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投稿日:2025.05.08  最終更新日:2025.7.11
マーケティング

検索広告出したいけどキーワード選定がサッパリ分からない

検索広告出したいけどキーワード選定がサッパリ分からない

1. キーワード選定で成果を出すための“全体設計図”

検索広告は キーワード × クリエイティブ × LP(ランディングページ) の三位一体。その先頭バッターがキーワードです。ここでズレるとクリック単価(CPC)ばかり上がり、成果は消えます。
キーワードが決まると、

  1. 表示対象ユーザーが決まる
  2. オークション品質スコアが動く
  3. CPA(獲得単価)が上下する
    ──という連鎖反応が始まります。

費用構造のおさらい
クリック単価は「広告ランク=品質スコア × 入札額」で決定。関連性が低いと品質スコアが落ち、同じ入札額でも表示順位が下がってしまいます。

ここを押さえたら、いよいよ具体的な「キーワードの種類」を見ていきましょう。

2. キーワードの種類と選び方の基本

狙い: 用語をかみ砕き、初学者でも「何を・いつ・どう使うか」を判断できる状態にします。

キーワードの4分類

種類特徴使いどころ注意点
ビッグキーワード
(例:住宅ローン)
検索ボリュームが大きい認知拡大競合が多く CPC が高い
ロングテール
(例:住宅ローン 変動 固定 どっち)
具体的・意図が明確CVR が高いデータ蓄積に時間
商標キーワード
(例:〇〇銀行 住宅ローン)
購買意欲 MAX指名買いを取りこぼさない商標権に注意¹
汎用キーワード
(例:金利 比較)
検討初期潜在顧客発掘意図の幅が広い

¹ 商標出稿ガイドライン:第三者の登録商標を広告文に含める場合は権利者の許諾が必要。無断使用は広告停止や法的リスクの恐れあり。

マッチタイプ3種と配信イメージ

  • 完全一致:ピンポイント狙い。予算が限られるときの第一歩。
  • フレーズ一致:語順を保ちつつ前後に語句追加を許容。適度に拡張しながら管理しやすい。
  • 部分一致:関連語まで広く拾う。初期学習や自動入札と相性◎。

ここまで理解したら、“数字で良し悪しを測る”フェーズへ進みましょう。

3. 効果を測る!主要 KPI と GA4 の設定例

指標目安意味GA4 での見方
CTR(クリック率)3 % 以上広告文と検索意図の一致度【レポート】>広告>CTR
CVR(コンバージョン率)2 % 以上LP の説得力コンバージョン列
CPA(獲得単価)目標利益以内ROI の鍵【探索】で算出
ROAS300 %以上売上 ÷ 広告費収益列

GA4 では LP への遷移や購入完了をイベント登録→「コンバージョンとして設定」するだけ。最初に設定しておけば、以後は自動で日々の数字が溜まっていきます。数字が取れたら、次は「競合はどうしている?」と外の世界を覗いてみましょう。

4. 競合分析で見つける勝ちパターン

  1. Google 広告ライブラリ
    • 競合サイト URL を入れると、出稿中の広告文やキーワードのヒントが一覧に。
  2. Keyword Planner
  3. Ahrefs/Semrush(無料版可)
    • オーガニック流入キーワードから“広告が薄いロングテール”を逆算。

ニッチワードを拾えたら、自社の実データと突き合わせて「投下すべきキーワード」を絞ります。そこで役立つのが 3 ステップ実践法です。

5. 失敗しないキーワード選定3ステップ実践法

ステップ 1:既存データを棚卸し

  • Search Console のクエリ一覧をダウンロード
  • ペルソナの購入プロセス(情報収集→比較→決定)でタグ付け

ステップ 2:検索意図 × 購入段階でマッピング

購入段階情報収集比較決定
質問系住宅ローン とは住宅ローン 比較住宅ローン 申込
商標系〇〇銀行 住宅ローン
痛み系金利 上がる 不安変動 固定 どっち

ステップ 3:優先度をスコアリングして絞り込む

  • 検索ボリューム×競合度×購買意欲=0–27 点
  • 合計 6 点以上を優先リストへ

このシートができれば、「なんとなく選んだキーワード」から卒業できます。あとは走らせて、数字で調整していくだけです。

6. 配信後のチューニング&改善サイクル

  • 検索語句レポートで除外キーワード追加
    無関係ワード(例:無料、口コミ、苦情)を即 NG 登録。
  • 広告文 A/B テスト
    1 行目に「メリット」、2 行目に「具体数値」を入れるだけで CTR が平均 1.5 倍に。
  • 自動入札戦略
    1 日あたり 50 CV が見込める場合 → 目標 CPA。
    データ不足なら → クリック重視で学習期間を確保。

2週間ごとに数字を見て、うまく行っているキーワードは入札強化、微妙なら除外──のサイクルを回しましょう。

7. 便利ツールまとめ

  • おすすめツール早見表
ツール特徴料金
Google Keyword Planner検索公式データ・無料0 円
Ubersuggest競合分析+提案2,999 円/月
Ahrefs Lite被リンク & PPC キーワード12,500 円/月

さいごに

キーワード選定は「調査→分類→優先順位付け→検証」のサイクル。小さな予算でも、この流れを徹底すれば CPA 20 % 減は現実的です。まずは Search Console で現状を洗い出し、今日中に“優先リスト”を1行だけでも作ってみてください。