絶対役立つ!競合サイト分析ツール厳選無料8選と競合サイト調査分析ツールの選び方
1 はじめに
競合サイトを分析するには、さまざまな分析ツールを活用するのが一般的です。しかし、分析ツールと一口に言っても、何を調査したいか、何を改善したいかなどによっても、使用すべきツールは異なります。今回は、競合サイトの調査におすすめの分析ツールをご紹介させていただきます。自社サイトにあった分析ツールを選んで、課題解決し、目的を達成しましょう。
2 競合サイトのみつけ方
まずは自社サイトで重視するキーワードを検索してみましょう。または、今後、検索上位をとりたい単語で検索する方法もおすすめです。ターゲットとなる重要なキーワードは、長いものではなく単語1~2つ程度が良いでしょう。
検索結果を見て競合サイトをみつけます。もっとも、上位にあるサイトすべてが競合ではありません。例えば、Wikipediaや辞書サイトなどは上位になりやすいものの、競合サイトとは言えないページです。それを踏まえて上位、3~5サイトくらいを競合サイトとして分析してみましょう。
なお、検索する際はシークレットモードを利用するなどし、フラットな検索結果を把握しましょう。シークレットモードなしで検索すると、ご自身のパーソナリティーや過去の検索結果が反映されてしまい、検索順位が変動する可能性があります。
3 競合サイト調査が必要な理由
WEBでの競合調査が必要な理由をご説明します。
- 競合調査は自社サイトを成長させる上でコンテンツSEOやGoogleの評価基準の参考になる。
- 競合他社より優れているところがなければ、顧客に選んでもらうことはできません。他社の商品やサービスの強みや弱みを把握するのに有効です。
- 自社サイトの改善施策ポイントが明確になる。
- 注目を集めるサイト作成の情報が得れる。
4 競合サイト分析ツールに分かること
競合サイト分析ツールで調べられること分かることをご説明します。
- 獲得キーワードの検索
- 検索順位のチェック
- 内部リンク数及び外部リンク数の検索
- Titleタグやh1タグ等の状況
- ファイルサイズや読み込み時間の検索
- 滞在時間の検索
- サイトのアクセス数検索
- 流入経路分析
5 競合サイト調査分析ツールの選び方
次に競合サイトを調査できるツールについて解説します。
ツールによって、それぞれ調査できる内容が変わってきます。知りたい内容を調査できるツールを見つけて、自社サイトに活かしましょう。競合調査は、目的ごとに調査項目を変える必要があります。
自社のホームページやECサイトの構築もしくは改善を行う際は、下記の調査項目を設定しましょう。
- ターゲットとなるユーザーの属性 おすすめ調査分析ツール:eMark+
- 流入経路 おすすめ調査分析ツール:eMark+
- 被リンクを調べる おすすめ調査分析ツール:Ahrefs Site Explorer
- キーワードの出現率 おすすめ調査分析ツール:Gyro-n SEO
- SNSでシェアされた回数 おすすめ調査分析ツール:Buzzsumo
- 表示速度 おすすめ調査分析ツール:Page Speed Insights・WEBSITE GRADER
- コンテンツ内容(アクセス数の多いコンテンツ) おすすめ調査分析ツール:Buzzsumo
- Eメールマーケティング(販促メールの送信回数が分かる)おすすめ調査分析ツール:Mailcharts・BuiltWith
- 滞在時間 おすすめ調査分析ツール:SimilarWeb
6 厳選競合サイト調査無料ツール8選
1.eMark+
取得できる情報
- 訪問者数、滞在時間、直帰率、PV数
- 検索流入キーワード
- 流入元分析(検索経由、SNS経由等のチャネル別)
- Webサイトごとの人気ページ順位
- ユーザーの属性(性別・年齢・居住地・職業・家庭状況・年収ほか)
約20万人のモニターユーザー規模から、Webサイト訪問者のユーザー属性が調査できるのが強みです。
見たいサイトを指定するとUU数、セッション数等の月次推移が把握できる基本指標機能も無料で使えるのが魅力的です。あらゆる観点から自社サイトと競合サイトの比較するための情報を取得できます。無料で利用できる体験版でもかなり細かく調査できます。有料版は初期10万円、月額10万円~
