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投稿日:2025.01.09  最終更新日:2025.7.8
制作・技術

【初心者向け解説】ホームページデザイン

はじめに

ホームページは「オンライン上の店舗兼営業担当」です。デザインが整っていれば信頼感が生まれ、「一度問い合わせてみよう」と思うきっかけになります。反対に、色やレイアウトがちぐはぐだと、それだけでチャンスを逃すこともあります。ところが — はじめて制作する方ほど — 「専門知識がないから、何を決めればいいのか分からない」と悩みがちです。そこで本記事では、専門用語をなるべく避けながら、ホームページデザインの基本と成功のコツを具体例とともに解説します。

ホームページデザインがビジネスを動かす理由

企業サイトは名刺よりも長く、深く、人の目に触れます。24 時間 365 日動き続けるため、正しいデザインは営業力の底上げにつながります。例えば東京都内の小さな工務店 A 社は、写真の統一感と読みやすい文字サイズにこだわっただけで見積もり依頼が 1.8 倍に増えました。視覚的ストレスを取り除くと「この会社なら任せられそう」という感情が自然に生まれるのです。

第一印象を決める三つの要素

色(カラー)

色選びはブランドイメージを左右します。青は「誠実」、緑は「安心」、赤は「情熱」といった色彩心理を知っておくと、迷わずに済みます。メインカラー 1 色、サブカラー 1 色、アクセントカラー 1 色を決めておくと全体がまとまりやすく、訪問者も情報を整理しやすくなります。

余白(マージン)

文字や画像を「詰め込みすぎない」ことが信頼感につながります。北海道の洋菓子店 B 社は、商品写真の周囲に十分な余白をとり、背景色を極力白に統一しました。その結果「高級感が増した」と口コミが広がり、オンライン注文が 30 % 増加しています。

文字(フォント)

フォントは「読みやすいかどうか」が最優先。見出しはやや太め、本文は癖のない書体を選びましょう。行間を広めにとるだけでスマホでも目が疲れにくくなります。

スマホ時代に欠かせないレイアウトの基本

いまや閲覧の 7 割以上がスマホからと言われます。文字やボタンが小さすぎたり、横にスクロールさせたりすると離脱の原因に。そこで「レスポンシブデザイン」を採用し、画面幅に合わせて要素が自動で並び替わる仕組みを用意しましょう。2024 年 3 月からは表示速度の指標として INP(Interaction to Next Paint)が重視されており、クリック後 0.2 秒以内に画面が反応する体験が推奨されています。

やりがちな失敗とその回避策

  • 統一感がない
    • ページごとに色やフォントが違う → ガイドラインシート を先に作成して統一。
  • 情報を詰め込みすぎる
    • トップにすべて載せたくなる → 重要度順に並べる「ワイヤーフレーム」を描き、要素を整理。
  • モバイル対応不足
    • PC 画面中心で作る → テスト用に古いスマホ・タブレットも使い、文字潰れやボタン位置をチェック。

実際、福岡県の旅館 C 社は「お知らせ」「プラン紹介」「予約ボタン」が同じ色・大きさで並んでおり、予約率が伸び悩んでいました。予約ボタンだけを主役にし、余白を広げたところ、3 か月で予約完了数が 40 % アップしています。

成功事例で学ぶデザイン改善ビフォー・アフター

改善前改善後結果
写真と文字がバラバラで統一感なし色温度をそろえ、枠線を統一滞在時間が 1.5 倍
問い合わせフォームが 4 ページ先すべてのページ右上に固定ボタン問い合わせ件数 2 倍
SEO を意識せずファイル名も英数字画像に「商品名+地域名」の alt を設定画像検索経由の流入 28 % 増

初めてでもできるデザイン設計ステップ

  1. 目的をはっきりさせる
    • 「商品を売る」「採用を増やす」などゴールを一つに。
  2. ターゲットを描く
    • 年齢・職業・悩みをざっくりで OK。ペルソナづくり。
  3. ワイヤーフレームを描く
    • ノートに手書きでも十分。要素の優先度を視覚化。
  4. デザインコンセプトを決める
    • 配色・フォント・写真のトーンを 3 行で言語化。
  5. テストと改善
    • スマホ・PC で必ずテスト。疑問点が出たら「一つずつ」直す。

公開後に差がつく運用・改善のポイント

  • アクセス解析の導入
    • どのページで離脱が多いかを確認。改善箇所が見える。
  • 月 1 回の表示速度チェック
    • PageSpeed Insights で INP・LCP が基準値を満たしているか確認。
  • 半年~ 1 年ごとのデザイン点検
    • トレンドとブランドの変化を加味して小さくリニューアル。

Google は 2025 年 6 月のコアアップデートで「人が書いた、体験に基づく信頼できる情報」をより高く評価すると発表しています。必要最低限のテキストに絞りつつ、具体例や写真を交えることが SEO 上もプラスです。

SEO 時代のデザイン最適化

  • 見出し階層を正しく使う
    • H1 は 1 ページに 1 つ。H2〜H3 で論理的に整理。
  • 画像の alt 属性にキーワード+説明を入れる
    • 「alt=“北海道産チーズケーキ バナー画像”」のように、画像内容を簡潔に。
  • パンくずリストを設置
    • Google が構造を理解しやすくなり、検索結果に表示されることも。
  • 信頼性の明示(E‑E‑A‑T)
    • 筆者プロフィール、取得資格、運営会社の所在地と電話番号を記載して、「誰が責任を持って発信しているか」を示す。

こうした取り組みは、検索エンジンとユーザー双方が「安心してクリックできる」要因になります。

当社が選ばれる理由

  • 徹底したヒアリング
    • ゴールを一緒に言語化し、制作前の迷いをゼロに。
  • 専門家チームが伴走
    • デザイナー・エンジニア・ライターが連携し、デザインと文章を同時に強化。
  • 公開後も改善をサポート
    • アクセス解析レポートを毎月共有し、施策を提案。
  • 専門用語は使わない説明
    • ミーティングでは図解や例え話を交え、納得できるまでサポートします。

まとめ

ホームページデザインは「見た目を整える作業」ではなく、「企業の魅力を正しく伝える仕組みづくり」です。色・余白・文字といった基本を押さえ、スマホユーザーを意識したレイアウトにするだけで成果は大きく変わります。さらに、アクセス解析で現状を把握し、SEO の最新動向に合わせて更新を続ければ、中長期的にビジネスを伸ばす強力な資産になります。もし「何から手を付けてよいか分からない」という場合は、ぜひ当社にご相談ください。専門用語を使わず、分かりやすく、伴走しながら「成果の出るデザイン」へ導きます。