“人間らしい中身”と“快適さ”

  • E‑E‑A‑T強化
    経験談・写真・実名プロフィールなど「自分たちしか出せない情報」がプラス評価。専門家監修の一言コメントを挟むだけでも信頼感が跳ね上がります。
  • Helpful Content & コアアップデート
    2025年3月のコアアップデートでは、テンプレ量産ページが大幅に順位を落とし、深掘りコンテンツが浮上しました。薄いページはむしろリスクになるため、量より質が基本です。
  • Core Web Vitals 2.0
    ページ表示速度・操作感を示す指標が拡張され、スマホでサクサク動くサイトほど有利に。画像軽量化やCDN導入は費用対効果が高い“技術投資”。
  • ゼロクリック&音声検索
    検索結果ページ内で回答が完結するケースが増加。FAQ構造化データを仕込んで検索結果に答えを表示させる発想が必須です。

ポイント
難解なアルゴリズム用語を覚える必要はありません。「実体験をわかりやすく、ストレスなく見せる」。――これだけ押さえておけばOKです。

ブログの代わりに始めやすい3つのライト発信

SNS:60秒で“人柄”を届ける

  • 写真+短文でOK。「今日の現場」「スタッフの一言」を載せるだけでも共感が生まれます。
  • 投稿後24時間以内の“いいね”や保存数をメモしておけば、人気ネタが見える化。
  • 成功例:和菓子店が「餡の炊きあがり動画」を毎朝投稿→半年でフォロワー3万、EC売上が20%増。

ショート動画:3分のハウツーで検索上位も狙える

動画はSEO上も優遇され、同じ内容をテキストと動画で出すと動画が上位に来ることも。スマホ縦撮り+無料編集アプリで十分です。YouTubeに上げたら、Webサイトには埋め込み+書き起こしテキストをセットで置くと両方に良い影響があります。

音声・ポッドキャスト:話すだけでコンテンツ化

移動時間にスマホで収録→自動文字起こし→サイトに「音声+テキスト」掲載。声の温度感は中小企業の“人間味”を伝える最短ルートです。毎月1本でも続ければ、Apple Podcast経由の指名検索が増えた例も報告されています。

Webサイト更新型コンテンツで“検索に強い土台”を作る

事例・お客様の声

  • 数字入りビフォーアフター(例:導入3か月でコスト12%削減)を必ず入れる
  • 写真は「人物+現場背景」のセットが信頼度◎

FAQ・Q&Aページ

訪問前の不安を先回りして解消。音声検索対策として、質問をそのまま見出しにするとヒットしやすくなります。

ニュース・お知らせ

採用情報や社内イベントもGoogleは“更新シグナル”として評価。月1回の短文でもOK。

コツ
これらをトピッククラスターとして整理し、親ページ(ピラーページ)から内部リンクを張るとサイト全体の関連性が強化されます。

外注と内製をハイブリッドにする

  1. 骨子だけ社内で作成
    顧客の悩み・実績データなど「社内でしか分からない部分」を30分で箇条書き。
  2. 文章化を外注
    プロライターに5,000〜8,000字へ膨らませてもらう。
  3. E‑E‑A‑Tチェックを社内で
    写真・体験談・実名を加筆し“らしさ”を担保。

実話:リソースゼロでも月4本更新

スタッフ5名のリフォーム会社では、現場監督がスマホで「開始→完成」写真を送信→外注ライターが記事化→社長が最後に「現場ならではの一言」を追記。これだけで月4本の事例記事を継続し、1年で成約率が18%向上しました。

効果測定は“3指標”で十分

指標目安の確認タイミング見るポイント
問い合わせ数月次過去同月比+季節要因を加味
ページ滞在時間四半期2分未満のページを優先改善
検索表示回数四半期増減が大きいクエリを次のネタに

Googleアナリティクスの画面を見慣れない場合は、数字をCSVで出力し、“増えた/減った”だけ着色すると社内共有がスムーズです。

今日からできる10のアクションチェックリスト

  1. 顧客から来た最新の質問を1つメモ
  2. その質問を見出しにしたFAQページを作成
  3. スマホで30秒の現場動画を撮影
  4. 会社のSNSプロフィールを“今月の一言”だけ更新
  5. サイトトップの画像を200KB以下に圧縮
  6. Core Web VitalsをPageSpeed Insightsで測定
  7. 「お客様の声」ページに写真を1枚追加
  8. 外注ライター候補をクラウドソーシングで検索
  9. Googleビジネスプロフィールに営業時間変更を反映
  10. チームチャットに「毎月第1金曜は発信DAY」と書き込む

全部やっても2時間以内で終わる内容です。まず1〜2個でも着手し、「できた実感」を味わいましょう。

まとめ

ブログが書けないからといって、オンライン集客を諦める必要はありません。
2025年のSEOは「専門家らしい経験を、ユーザーが快適に読める形で届ける」サイトを高く評価します。

  • SNS・動画・FAQなど、文章量が少なくても実体験を伝えられる発信手段を活用
  • E‑E‑A‑TとCore Web Vitalsを意識して“質と体験”を磨く
  • 内製で核となる情報をまとめ、外注で文章化→社内で仕上げるハイブリッド運用
  • 効果測定は問い合わせ数・滞在時間・検索表示回数の3指標に絞る

この4ステップを地道に回せば、ブログを書かなくても「あの会社、詳しくて信頼できるよね」と検索で選ばれる存在になれます。今日できる小さな行動から、ぜひ始めてみてください。