2.SimilarWeb
取得できる情報
- 訪問者数、平均滞在時間、直帰率、PV数、国籍
- セッション数
- 流入元分析(検索経由、SNS経由等のチャネル別)
- Webサイトごとの人気ページ順位
- 競合他社の広告出稿状況
SimilarWebは、サイトの順位やキーワード、内部最適化・外部最適化の状況などSEO対策に必要な情報を解析できるサービスです。無料でも最低限の分析ができますが、このツールの特徴は、有料版での業界解析、アプリ解析、広告解析です。一部のサイトだけでなく、300に分けられた業界ごとにユーザーの興味や検索ワードを分析できる実用的な業界分析は他社との差別化に有効です。また、アプリストア内でどのようなキーワードからどんなアプリへリンクしているのかが分かります。広告解析では、他社サイトであっても、広告の出稿状況まで分かってしまいます。非常に強力なSEO対策ツールです。競合サイトツールとしても有名で初心者でも使いやすいツールです。
3.Gyro-n SEO
取得できる情報
- キーワード検索順位の日次チェック
- SEO順位比較
- 各ページのコンテンツ分析
- 内部SEO施策の状況
自社サイトと競合サイトのSEO状況を継続的にチェックできます。
キーワードやグループに分けて競合サイトと比較できるので、どういったキーワードで競合サイトに負けているのかを把握できます。日次で検索順位の変動も把握できます。キーワードごとの競合サイトを調べることも可能です。
登録後3か月は無料で使えます。
4.WEBSITE GRADER
取得できる情報
・表示速度評価
・モバイル対応状況評価
・SEO対策評価
・セキュリティ評価
URLを入れるだけで、上記の点での対応状況を得点評価してくれる分析ツールです。
5.Page Speed Insights
取得できる情報
・サイトの表示速度
グーグルが提供するWebサイトの表示速度の分析ツールです。
表示速度を改善できる項目やページ読み込み時間を短縮できる時間の推定、アプリケーションのパフォーマンスに関する診断など、表示速度の改善に役立つさまざまなデータを取得できます。
6.Mailcharts
取得できる情報
・競合相手の販促用メールの送信頻度
・表題用の宣伝文句
Eメールを使ったマーケティング関連のデータが知れるサイトです。その内容は、競合相手による販促用メールの送信頻度から、表題用の宣伝文句にまで至ります。
7.Buzzsumo
取得できる情報
- アクセス数の多いコンテンツ
- SNSでコンテンツがシェアされた合計回数
- シェアされた場所
自分と同じようなコンテンツを制作しているウェブサイトを特定することも可能です。
8.Alexa
取得できる情報
- 検索ランキングを識別
- 競合相手のことを言及しリンクを貼っているウェブサイトを見つける
- 競合他社の宣伝活動やSEO戦略を把握
世界中のWEBサイトのアクセス数のランキングを確認できることで有名なAlexaの特徴は、WEBサイトのランキングを国別で教えてくれるということです。それだけでなく、流入経路や流入キーワード、人口属性、直帰率などを全世界レベルのランキングで測定できます。無料トライアル版から有料版に切り替えると、キーワードの検索順位やSEO分析、滞在時間、UU(ユニークユーザー)、外部リンク調査、キーワードの難易度調査、さらにSEOとPPCに役立つ強力なキーワードを分析する機能など、さまざま視点から詳細なWEB分析を行うことができる大変優秀な競合調査ツールです。
7 厳選競合サイト調査有料ツール2選
1.BuiltWith
取得できる情報
- 他社の利用ツールが調査できる
- どのようなサーバーやCMSを利用しているのかも確認できる
Built Withの最大の魅力は、競合サイトと見込み顧客の特定ができることです。見込み顧客の特定をして、自社サイトで見逃してしまっているユーザー層やマーケットを知ることができれば、新たなアプローチができます。またWordPressで追加されているプラグインやサーバー、CMSなども確認できるため、開発担当者にも便利な分析ツールと言えます。
2.Ahrefs Site Explorer
取得できる情報
- グラフ、バックリンクの分析、被リンク数、被リンクドメイン数、ソーシャルメディアでの評価
- ページごとのHTML最適化状況
被リンク検知数の精度が高いのも特徴で海外ツールでありながら日本語対応もしてるので使いやすいツールです。自社サイトの被リンクと競合の被リンクの状況を把握し、目標値を設定する際などに使用するのがおすすめです。
【被リンク】
外部サイトから自サイトへ向けられたリンクのことを指します。 検索エンジンはWebページを評価する際、この被リンクの質と量を重視しており、ページに良質な被リンクが増えると、検索エンジンからの評価は向上します。 検索エンジンからの評価が向上すると、当然、検索順位も向上し、上位表示される可能性も高まります。
8 ツールまとめ表
ツール名 | 料金形態 | 特徴・分かること |
SimilarWeb | 無料版:あり 有料版:料金は要問い合わせ | 無料:セッション数・流入経路・訪問者数・利用時間・キーワードのアクセス数 ・SEO対策関連 初心者におすすめ 有料:ユーザーが何に興味があるか・広告の出稿状況など |
Page Speed Insights | すべて無料で利用可能 | サイト表示速度 |
Mailcharts | 無料プランの「Free」と、有料プランの「Starter」「Business」「Enterprise」の4種類があり、プランごとに 利用可能な機能が異なります。 | 競合相手の販促用メールの送信頻度・表題用の宣伝文句 |
Buzzsumo | 30日間無料トライアルあり | 最もアクセスの多いコンテンツ・SNSでコンテンツがシェアされた合計回数・シェアされた場所など。 自分と同じようなコンテンツを制作しているウェブサイトを特定することも可能です |
Gyro-n SEO | 無料版:登録後3ヶ月間は無料 有料版:スターター¥500/月、ライト¥4,500/月 スタンダード¥9,600/月、プレミアム¥16,800/月 | 自社や競合サイトの検索順位を把握 • キーワードごとの競合サイトがわかる |
eMark+ | 無料 有料あり(初期費用10万円・月額10万円~) ※要問合せ | 無料:ユーザー数やユーザー属性などの確認 有料:流入元分析 |
WEBSITE GRADER | 無料 | 表示速度・モバイル対応状況評価・SEO対策評価・セキュリティ評価 |
ALEXA | 無料トライアルあり | 検索ランキングを識別。国別で教えてくれる。 競合相手のことを言及しリンクを貼っているウェブサイトを見つけることもできるため、競合他社の宣伝活動やSEO戦略を把握することが可能。流入経路や流入キーワード、人口属性、直帰率などを全世界レベルのランキングで測定できます。 |
Ahrefs Site Explorer | ・ライト:月額99$ ※7日間7$のトライアル期間あり ・スタンダード:月額179$ ※7日間7$のトライアル期間あり ・アドバンスド:月額399$ ・ エージェンシー:月額999$ | 被リンクを調査 • 想定流入キーワード・SNSのリアクションがわかる• キーワードごとのボリュームを把握できる |
BuiltWith | 有料 | 競合先がどのくらいの頻度で販促メールの送信回数や表題に使用している宣伝フレーズなどを把握できるため、自社でメールマーケティング戦略をたてる際に便利です。 |
9 まとめ
競合調査は、競合先の強みや弱みを分析できるだけでなく、自社の強みや弱みを明確にし、競合との差別化戦略を立てる際に有効な手段です。また、調査目的を明確にすることで、よりピンポイントの競合分析を実施できます。ただし、調査を実施することを目的とするのではなく、調査項目を調査して分析し、売上UP・集客などの最終目的につなげることが重要です。効率よく調査を実施するためにも、競合調査する目的を明確にし、その為に必要な調査項目を絞り、調査項目にあった分析ツールを選び活用しましょう。そして、競合分析は一度きりのものではありません。ビジネスは常に進化をしているので、定期的に競合分析は行いましょう。